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第1章 少女とアクマ
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※※※
そして,私はラビリスに抱き抱えられたまま抜けたはずの森に戻ってきていて、そして、やっと本当の森の出口を見つけたところだった。
「ヤッパリ、アソコハマチガッテタ」
ラビリスは1人でそう呟いた。
そして,森から出ると、そこには小さな小屋があった。
そして,その小屋には灯りがついていた。
ラビリスは近づこうか迷っていた。
今ここで不用意に近づけばラビリスは恐らく悪魔だから殺されるだろう、そうすると,ティアを危険に晒すことになるだから近づかないのが得策だ。
しかし,今は夜、しかもかなり寒い、多分これ以上寒くなることはわかってる。
なら,家に入って暖まらないとティアは死んでしまうのではないのか。
そう考えれば入らないという選択肢はない。
ラビリスがそう迷っていると、
「なんか気配を感じねぇか?」
扉が急に開いた。
ラビリスの反応が一瞬遅れた。
否、反応できなかった。
ラビリスは仁王立ちのまま扉の前に立っていた。
そして,扉を開けた人間は、
「……ッ!」
剣でも盾でも、杖でもないものを構えていた。
それは、杖のように長く、黒く塗られていて、何かが出るような穴が空いているものだ。
ラビリスは両手を上に上げた。
多分これが投降の合図で合ってるはず。
しかし、人間はやめなかった。
パンッ!
乾いた音が平原に広がった。
ラビリスは自分の胸を触り、何もないことに気づいた。
だから、外したのだろうと思っていた。
しかし、人間を見ると自分の方を見て驚愕している。
そして,手が震えていた。
俺がその視線の先を辿ると。
「テ、ティアッ!」
ラビリスは思わず叫んでいた。
そして,私はラビリスに抱き抱えられたまま抜けたはずの森に戻ってきていて、そして、やっと本当の森の出口を見つけたところだった。
「ヤッパリ、アソコハマチガッテタ」
ラビリスは1人でそう呟いた。
そして,森から出ると、そこには小さな小屋があった。
そして,その小屋には灯りがついていた。
ラビリスは近づこうか迷っていた。
今ここで不用意に近づけばラビリスは恐らく悪魔だから殺されるだろう、そうすると,ティアを危険に晒すことになるだから近づかないのが得策だ。
しかし,今は夜、しかもかなり寒い、多分これ以上寒くなることはわかってる。
なら,家に入って暖まらないとティアは死んでしまうのではないのか。
そう考えれば入らないという選択肢はない。
ラビリスがそう迷っていると、
「なんか気配を感じねぇか?」
扉が急に開いた。
ラビリスの反応が一瞬遅れた。
否、反応できなかった。
ラビリスは仁王立ちのまま扉の前に立っていた。
そして,扉を開けた人間は、
「……ッ!」
剣でも盾でも、杖でもないものを構えていた。
それは、杖のように長く、黒く塗られていて、何かが出るような穴が空いているものだ。
ラビリスは両手を上に上げた。
多分これが投降の合図で合ってるはず。
しかし、人間はやめなかった。
パンッ!
乾いた音が平原に広がった。
ラビリスは自分の胸を触り、何もないことに気づいた。
だから、外したのだろうと思っていた。
しかし、人間を見ると自分の方を見て驚愕している。
そして,手が震えていた。
俺がその視線の先を辿ると。
「テ、ティアッ!」
ラビリスは思わず叫んでいた。
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