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3、バレた⁉︎
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転校してきてから、いつの間にか時が過ぎて、今はもう9月になってしまった。周りでは、俺のいろんな噂が流れている。理由はきっと、俺が体育の授業だけは絶対に出ないからだろう。………どうしても、体育だけは無理なんだ………!運動が出来ない訳ではない。ただ………どうしても、無理なんだ………。
初日に男どもにキレたから、友達といえる人は未だに___いや、1人だけいる………。
河合さん___彼女だけは、俺のことを友達だと言ってくれる。だから俺も、友達だと思いたい。転校から1週間後に席替えをして河合さんと席が離れた時、俺はもう話せないだろうと思っていた。でも、河合さんの方から話しかけてきてくれた。毎日、「川上くん、おはよう。」って言ってくれた。当たり前のように話しかけてくれるのが、すごく嬉しい。
大体1ヶ月に1回ある席替えを何回かして、今回、河合さんの隣になった。初日みたいに、窓側の席だ。
「ゆめ!おはよー!」
「おはよう、花音!」
あ、河合さんが来た。
「河合さん、おはよう。」
河合さんは、誰かに挨拶されると、必ず微笑む。
「おはよう、川上くん。今日、日直だね!」
え、そうだっけ………。黒板を見ると、「日直」のところに俺と河合さんの名前が書いてあった。
「………本当だ。号令、お願いしてもいい……?俺日誌やるから。」
「いいよー!」
俺は日直が周ってくると、いつもこのセリフを言う。人前に出るのは苦手だ。
そんな訳で、今回も、号令を回避した。隣になる人に、少し申し訳ないけど………。
___時は過ぎ、6時間目に事件は起こった。
開いていた窓から、いきなり強い風が入った。河合さんが、窓を閉めようとしてくれた。
「風強いね……。窓、閉めても___」
俺は、河合さんが言葉を詰まらせたのが気になって、そっちを見た。彼女は、目を見開いていた。
………俺は、自分の視界が明るくなっていることに気がついた…………
前髪が風に煽られて___右目が完全に、曝け出されていた____
俺はすぐに、両手で顔を隠した。
……見られた___。
見られた。見られた。見られた。見られた。見られた。見られた。見られた。見られた____。
心臓の音が、やけにうるさい。
冷や汗が出る……。手が震える……。
もう、それからの授業なんて、全く耳に入ってこなかった___
……あれから俺はずっと放心状態だったらしく、気がついた時にはもう帰りの会が終わっていた。
___あぁ、日誌を書かないと………。
日直は、みんなが教室を出た後に日誌を書いたり窓を閉めたりする。
この心境で河合さんと2人きりか………気まずい……って、あっちも思ってるよな、きっと…………。
でも、何も言わずに帰ったら、すごい感じ悪いよな………よし……。
「あ、あのさ………」
「な、何?川上くん………。」
平静を装おうとしてるのか………。上手く笑えてない。でも多分、あえて言わないようにしてるんだろう………。
「……日誌、書き終わったから、俺帰るね………」
「__あ、ま、待って……!」
な、何だよ………?何を言うつもりだ…………?
逃げたい………。今すぐ、ここからいなくなりたい……。なのに……足が地面に貼り付いたように動かない。
「……その目を、隠してたんだね……。」
「………見られたく…なかった……。」
俺は、河合さんに背を向けたまま応えた。
「うん…。それは、ごめんね…。『オッドアイ』……っていうんだよね………?」
「……だったら……何だよ………。」
「私は、オッドアイって、なんかカッコいいと思う!」
⁉︎⁉︎急に、何言ってんだ…………⁉︎
「みんなにも、見せてもいいと思うけどな。」
__みんなに見せる………頭おかしいのか⁉︎そんなことしたら、去年みたいに___
「もっと明るくいこうよ!大丈夫だっ___」
「__ふざけんなよ……何が『大丈夫』だ……俺は……『大丈夫』じゃなかったからここに来たんだ……お前は俺の何を知ってんだよ……?何も知らねえくせに………軽々しく言ってんじゃねえ‼︎」
俺は言い切って、教室を飛び出した。
「川上くんっ………!」
背後から河合さんの声が聞こえたけど、無視してとにかく走る。家まで全力疾走。
___家には、いつも通り、誰もいない。父さんも母さんも、朝早く、夜遅い。家に1人なのは、もう慣れっこだ。
2階にある自分の部屋に入り、ベッドに倒れ込んだ。
………オッドアイ見られたし、もう学校行きたくねぇな………。
そんなことを考えていたら、インターホンが鳴った。__こんな時に、誰だよ………。
俺はダルい体を持ち上げて、玄関まで行った。ドアを開けると、そこにいたのは___
「………河合……さん……⁉︎」
__肩で息をしている、河合さんだった。
「あのっ、さっきはごめんなさい!」
河合さんは思いっきり頭を下げた。
「……俺も、さっきは言い過ぎた。ごめん……。」
河合さんは、俺が謝ってくると思っていなかったのか、驚いた顔をした。
「ううん。川上くんは正しいことしか言ってないよ!私、川上くんの気持ち全然考えてなかった。川上くんのこと、全然わかってなかった。……だから、私に、川上くんのことを教えて欲しい……!」
え………?そうくる………?
