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覚醒編
3話 無駄知識
しおりを挟む車の中で紫音は叫ぶ
「なんで、食べ物ばっかりなんだよ、筍って、どうせなら肉がいい肉・肉・肉」
蘭が飲んだ言葉を、紫音が代弁するが
鈴にしてみれば何時もの事
鈴「紫音には、ハンバーグ作るからいいでしょ」
紫「オッケー」
蘭「鈴には、私が何か考えるよ、で、紫音は何が欲しいんだ?」
待ってましたと
紫「マンガ、アニメ、ゲーム、オモチャに」
蘭「まて、全部却下だ」
紫「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
鈴「きゃっか きゃっか 」
蘭「マンガや、アニメを見るなとは言わんが、それは小遣いで買え」
ため息がでそうな、蘭
我が子供ながら、オタク真っしぐらである
いや、ある意味9歳の男の子なのだ、これが普通なのだろう・・・
いや、オタクくらいなら良かったと思い
気になっていた事を聞く
蘭「そうだ紫音さっきノート(PC)で何してたんだ?」
紫「ん?蘭さん、トイレの花子さんって知ってる?」
蘭「あぁ、未だにその手の怪談はあるんだな」
紫「でね、なんで男子トイレには居ないのだろうかと思って」
蘭「なんでだろうね」
紫「もし居たら、トイレの太郎くん?、それって幽霊でしょ
その太郎くんを見つけるために
4次元から6次元にかけての、魂の質量と重さ記憶との関係
それにおける3次元への、又は3次元からの干渉、存在を確定できる
方法について、魔法式を構築しているところ」
蘭「・・・・・・・・・」
蘭は口を開けたまま言葉がでなかったが
話の意味が理解できなかった鈴が問う
鈴「なにそれ?」
紫「簡単に言うと、幽霊を見つけようって話かな」
蘭「紫音それは、実証できるのか?」
紫「どうだろう?多分無理、幽霊居ないもん」
蘭「アホか、お前は・・・」
あきれてしまう蘭
でも蘭のしている幾つかの研究の中にも
紫音と同じく雲を掴むような課題はあるのだから
蛙の子は蛙か、と、あきらめはするが
9歳の子供がする事柄ではないと頭を悩ませた
紫「うんとね、医学会では有名な話なんだけど、人間の魂って重さがあって
その重さが『21グラム』と言われているの、これは平均値ではなく
その実験をした最初の人間の魂の重さなんだけどね
だけど重さがあるってことは、そこに何らかの質量が存在するってことでしょ
そして、古くから魂の行き着く場所は、霊界、幽界
これは、この3次元の上の次元、4から6次元と言われているの
今まではそこに干渉する方法が無かったんだけど
よく考えれば召喚魔法は、次元や世界に干渉できるんだから
その魔法を解析分析して、理論が把握できれば、幽霊関係なしに
4次元以上の世界に干渉できるはずなんだよね」
さらっと話す紫音
おどろく蘭はつい
蘭「召喚魔法の分析だと?」
紫音は目をつぶり、右手の人差し指で宙をかき回しながら、考え込むように話す
紫「うん、大体の仕組みは分かったから
後は、その力を、どうやって4次元に向けるかと
魔法の維持方法を考えてるとこ
瞬間仕様魔力が、大きすぎて維持固定が出来ないんだよね」
蘭「な・・・・・・」
鈴「ん?」
蘭の詰まった言葉に、話の内容が一切理解できていない鈴が、首を傾げ反応する
数千年前から存在する、召喚魔法
その多くの仕様目的は悪魔の召喚に仕様されていたものであったが
その魔法陣は、数千年の間に幾重にも別れ上書きされ原型を知る者はすでに存在しない
原型が分からない魔法陣を理解できるものは居ない
今現代で使われている、科学魔法での召喚魔法は
その最終形態、国から使用許可が下りた数種の魔法陣である
そんな召喚魔法の仕組みを理解したなど前代未聞の事である
紫音の言っている事は事実では無いのだろう
そもそも魔法理論など9歳の頭で理解できる事柄でもない
だが、その理論が本当に合っていたとしたら
世界を揺るがす大事件でもある
その重大さを科学魔法学者の蘭は認識している
そして、その目的が、トイレの太郎君などとわ・・・・・
蘭「紫音、他でその話したらダメだからね」
そして、紫音に釘を打つ
紫「うん、どうせ前の音波視覚化サイドモニターの時と一緒で
誰も信じないし理解できないから」
蘭「あぁ、あれか、、結局できたのか?」
紫「あれはダメ、失敗した」
笑いながら蘭の問に答える紫音
その言葉に、少し安堵する蘭
やっぱり、所詮9歳の考えること、マンガやアニメの読みすぎだ
たかが、オタクや、中二病の考える事、ファンタジーだな
魔法理論など理解できるはずが無い・・・と納得する蘭であった
紫音は頭を掻きながら
前のシートに座っている2人に聞こえない様な小さな声で
紫「視覚共有の為、眼鏡式のモニターにしたのが間違いだったんだよな
聴覚を視覚化したら、あれほど気持ち悪いもんだったとは
そもそも眼球に三半規管が無いんだよ、20秒あの映像で見ただけで
船酔いみたいになって気持ち悪くて吐いたんだよな
あれは、使い道ないよなぁ・・・・・」
そう蘭の思いとは裏腹に
音波視覚化サイドモニターと呼ばれるその眼鏡式モニターは完成していた
だからこそ紫音の言った失敗とは
使い道のない、ソレは失敗以外の他にはならないと言う意味であった
鈴「やっぱり、紫音は抜けてるねー
漫画やアニメばっかり見てるから
オタクになるんだよ」
鈴の言葉で、3人は大笑いする
鈴「蘭さん聞いてよ、この前だって、紫音がさー・・・・・・・・・・」
静岡に向かう車の中では、尽きる事のない会話が続いてゆく・・・。
それは、いたって普通の家族の光景であった
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