好きなんて、ウソつき。

春茶

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第二章

学級委員

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あれから何日か経って、だいぶクラスに馴染んできた頃。

「誰か立候補いないのー?」

やる気のなさそうな先生と生徒の声。

学級委員かぁ。

中学の時に一度やってみたんだけど
雑用ばかり押し付けられて帰りも遅くなるし散々だったんだよなぁ~。

あたしはパス!

そう思いながら先生を見つめた時

パチッ。

なぜかあたしと目がバッチリあった。
…嫌な予感。

「おし、吉田!お前やれ」

「…はっ!?」

「新学期初日に遅刻はするわ授業中によだれ垂らして寝てるわ、そんなダラシないお前は学級委員になって心を改めるべきだ!」

いやいやいや
だいたい授業態度関係ないよね!?
こういうのは逆にちゃんとした子を選ぶんじゃないの!?

「俺さんせーい」

「はぁ?」

なにいってんのそこのサル男!

「あーたーしーも」

えーーっ!

「てことでよろしくな、吉田♪」

ほんとに最悪。

「さっそく今日の放課後、残ってな♪」

「…はい」

吉田未菜、今日から学級委員になりました。



そして放課後。

帰りの会が終わったと同時にあたしは急いでミユの元へと駆け寄った。

「ミユ早く帰ろ!」

「なにそんなに急いでるの?」

「いいからいいから」

周りをキョロキョロしながら
ミユの手を引っ張って教室を出る。

「あー、ていうかあんた今日居残りじゃなかった?」

「しー!めんどくさいから帰っちゃお」

「よーしーだー♪」

「げっ」

この声は…。
とっさにミユの後ろに隠れる。

「学級委員が、まさか帰ろうとしてたわけじゃないよな?」

「ヨ、ヨシダってだれかしら?わたし知らないわ~おほほ」

「お前にはちゃーんと学級委員としての仕事があるから放課後残れって言ったよな?忘れたとは言わせないぞ!」

「わ、わからなぁい初耳!」

「なんだその気持ち悪いしゃべり方。声変えてもだーめーだ!」

あたしの首根っこを捕まえた先生はずるずるとあたしを引きずりだした。

「ちょっ、ぎゃゃゃゃゃ!ミユたーすーけーてー!パワハラだわ~!」

「がんばれ~」

ニヤニヤしながら手を振るミユ。
この薄情者め!

そしてズルズルとひきずられて教室に連れ戻された。

大人しく椅子に腰掛けてため息をつく。

ドンッっ。

目の前に置かれたのはなにやら大量の資料。

「…なんですかこれ」

「ここの席表にクラス全員の名前を漢字で書いてほしい。このパンフレットに全員の名前書いてるから」

「全員!?」

「それとこれホッチキスで留めといてな~」

「えっ…これ一人で!?」

「先生これから会議だから。それじゃ頼んだぞ~♪」

…うそでしょ。
だいたいみんなの名前と顔さえまだ曖昧なのにどこに座ってるかなんて、難易度高すぎる。

全然人の名前覚えてないし。
パンフレットもたくさん…。

「あぁーー!よし、やるか!」

気合いで早く終わらせてやる!
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