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四話 龍牙兵
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必死で逃げ続けていると、急に周りの空気が変わった気がした。
不思議な事に濃密な魔素を感じるけど、周囲に魔物の気配は感じ取れない。
今まで感じていた魔物からのプレッシャーや、言葉に出来ない嫌な感じが霧散し、何処か神聖な感じさえする。
僕はその感覚を頼りに足を進めて行く。
そして僕の目の前に現れたのは……
そこは巨大な骨の山、山、山。それだけじゃない。鋼鉄を飴のように切り裂きそうな巨大な牙や爪、大量の大きな鱗が散乱していた。
「……ヤバイ、ここって母さまから聞いた事がある。……ここは、龍の墓場だ」
冷や汗が頬を伝う。
この時になって初めて、僕が足を踏み入れた場所が何処なのか知ることになる。
昔、寝物語に母さまから聞いた事がある。ボーナム男爵領に隣接する危険な土地。それは「龍の墓場」という人の手の及ばない禁忌の地。
知能の低い竜種ではなく、人間以上に高い知能と深い知識を持つ崇高な龍種の墓場。
龍の骨や鱗が山となる森の中心部には、残留する龍の魔力を怖れ、獰猛な魔物であろうが、どんな存在も近付かない。
そしてその魔物が近付かない墓場の周辺には、厄災クラスの魔物が跳梁跋扈するという。
どうりでヤバそうな魔物が多いと思ったんだ。
「いや、逆にラッキーだったのか? でも、僕はここをバルディア王国に抜けれるのか?」
そこでふとウロボロスの闇属性魔法に、ネクロマンシーがあったのを思い出す。蜘蛛やハエなどの小さな蟲にしか試した事がないけど、この龍の骨を使ってスケルトンが創れないかな? 上手くいけば護衛に使えるかもしれない。そう思いついた僕は、直感でそれが正しい選択だとしか思えなかった。
「よし、よさげな骨を探して試してみるか」
一人で居ると、どうしても独り言が増えるな。
どうせ、このままでは詰むのは間違いない。それなら行動した方がいいと決心し、スケルトン一体分の骨を探そうと骨の山を物色してみる。
サイズの巨大な龍の骨から人型のスケルトンが出来るのか分からなかったけど、何故だかやれる気がしていた。
「この骨の大きさは、7歳児の身体じゃキツイな」
僕の身長程の牙や爪、それに適当な骨を搔き集める。土蜘蛛の神印の力と、ここまでのレベルアップで、身体能力が上がってはいても、巨大な骨の山を漁るのは大変だった。
「うん? これは何だろう……バカでかい宝石みたいだ」
龍の骨の中に、直径30センチ程の丸い宝石の様な石を見つけた。
「何だかもの凄い魔力を感じるけど、綺麗だからこれも材料に使ってみよう」
石も一応確保しながら物色を続ける。そこでふと、龍の骨じゃない金属が埋もれているのに気が付いた。
骨を掻き分けて掘り出してみると、それは白銀のプレートメイルとロングソードだった。
「……ここまで来た勇気ある人の末路か」
鎧も剣も、凄く良い物なんだと思う。持ち主の骨が朽ち果てて、土に還ったのか姿形が無くなっている事を考えると、かなり永い時間が経っているだろうけど、何処にもサビや傷は見つからない。
龍の墓場に来れば、希少な龍の骨や牙などの素材が手に入る。もしその少しでも持って帰る事が出来れば巨万の富を得れると、チャレンジする英雄が居たのだろう。
「まあ、僕には使えないから関係ないか」
さすがに子供の身体に装備出来るものはない。
スケルトンを召喚する前に、腹拵えを済ませておこう。
ダークホールから母さまが生前に少しづつ遺してくれた保存食と水筒を取り出す。ダークホールの中の食料は、保存した時のままの状態を保ち続ける。お陰で母さまが用意してくれた保存食も普通に食べる事が出来た。母さまは、こんな時が来ると予想していたのだろうか……
硬いパンと干し肉を水でふやかして無理矢理食べる。正直言って美味しくはないが、美味しい食事など、母さまが亡くなってから食べた記憶がない。
「7歳の子供が食べる物じゃないな」
我慢して食事を済ませると、いよいよスケルトンの召喚に移る。
精神を集中すると、ウロボロスの神印に魔力を流す。纏められた骨や牙、爪と大きな宝石みたいな物に向かって闇属性魔法の死霊魔術を使う。
「サモンスケルトン!」
術を発動した瞬間、僕の身体から怖ろしい速度で大量の魔力が出て行く。
「くっ!」
用意した骨や牙、何故か周辺に落ちていた鱗や、近くに置いてあったプレートメイルやロングソードまで巻き込んで、魔力の光に包まれていく。
「なっ!? 何で!」
その瞬間、僕の意識は暗転した。
どれ位の時間気を失っていただろう?
