訳あり公爵令嬢と癖あり皇太子と巻き込まれた訳あり伯爵嫡男のあれこれ

ずーーーん

文字の大きさ
20 / 23

母からの言葉

しおりを挟む
マクシミリアンがアーネストに
使いを出した先はミリアだ
手紙を受け取るミリア
「我が主の願いを聞いていただけませんか?」
アーネストを見るミリア
アーネストの言葉で
内容は分かった
会いたいのだろう
北の神殿に行く前に
「内容を確認しても?」
「はい」
手紙を出し中身を見る
マクシミリアンの手書きで
会いたいと書いてあった
「ミリア様」
「分かりました、明日王城へ出向きます」
「ありがとうございます」
アーネストが深々と頭を下げる
「皇太子様には午後伺うとお伝え下さい」

アーネストが帰ったあと
ミリアは自室で向かう途中母に会う
「皇太子様の侍従が来たと聞いたけど」
「はい、皇太子様の手紙を持ってきました」
「そう、ちょっと話ししない?」
「はい」
母と温室へ向かう
2人座りお茶が出されると
母が侍女を温室から下がらせた
「いつか話をしようと思っていたんだけどね」
「なにをですか?」
「あたなが生まれたすぐの話よ」
「生まれたすぐの話?」
「ええ、生まれてすぐ、皇太子様が足繁く
公爵家に通ってたのよ」
「…初めて聞きます」
「ええ、正式に婚約者になったら
話をしようと思ったのよ
変な先入観持たないように」
「先入観ですか?」
「そう、もうね皇太子様はあなたを
嬉しそうにお世話してたわ」
「…お世話ですか?」
「そう、抱っこはもちろん
絵本読んであげたり、あなたが泣くとすぐに
抱っこして、
まぁオムツ替えたいと言った時は止めたけど」
「オ…オムツ…」
「そうよ」
「…」
「やだ、引かないでよ」
「いや、引きますよ」
「まあ、誰が見てもあなたを大切に大切にしてたわ」
「いや、大切だからってオムツは」
「人は想いが強いとおかしくなるって事よ」
「だから仕方ないと」
「んーちょっと違うわ、皇太子様はあなたの
全てが大切なの、だから私達の考えでは
おかしな事も、皇太子様には
愛情の一つなのよ」
「自分の考えを押し付けるなと」
「ミリア、あなたは自分の考えを
皇太子様に話をしましたか?」
「…いいえ」
「なら皇太子様は皇太子様の考えでしか
あなたを大切には出来ないわね
長く夫婦で至ってすれ違いは起こるわ
あなたははじめましてだったけど
皇太子様には10数年ぶりの再会だったのよ」
「先に言ってくだされば」
「ええそうね、それについては
私達大人の考えを押し付けてしまったわ
会えば全て上手くいく
ミリアが生まれたばかりの出来事など
話す必要はないと」
「…」
「ミリア、あなたがどう生きようと
私達は応援するわ
ただ皇太子様にはあなたの考えを
伝えなさい、何が嫌だったのか
なにをしてほしいのか
わたくしはこれは最後だと思うわ」
「最後ですが」
「ええ、だって皇太子様ですから
生まれた時から国を背負い、
国の為に生きる事
を背負わされた方よ
いつまでもあなたに執着して生きる事は
できないわ、だから婚約者候補の方たちが
いま、切磋琢磨してるのよ」
「…」
「今なら、まだ傷は少なく済むわよ
ただ、あなたも皇太子様も我儘が過ぎるで
ただ明日を逃せば、いくら聖女でも
許されないわ」
「私はべつに」
「そう、なら明日は皇太子様と最後の2人での
お茶会ね、
だって半年後には皇太子様の隣には婚約者がいるわ
いくら聖女でも政に関わりない
聖女が、皇太子様と2人になる事はダメだし
なにより、皇太子様はしないでしょうね
きっと婚約者の事を大切になさるわ
あなたへ想いを大切にして
あなたが婚約しても諦めずにいた方だから」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

