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覚醒編
9話 殺意
しおりを挟む蘭は、3人の男の猛攻を受けながらも、常に数歩先の事を模索する
そう、やまさんを初めとする3人は、初めからそれが目的である
別に、打ち合わせしたわけでもなく、蘭との戦闘を始め数度打ち合って思ったのだ
この女は強い、連携、コンビネーションの取れない3人、だからと言って
一人で戦うには、手加減をしないといけない分、本気が出せず不利であると
なら、相手は女性、持久戦に持ち込もうと、そういう打ち合いを始めた、やまさん
そして、その、やまさんの戦い方を見て、考えをさっする2人
さすが、この手の仕事を何度もこなしている2人も同じ考えだったらしく、やまさんに続いた
3人は、ワザと隙を見せ、蘭に攻撃させる、その隙を付いて、手の空いた男が攻撃する
それは、蘭を運動量を増やし体力を消費させるためである
そして、蘭も承知のうちで、攻撃を仕掛けている、いや仕掛けないと
防御一辺倒では、確実に負けることは分かっているのだ
それなら、多少の危険を冒してでも、攻撃を仕掛けないと先はないのが分かっているのだから
4人は、ただ闇雲に戦っているのではない
その一打一打に、頭脳戦を用|(もち)い、戦っていた
見た目には、蘭が押している戦いであったが
その実、3人の男達の方が、かなり有利に事を運んでいる
それは、後10分も立たず、明らかになる事だろう。
だが、チビで不細工なブタ・・・は
チッ
やまさん達、地味に押され気味だな
そろそろ真打の俺様の出番か?
そのとき横の方で
「お前らどけ!」
その合図で、やまさん達3人は左右に飛びのき
そして炎の塊が3つ、女に向けて飛んでいった
それは、マシンガンを2丁肩に下げた男が放った魔法である
その、ファイヤーボールだと思われる魔法は全弾女性にあたり
3つの炎の塊は大きな炎をあげた。
おいおい拉致するのでは、なかったのか?殺してどう・・・・・・・
いや・・・俺様の動体視力は捉えてたよ
当たる寸前、3人が避ける同時に
あの女は、防御魔法陣を貼ったんだ、多分そうだ
そう、炎が一緒高く上がると、それは消え
無傷の女性が、そこには立っていたのだから。
やまさんと、呼ばれていた男は、思う
あと数分も待てないのか!そして、状況も読めんのか
あの、おっさん、しょぼい魔法撃ちやがって
最初見た、魔法陣を覚えてないのか、お前のしょぼい魔法では
彼女の防御魔法を貫けないのも、判断出来んほどクズか、お前は
それに、今は魔法勝負じゃねえ、体力勝負だろうが・・・
虎亜も、サボってやがるし、あのデブ、今度丸焼きにしてやる
「虎亜(こあ)!お前も戦え」
やまさんが、業を煮やし、サボっていた俺様に怒りだした
仕方がないと、俺様は強化魔法を数個かけ
古い映画、ロッピー3のテーマソングを頭の中で流しながら
女性に向けて歩き出したんだ
「じゃまだ、どいてくれ、俺様一人で、勝ってやるよ」
そして最後に、やまさんには、負けたが、俺様独自の固有魔法を発動させた
それは上位硬化魔法である
元は皮膚を鉄の用に硬化させる、防護魔法だが
これは硬化された場所は固り動かなくなる欠点があったが
俺様は、それを改良し、動きはそのままで、皮膚の強度だけ上げる魔法を開発した
まぁ俺様は【天才】だからな!