目を開けると、そこには禍々しい漆黒の鎧を見に纏ったスケルトンが、僕を多分心配そうに見ていた。
「おお、主人目を覚ましたか」
「うわぁぁぁぁー!!」
至近距離で眼窩がボンヤリと光る骸骨の顔を見た僕は、悲鳴を上げて仰向けのまま後ずさる。
「主人、某は主人の眷族ですぞ」
「えっ! ス、スケルトンって喋れるの?」
スケルトンに僕の眷族だと話しかけられて動揺する僕に、そのスケルトンから想定外の事実を聞かされる。
「主人よ、某はスケルトンに非ず。某は龍牙兵だ。スケルトンの様な低位のアンデッド と混同しては困る」
「……スパルトイ?」
体を起こして観察してみる。
先ず大きい。身長は2メートルを超えるだろう。威圧感がハンパない。
それとよく見ると見覚えのある白銀が漆黒に変化した鎧と一体化しているみたいだ。ヘルムも形が変わり角が生えている。鉄靴のソールレットには龍の爪の様な物がある。
それに唯一ヘルムの上げられたバイザーから見える、骸骨の骨の色が少し紅い色に変化しているのが確認できた。
「スケルトンとは全くの別物ってこと?」
「如何にも。さらに某は、伝説級の武具と融合を果たした。スパルトイを超えた存在となり申した。何より、某の身体には龍の魔石が機能し始めておる」
「魔石?」
「うむ、少しお待ちを」
そう言うとスパルトイは、龍の骨の山から、さっきの巨大な宝石みたいな石を持って来た。
「これが龍の魔石です」
「えっと、魔石って言うのを取り込んだら不味いのかな?」
何か間違ったんだろうか? 焦ってスパルトイ に聞くと首を横に振る。
「イヤイヤ、この魔石のお陰で、某の活動時間は半永久的になり申した。さらに龍の魔石の豊富な魔力は、通常のスパルトイに比べ身体能力や魔力を格段に上昇させています」
スパルトイの話によると、ネクロマンサーがスケルトンなどのアンデッド を生み出すと、術者の魔力から、その核となる魔石が出来るらしい。それを僕は、膨大な龍の魔力を内包した魔石を核に、スパルトイを創ってしまった為、通常のスパルトイとは全くの別物、はるかに強力な個体として生まれたのだと言う。
「ん? スパルトイは何処からその知識を得ているの?」
「我等は素材となった骨に遺る残留思念と、召喚した主人より知識を得るのです」
「と、いう事は、僕と龍の記憶と知識?」
スパルトイは頷き、彼の元となった牙や爪、骨や魔石は、火属性の古龍だという。
古龍ともなると、人間よりも高い知性を持ち、悠久の時を生きた経験と記憶は、人間の賢者といえども及ばないという。
「でも鎧や剣を取り込んだのは、君も想定外だったんだよね」
「然り、主人の人としては規格外の魔力と、主人を護る為により強くなりたいと某が願った結果かもしれませんな」
もう既に鎧も身体の一部となっているらしく、破損しても自動で修復されるのだとか。
「この鎧は、上位の魔法金属製だった物に、龍の骨や鱗と融合し、より高位の武具と成りました。それこそ龍のブレスも防ぐでしょう」
「……何だか、デタラメな性能だね」
スパルトイと融合した鎧は、漆黒の鎧に紅い縁取りで飾り付けられ、性能だけじゃなく見た目も多少おどろおどろしくはあるが、高級感が溢れている。
僕がしげしげと鎧を眺めていると、スパルトイがお願いがあるという。
「それよりも某に名を付けて頂きたい」
「ああ、スパルトイは種族名だものね」
スパルトイに言われて少し考え込む。聞くとこのスパルトイは、火龍の牙や骨、鱗や魔石から生まれたらしい。
「……火属性の古龍から生まれたから、アグニでどうかな?」
僕の中にあるもう一人の記憶にある知識を紐解き、火の神の名から付けようと、僕がそう言った瞬間、またもや魔力が大量に出て行き、またも気を失う羽目になった。
二度目の気絶から起きた僕は、何故また魔力が大量に失ったのか、その訳を聞いた。
「……うっ、何でまた魔力を持って行かれたんだ?」
「主人、大丈夫ですか? 主人に名を付けて頂き、お陰で、さらに力を手に入れる事が出来ました」
アグニが言うには、魔物に名前を付ける事は、その魔物が一段上の存在となる事を意味するのだそうだ。ネームドモンスターと呼ばれる魔物は、同じ種類の魔物と比べても、一段から二段階上の強さを手に入れるらしい。道理で魔力をごっそり持ってかれた筈だよ。
「先に言ってよ」
「はっはっはっ、申し訳ない」
まあ、頼りになる仲間を手に入れたと思えば、これで良かったんだろうな。