孤児ですが、神獣の声を担当しています~ただし身バレ禁止のため、王子様から逃走中~

鬼ヶ咲あちたん
恋愛
タヌキにそっくりな孤児のマーヤと、お疲れ気味な王子さまとの物語

不遇な令嬢は次期組長の秘めたる溺愛に絡め取られる。

翼 うみ
恋愛
父の会社を立て直す交換条件のため、ほぼ家族に身売りされた形で関東最大級の極道・桜花組の次期組長に嫁入りしたジェシカ。しかし母を亡くして以降、義母と義妹に虐げられていたジェシカは実家を出られるなら、と前向きだった。夫となる和仁には「君を愛することはない」と冷たく突き放される。それでもジェシカは傷つくことはなく、自分にできることを探して楽しんでいた。 和仁には辛い過去がありそれ故に誰のことも愛さないと決めていたが、純真で健気なジェシカに段々と惹かれてゆき――。 政略結婚から始まる溺愛シンデレラストーリー。

【完結】シュゼットのはなし

ここ
恋愛
子猫(獣人)のシュゼットは王子を守るため、かわりに竜の呪いを受けた。 顔に大きな傷ができてしまう。 当然責任をとって妃のひとりになるはずだったのだが‥。

君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】 ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る―― ※他サイトでも投稿中

捨てられた王妃は情熱王子に攫われて

きぬがやあきら
恋愛
厳しい外交、敵対勢力の鎮圧――あなたと共に歩む未来の為に手を取り頑張って来て、やっと王位継承をしたと思ったら、祝賀の夜に他の女の元へ通うフィリップを目撃するエミリア。 貴方と共に国の繁栄を願って来たのに。即位が叶ったらポイなのですか?  猛烈な抗議と共に実家へ帰ると啖呵を切った直後、エミリアは隣国ヴァルデリアの王子に攫われてしまう。ヴァルデリア王子の、エドワードは影のある容姿に似合わず、強い情熱を秘めていた。私を愛しているって、本当ですか? でも、もうわたくしは誰の愛も信じたくないのです。  疑心暗鬼のエミリアに、エドワードは誠心誠意向に向き合い、愛を得ようと少しずつ寄り添う。一方でエミリアの失踪により国政が立ち行かなくなるヴォルティア王国。フィリップは自分の功績がエミリアの内助であると思い知り―― ざまあ系の物語です。

悪役令嬢まさかの『家出』

にとこん。
恋愛
王国の侯爵令嬢ルゥナ=フェリシェは、些細なすれ違いから突発的に家出をする。本人にとっては軽いお散歩のつもりだったが、方向音痴の彼女はそのまま隣国の帝国に迷い込み、なぜか牢獄に収監される羽目に。しかし無自覚な怪力と天然ぶりで脱獄してしまい、道に迷うたびに騒動を巻き起こす。 一方、婚約破棄を告げようとした王子レオニスは、当日にルゥナが失踪したことで騒然。王宮も侯爵家も大混乱となり、レオニス自身が捜索に出るが、恐らく最後まで彼女とは一度も出会えない。 ルゥナは道に迷っただけなのに、なぜか人助けを繰り返し、帝国の各地で英雄視されていく。そして気づけば彼女を慕う男たちが集まり始め、逆ハーレムの中心に。だが本人は一切自覚がなく、むしろ全員の好意に対して煙たがっている。 帰るつもりもなく、目的もなく、ただ好奇心のままに彷徨う“無害で最強な天然令嬢”による、帝国大騒動ギャグ恋愛コメディ、ここに開幕!

居場所を失った令嬢と結婚することになった男の葛藤

しゃーりん
恋愛
侯爵令嬢ロレーヌは悪女扱いされて婚約破棄された。 父親は怒り、修道院に入れようとする。 そんな彼女を助けてほしいと妻を亡くした28歳の子爵ドリューに声がかかった。 学園も退学させられた、まだ16歳の令嬢との結婚。 ロレーヌとの初夜を少し先に見送ったせいで彼女に触れたくなるドリューのお話です。

処理中です...