その魔法によって、俺様の両腕は、鉄の強度持つことになる
ナイフ・金属バットなどで、殴られても痛くもないのである
多少の衝撃はあるが、魔法を解いても、怪我一つないのだ
計算上では、鉄砲の弾も弾き返せるはずである
そう両腕は鉄の強度を持った凶器となったのだ
この状態の俺様と殴り会える人間は居ない
ここに、俺様と言う天才がいた事に感謝しろ
やまさん、そして7:3メガネ、
そして、勢いよくダッシュして、蘭に向けて、力いっぱい右手で殴る
だが蘭はトンファーをクロスして、その右拳を受ける
それと同時に威力を殺すため、大きく後ろに飛んだ
「ハッハッハ、どうだ、俺様の力は、受け切れまい
さっきの3人と比べ物にならんだろう」
そして、ちらっと横目で、やまさんを見る
その顔は、とてもビックリしているように思えた
フフ、やまさん、俺様の本当の実力がわかったようだな
そして、カッコ付けるようと
ボクシングのシャドーの用に
軽く左ジャブを2度打ち、右ストレートを撃つ真似する
キマッタ! 頭の中で、ロッピー3のテーマソングが流れていた
やまさんは驚愕する
ブタは・・・どこまで行っても、ブタか
今までの流れも読めんのか、このアホ
そして、今の攻撃も、完全に威力殺されたのも分からんのか
「おい、虎亜!」
「大丈夫ですよ、まぁ見てて下さい」
やまさんめ、手柄を取られるのが怖いのか
こんな弱い女に、どれだけ時間をかけているのか、わからんな
いっきに決めるか
虎亜は、にやりと笑い、蘭に向け、再び襲いかかる
虎亜は、両手の肘から先を、鉄の用に硬化させたまま
蘭に向け最速の連撃を叩き込んでいく
はっはっは
やまさん達3人相手に、押していた、この女も
俺様に掛かれば、ほら、防戦一方ではないか
やはり俺様は強い
ククク ハッハッハ
それを見た、やまさんは、眉を寄せ、舌打ちをした
初撃以来、全ての攻撃を躱されるか、トンファーで完全にいなされている
そして、息もだんだん落ち着いてきてるではないか
あのデブ、本気で焼いてやる
蘭は、このブタの相手をする事は
先程までの緊張感はなかった
一人で、突っ込んで来たときは、何か有ると思い
攻撃を受け、思いっきり後ろに飛んだが
実際の威力は、今まで戦ってきた3人に比べれば、カスみたいなものだった
自信満々に攻撃してくる男に合わせ防戦に徹する蘭
その間に、先程まで緊張感で、すり減らした精神力を回復する
そして息を整える、このブタ男に気づかれないように
そして、その考えも数分も持たなかった
蘭の視界の端に見えたのは、先ほど戦っていた男の魔法である
すでに放たれた、その魔法は、蘭の対処を一瞬送らせた
それは、その男に放出系魔法はないと、思っていた蘭の失態でもあるし
ブタ男が目隠しになり、その初動を見れなかった
また、ブタ男の背後から放たれた炎の塊は
味方であるブタ男の死角になり、その事に気がつかない
そして蘭は、その魔法の威力を見ただけで理解できた
自分に張っている、魔法防御魔法では受けきれないと・・・・・・・
やまさんと呼ばれた男は魔法を使った
先ほど飛んできた、しょぼいファイアーボールでは無い
高密度に圧縮した炎の固りを両手に出現させた
昔、虎亜を焼いた魔法でもあった
そして、それを虎亜に向けて。。。
いや、蘭に向けて放ったのだ
だが、蘭の反応も早かった
自分が、その魔法を避けると、自分の後ろにある、愛車に当たる可能性もある
それに、逃げろと言ったのに、車の周りで、鬼ごっこをしている紫音に当たるかもしれない
あれ(魔法)に対抗できる、防御魔法を貼るのは、間に合わない
なら・・・・やることは一つ
蘭は、駄々っ子パンチを繰り出す、ブタの両手をトンファー弾く
虎亜は、両手を弾かれて、大きく両腕を開いた
そして、蘭は、隙だらけになった、ブタの腹を、思いっきり蹴ったのだ
これは、ダメージを与える攻撃ではない
ブタ男を後ろに飛ばす蹴りであるが
さすが、ブタ重かった、それでもバランスを崩し、後ろに後ずさる
だが、それでいい、そして蘭は後ろに飛び退く
虎亜は攻撃を弾かれ、腹を蹴られる
そんな物で、俺様にダメージは無いと、ニヤリと笑うが
流石に、バランスを崩し、数歩後ろによろめいた
その時
「グガッ!」
意識が飛ぶ程の衝撃が、背中に走り身体が逆くの字にまがる
その後、背中が爆発し耐え難い熱量に全身が支配された
「うがぁぁぁーーーーーーーーーーーーー」
大きな、悲鳴らしき物を上げ
全身に走る痛みと熱さ、そして背中に着いた炎を消すため
地面をのたうち回る
昔、これと同じ痛みを感じた事がある・・・
あの時は・・・・・・・・
痛みと熱さを、紛らわすように、未だ地面を転げまわっていたが
魔法が飛んできただろう方向に視線を送ると
やはり、奴がいた、やまさんである
クソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソ
殺す、奴だけはこの手で殺す
その時、虎亜の中にあった、やまさんに対する敵対心が
憎悪と言うスパイスで、殺意に変わったのだ
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
そして、虎亜は、生まれて初めてだろう、強い意思が芽生える
そう憎悪に染まった、殺意と言う意思が・・・・
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