不思議な事に濃密な魔素を感じるけど、周囲に魔物の気配は感じ取れない。
今まで感じていた魔物からのプレッシャーや、言葉に出来ない嫌な感じが霧散し、何処か神聖な感じさえする。
僕はその感覚を頼りに足を進めて行く。
そして僕の目の前に現れたのは……
そこは巨大な骨の山、山、山。それだけじゃない。鋼鉄を飴のように切り裂きそうな巨大な牙や爪、大量の大きな鱗が散乱していた。
「……ヤバイ、ここって母さまから聞いた事がある。……ここは、龍の墓場だ」
冷や汗が頬を伝う。
この時になって初めて、僕が足を踏み入れた場所が何処なのか知ることになる。
昔、寝物語に母さまから聞いた事がある。ボーナム男爵領に隣接する危険な土地。それは「龍の墓場」という人の手の及ばない禁忌の地。
知能の低い竜種ではなく、人間以上に高い知能と深い知識を持つ崇高な龍種の墓場。
龍の骨や鱗が山となる森の中心部には、残留する龍の魔力を怖れ、獰猛な魔物であろうが、どんな存在も近付かない。
そしてその魔物が近付かない墓場の周辺には、厄災クラスの魔物が跳梁跋扈するという。
どうりでヤバそうな魔物が多いと思ったんだ。
「いや、逆にラッキーだったのか? でも、僕はここをバルディア王国に抜けれるのか?」
そこでふとウロボロスの闇属性魔法に、ネクロマンシーがあったのを思い出す。蜘蛛やハエなどの小さな蟲にしか試した事がないけど、この龍の骨を使ってスケルトンが創れないかな? 上手くいけば護衛に使えるかもしれない。そう思いついた僕は、直感でそれが正しい選択だとしか思えなかった。
「よし、よさげな骨を探して試してみるか」
一人で居ると、どうしても独り言が増えるな。
どうせ、このままでは詰むのは間違いない。それなら行動した方がいいと決心し、スケルトン一体分の骨を探そうと骨の山を物色してみる。
サイズの巨大な龍の骨から人型のスケルトンが出来るのか分からなかったけど、何故だかやれる気がしていた。
「この骨の大きさは、7歳児の身体じゃキツイな」
僕の身長程の牙や爪、それに適当な骨を搔き集める。土蜘蛛の神印の力と、ここまでのレベルアップで、身体能力が上がってはいても、巨大な骨の山を漁るのは大変だった。
「うん? これは何だろう……バカでかい宝石みたいだ」
龍の骨の中に、直径30センチ程の丸い宝石の様な石を見つけた。
「何だかもの凄い魔力を感じるけど、綺麗だからこれも材料に使ってみよう」
石も一応確保しながら物色を続ける。そこでふと、龍の骨じゃない金属が埋もれているのに気が付いた。
骨を掻き分けて掘り出してみると、それは白銀のプレートメイルとロングソードだった。
「……ここまで来た勇気ある人の末路か」
鎧も剣も、凄く良い物なんだと思う。持ち主の骨が朽ち果てて、土に還ったのか姿形が無くなっている事を考えると、かなり永い時間が経っているだろうけど、何処にもサビや傷は見つからない。
龍の墓場に来れば、希少な龍の骨や牙などの素材が手に入る。もしその少しでも持って帰る事が出来れば巨万の富を得れると、チャレンジする英雄が居たのだろう。
「まあ、僕には使えないから関係ないか」
さすがに子供の身体に装備出来るものはない。
スケルトンを召喚する前に、腹拵えを済ませておこう。
ダークホールから母さまが生前に少しづつ遺してくれた保存食と水筒を取り出す。ダークホールの中の食料は、保存した時のままの状態を保ち続ける。お陰で母さまが用意してくれた保存食も普通に食べる事が出来た。母さまは、こんな時が来ると予想していたのだろうか……
硬いパンと干し肉を水でふやかして無理矢理食べる。正直言って美味しくはないが、美味しい食事など、母さまが亡くなってから食べた記憶がない。
「7歳の子供が食べる物じゃないな」
我慢して食事を済ませると、いよいよスケルトンの召喚に移る。
精神を集中すると、ウロボロスの神印に魔力を流す。纏められた骨や牙、爪と大きな宝石みたいな物に向かって闇属性魔法の死霊魔術を使う。
「サモンスケルトン!」
術を発動した瞬間、僕の身体から怖ろしい速度で大量の魔力が出て行く。
「くっ!」
用意した骨や牙、何故か周辺に落ちていた鱗や、近くに置いてあったプレートメイルやロングソードまで巻き込んで、魔力の光に包まれていく。
「なっ!? 何で!」
その瞬間、僕の意識は暗転した。
どれ位の時間気を失っていただろう?
