聖なる夜に、愛を___

美鳥羽

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14、聖なる夜に___

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冬休みに入って、前髪を切った。ゆめには言ってないから、きっと驚くだろうな。
冬休みに入ってからは、父さんと母さんの仕事が少し落ち着いて、母さんに、彼女ができたことを言った。予想以上に驚かれて、質問攻めにあった。誕生日が一緒だったことやオッドアイを知ってることも言った。
あ、もう時間だ。

「じゃあ、行ってきます。」

「いってらっしゃい、気をつけてね。」

もう気づいた人もいると思うけど、今日はゆめとの初デートです。誕生日兼クリスマスデート。ゆめの誕生日プレゼントは、手作りのマカロン、クッキーと、手編みのピンク色のマフラー。喜んでくれるかな………。






あ、そろそろ時間だ!聖夜くんへの誕生日プレゼントは、手作りのクッキーとカップケーキ、フェルトで作った私と聖夜くん似のマスコット(私の分もあるの。聖夜くんとおそろいにしたくて……)。喜んでくれるかな………。

「行ってきま~す!」

「いってらっしゃい。彼氏くんと楽しんでね~」

ドアを開けると、聖夜くんがいる___え⁉︎

「せ、聖夜くん⁉︎前髪………切ったの⁉︎」

聖夜くんの、綺麗な水色の右目が、前髪に隠れていない………!

「……ヘン………かな……?」

「ううん、全然!すっっごいカッコいいよ‼︎」

「……ありがとう。ゆめのおかげで、前髪を切る勇気が出たんだ。体育も、休み明けから出ようと思ってるんだ。ホントに、ゆめのおかげ。……ゆめも、すごい可愛い………。髪、下ろしてるの初めて見た。艶々でサラサラしてて………とにかく可愛いよ……。」

「……なんか、照れちゃうな。ありがとう。」

「あと、誕生日おめでとう。これ、気に入るかわからないけど、俺なりのプレゼント…………。」

「えっ、ありがとう!………すごい、マカロンだ!……マフラー可愛い!今からつけてもいい?」

聖夜くんがうなずいたから、私はもらったマフラーを巻いた。

「私からも、聖夜くんにプレゼント……です!」

「ありがとう………。」

聖夜くんは、フェルトで作ったマスコットを見つめた。

「これ……めっちゃ可愛い………。」

宝物にしよ、とまで言われた。

「ゆめ、ありがとう。」

聖夜くんは、そう言いながら私の手を取って繋いだ。

「じゃあ、行こうか。」

歩いていると、同じクラスや学年の人とよくすれ違った。聖夜くんは、その度に注目されていた。隠れていた右目が水色だったからだと思うけど、きっと、すごくカッコいいから、っていうのもあると思う。

私たちは、近所にあるショッピングモールに来た。前に、梨乃たちと来たことがある。
最初に、可愛い雑貨屋さんに行った。

「聖夜くん!これ見て!」

私は聖夜くんに、イニシャルが入っているマスコットを見せた。

「これ、可愛くない?」

「え、何それめっちゃ可愛い。」

口調は普通だけど、目が輝いてる。いつでも口調が普通なのが聖夜くんの特徴だ。気持ちは、目を見ればわかる。

「でしょ!これ、お互いの名前のイニシャルで、YとSのやつ………」

「………あ、ここにあるよ。ホラ。」

聖夜くんの指差す方をみると、『S & Y』のマスコットがあった。

「ホントだ!ありがとう!……これ、聖夜くんとおそろいで買いたいんだけど、どうかな………?」

「………賛成。あ、俺買ってくるよ。レジ混んでるから。」

「ホントだ。じゃあ、お願い!お金は、これで合ってる………よね、はい!」

「ありがとう。じゃあ買ってくる。ゆめ、見たい所見てていいよ。………あー、一応、俺が見える範囲で………。」

「わかった!じゃあ、あの辺見てるね!」

私は、可愛いストラップがある所に行った。そこには、2人で半分に分けられるハートのストラップや、色違いのキーホルダーがあった。

「あれ?河合さん?」

振り向くと、同じクラスの男の子が5、6人いた。

「偶然だね!1人?よかったらオレたちと___」

「あの、聖夜くんと来てるから………!」

「ホラホラ、そんなこと言わずにさ~!」
「いいじゃんいいじゃん!」
「行こうよ!」

男の子たちは、私の手や肩を掴もうとしてくる。
それを避けていたら、後ろに立っていた人にぶつかってしまった。

「あっ、ごめんなさ____」

「___教室でも言わなかったっけ、ゆめに手出すなって。」

「聖夜くん!」

後ろにいたのは、聖夜くんだった。

「え、か、川上………⁉︎」
「前髪………」

みんな、聖夜くんの右目に驚いていた。

「さっさとどっか行けよ。」

聖夜くんの圧におされて、みんなは離れて行った。

「聖夜くん、ありがとう!」

「ううん。不安な思いさせてごめんね………あ、これ、さっきのマスコット……。」

「あ、ありがとう!………私、これ学校の鞄に付けるんだけど、聖夜くんも………。」

「………付ける……。」

赤くなってる聖夜くんは、すごく可愛い。
そのあと、さらにおそろいのキーホルダーを買った。

ゲームセンターに行ってプリクラを撮ったら、聖夜くんが可愛すぎて大変だった。


楽しい時はあっという間で、もう帰る時間になってしまった。



「今日はホントにありがとう!楽しかったよ!じゃあ___」

「__あのさ、ゆめ……」

聖夜くんの顔が、急に真剣になった。

「ずっと言ってなかったけど、俺は将来、ゆめと同じパティシエになりたいんだ。」

「………うん……。」

「ゆめ、俺は、今後もゆめに不安な思いをさせるかもしれない。でも、俺が必ず助けに行ってゆめを守る。だから………俺を信じて、ずっと隣にいてくれる…………?」

目に、涙が浮かんでくる。

「………はい……。ずっとずっと、聖夜くんの隣にいさせてください…………。」

そう返事をすると、聖夜くんに引っ張られてきつく抱きしめられた。

「…………ありがとう……。………ゆめ………大好きだよ………。」

耳元で囁かれて、私は顔が熱くなるのを感じた。同時に、目から涙が溢れた。

「ゆめ………今後、同じ高校、大学に行って、将来俺と一緒に店を経営しませんか…………?」

「………はい……喜んで…………!」

「……ありがとう…………」

優しい声の後に、私の唇に聖夜くんの唇が重ねられた____
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