「俺なんかの話聞いても、つまんないと思うけど……。」
「私が、知りたいの!お願い!」
こんなこと、初めて言われた………。
「じゃあ………ここで話すのもあれだから、上がって………。」
「え?あ、いいの?えっと、おじゃまします……」
最初のお客さんがクラスメイトの、しかも女子なんて、両親が知ったらどんな反応するんだろ……。
「ここが、俺の部屋……。」
「わぁ……すごい……広いんだね。」
「そうかな……。どこでも、好きなとこ座ってて。今お茶持ってくるから………。」
そう言って、部屋を出た。
自分の部屋に女子がいるのって、なんだか緊張するな………。
お茶を持って戻ると、河合さんはカーペットの上に座っていた。河合さんにお茶を渡して、俺はベッドの上に腰掛けた。
「……何から話そう………。」
「う~ん……何でも!川上くんの話したいこと、全部聞くよ!」
___オッドアイのことから話すか………。
「……この目は生まれつきで、右だけ水色なんだ。小6までは、みんな『その目綺麗だね』って言ってくれてたんだけど、中学に入ってからは、ずっとこの目でいじめられてたんだ。それが耐えられなくなって、こっちに引っ越してきたんだ。」
河合さんは、真剣に俺の話を聞いてくれている。
「去年の12月24日、クラス全員で集まって、クリスマスパーティーをやったんだ………。その時の話なんだけど___」
俺は、あの日のことを話し始めた___
初日に男どもにキレたから、友達といえる人は未だに___いや、1人だけいる………。
河合さん___彼女だけは、俺のことを友達だと言ってくれる。だから俺も、友達だと思いたい。転校から1週間後に席替えをして河合さんと席が離れた時、俺はもう話せないだろうと思っていた。でも、河合さんの方から話しかけてきてくれた。毎日、「川上くん、おはよう。」って言ってくれた。当たり前のように話しかけてくれるのが、すごく嬉しい。
大体1ヶ月に1回ある席替えを何回かして、今回、河合さんの隣になった。初日みたいに、窓側の席だ。
「ゆめ!おはよー!」
「おはよう、花音!」
あ、河合さんが来た。
「河合さん、おはよう。」
河合さんは、誰かに挨拶されると、必ず微笑む。
「おはよう、川上くん。今日、日直だね!」
え、そうだっけ………。黒板を見ると、「日直」のところに俺と河合さんの名前が書いてあった。
「………本当だ。号令、お願いしてもいい……?俺日誌やるから。」
「いいよー!」
俺は日直が周ってくると、いつもこのセリフを言う。人前に出るのは苦手だ。
そんな訳で、今回も、号令を回避した。隣になる人に、少し申し訳ないけど………。
___時は過ぎ、6時間目に事件は起こった。
開いていた窓から、いきなり強い風が入った。河合さんが、窓を閉めようとしてくれた。
「風強いね……。窓、閉めても___」
俺は、河合さんが言葉を詰まらせたのが気になって、そっちを見た。彼女は、目を見開いていた。
………俺は、自分の視界が明るくなっていることに気がついた…………
前髪が風に煽られて___右目が完全に、曝け出されていた____
俺はすぐに、両手で顔を隠した。
……見られた___。
見られた。見られた。見られた。見られた。見られた。見られた。見られた。見られた____。
心臓の音が、やけにうるさい。
冷や汗が出る……。手が震える……。
もう、それからの授業なんて、全く耳に入ってこなかった___
……あれから俺はずっと放心状態だったらしく、気がついた時にはもう帰りの会が終わっていた。
___あぁ、日誌を書かないと………。
日直は、みんなが教室を出た後に日誌を書いたり窓を閉めたりする。
この心境で河合さんと2人きりか………気まずい……って、あっちも思ってるよな、きっと…………。
でも、何も言わずに帰ったら、すごい感じ悪いよな………よし……。
「あ、あのさ………」
「な、何?川上くん………。」
平静を装おうとしてるのか………。上手く笑えてない。でも多分、あえて言わないようにしてるんだろう………。
「……日誌、書き終わったから、俺帰るね………」
「__あ、ま、待って……!」
な、何だよ………?何を言うつもりだ…………?