目を開けると、そこには禍々しい漆黒の鎧を見に纏ったスケルトンが、僕を多分心配そうに見ていた。
「おお、主人目を覚ましたか」
「うわぁぁぁぁー!!」
至近距離で眼窩がボンヤリと光る骸骨の顔を見た僕は、悲鳴を上げて仰向けのまま後ずさる。
「主人、某は主人の眷族ですぞ」
「えっ! ス、スケルトンって喋れるの?」
スケルトンに僕の眷族だと話しかけられて動揺する僕に、そのスケルトンから想定外の事実を聞かされる。
「主人よ、某はスケルトンに非ず。某は龍牙兵だ。スケルトンの様な低位のアンデッド と混同しては困る」
「……スパルトイ?」
体を起こして観察してみる。
先ず大きい。身長は2メートルを超えるだろう。威圧感がハンパない。
それとよく見ると見覚えのある白銀が漆黒に変化した鎧と一体化しているみたいだ。ヘルムも形が変わり角が生えている。鉄靴のソールレットには龍の爪の様な物がある。
それに唯一ヘルムの上げられたバイザーから見える、骸骨の骨の色が少し紅い色に変化しているのが確認できた。
「スケルトンとは全くの別物ってこと?」
「如何にも。さらに某は、伝説級の武具と融合を果たした。スパルトイを超えた存在となり申した。何より、某の身体には龍の魔石が機能し始めておる」
「魔石?」
「うむ、少しお待ちを」
そう言うとスパルトイは、龍の骨の山から、さっきの巨大な宝石みたいな石を持って来た。
「これが龍の魔石です」
「えっと、魔石って言うのを取り込んだら不味いのかな?」
何か間違ったんだろうか? 焦ってスパルトイ に聞くと首を横に振る。
「イヤイヤ、この魔石のお陰で、某の活動時間は半永久的になり申した。さらに龍の魔石の豊富な魔力は、通常のスパルトイに比べ身体能力や魔力を格段に上昇させています」
スパルトイの話によると、ネクロマンサーがスケルトンなどのアンデッド を生み出すと、術者の魔力から、その核となる魔石が出来るらしい。それを僕は、膨大な龍の魔力を内包した魔石を核に、スパルトイを創ってしまった為、通常のスパルトイとは全くの別物、はるかに強力な個体として生まれたのだと言う。
「ん? スパルトイは何処からその知識を得ているの?」
「我等は素材となった骨に遺る残留思念と、召喚した主人より知識を得るのです」
「と、いう事は、僕と龍の記憶と知識?」
スパルトイは頷き、彼の元となった牙や爪、骨や魔石は、火属性の古龍だという。
古龍ともなると、人間よりも高い知性を持ち、悠久の時を生きた経験と記憶は、人間の賢者といえども及ばないという。
「でも鎧や剣を取り込んだのは、君も想定外だったんだよね」
「然り、主人の人としては規格外の魔力と、主人を護る為により強くなりたいと某が願った結果かもしれませんな」
もう既に鎧も身体の一部となっているらしく、破損しても自動で修復されるのだとか。
「この鎧は、上位の魔法金属製だった物に、龍の骨や鱗と融合し、より高位の武具と成りました。それこそ龍のブレスも防ぐでしょう」
「……何だか、デタラメな性能だね」
スパルトイと融合した鎧は、漆黒の鎧に紅い縁取りで飾り付けられ、性能だけじゃなく見た目も多少おどろおどろしくはあるが、高級感が溢れている。
僕がしげしげと鎧を眺めていると、スパルトイがお願いがあるという。
「それよりも某に名を付けて頂きたい」
「ああ、スパルトイは種族名だものね」
スパルトイに言われて少し考え込む。聞くとこのスパルトイは、火龍の牙や骨、鱗や魔石から生まれたらしい。
「……火属性の古龍から生まれたから、アグニでどうかな?」
僕の中にあるもう一人の記憶にある知識を紐解き、火の神の名から付けようと、僕がそう言った瞬間、またもや魔力が大量に出て行き、またも気を失う羽目になった。
二度目の気絶から起きた僕は、何故また魔力が大量に失ったのか、その訳を聞いた。
「……うっ、何でまた魔力を持って行かれたんだ?」
「主人、大丈夫ですか? 主人に名を付けて頂き、お陰で、さらに力を手に入れる事が出来ました」
アグニが言うには、魔物に名前を付ける事は、その魔物が一段上の存在となる事を意味するのだそうだ。ネームドモンスターと呼ばれる魔物は、同じ種類の魔物と比べても、一段から二段階上の強さを手に入れるらしい。道理で魔力をごっそり持ってかれた筈だよ。
「先に言ってよ」
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まあ、頼りになる仲間を手に入れたと思えば、これで良かったんだろうな。
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