逃げたい………。今すぐ、ここからいなくなりたい……。なのに……足が地面に貼り付いたように動かない。
「……その目を、隠してたんだね……。」
「………見られたく…なかった……。」
俺は、河合さんに背を向けたまま応えた。
「うん…。それは、ごめんね…。『オッドアイ』……っていうんだよね………?」
「……だったら……何だよ………。」
「私は、オッドアイって、なんかカッコいいと思う!」
⁉︎⁉︎急に、何言ってんだ…………⁉︎
「みんなにも、見せてもいいと思うけどな。」
__みんなに見せる………頭おかしいのか⁉︎そんなことしたら、去年みたいに___
「もっと明るくいこうよ!大丈夫だっ___」
「__ふざけんなよ……何が『大丈夫』だ……俺は……『大丈夫』じゃなかったからここに来たんだ……お前は俺の何を知ってんだよ……?何も知らねえくせに………軽々しく言ってんじゃねえ‼︎」
俺は言い切って、教室を飛び出した。
「川上くんっ………!」
背後から河合さんの声が聞こえたけど、無視してとにかく走る。家まで全力疾走。
___家には、いつも通り、誰もいない。父さんも母さんも、朝早く、夜遅い。家に1人なのは、もう慣れっこだ。
2階にある自分の部屋に入り、ベッドに倒れ込んだ。
………オッドアイ見られたし、もう学校行きたくねぇな………。
そんなことを考えていたら、インターホンが鳴った。__こんな時に、誰だよ………。
俺はダルい体を持ち上げて、玄関まで行った。ドアを開けると、そこにいたのは___
「………河合……さん……⁉︎」
__肩で息をしている、河合さんだった。
「あのっ、さっきはごめんなさい!」
河合さんは思いっきり頭を下げた。
「……俺も、さっきは言い過ぎた。ごめん……。」
河合さんは、俺が謝ってくると思っていなかったのか、驚いた顔をした。
「ううん。川上くんは正しいことしか言ってないよ!私、川上くんの気持ち全然考えてなかった。川上くんのこと、全然わかってなかった。……だから、私に、川上くんのことを教えて欲しい……!」
え………?そうくる………?
「俺なんかの話聞いても、つまんないと思うけど……。」
「私が、知りたいの!お願い!」
こんなこと、初めて言われた………。
「じゃあ………ここで話すのもあれだから、上がって………。」
「え?あ、いいの?えっと、おじゃまします……」
最初のお客さんがクラスメイトの、しかも女子なんて、両親が知ったらどんな反応するんだろ……。
「ここが、俺の部屋……。」
「わぁ……すごい……広いんだね。」
「そうかな……。どこでも、好きなとこ座ってて。今お茶持ってくるから………。」
そう言って、部屋を出た。
自分の部屋に女子がいるのって、なんだか緊張するな………。
お茶を持って戻ると、河合さんはカーペットの上に座っていた。河合さんにお茶を渡して、俺はベッドの上に腰掛けた。
「……何から話そう………。」
「う~ん……何でも!川上くんの話したいこと、全部聞くよ!」
___オッドアイのことから話すか………。
「……この目は生まれつきで、右だけ水色なんだ。小6までは、みんな『その目綺麗だね』って言ってくれてたんだけど、中学に入ってからは、ずっとこの目でいじめられてたんだ。それが耐えられなくなって、こっちに引っ越してきたんだ。」
河合さんは、真剣に俺の話を聞いてくれている。
「去年の12月24日、クラス全員で集まって、クリスマスパーティーをやったんだ………。その時の話なんだけど___」
俺は、あの日のことを話し始めた___
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