アンタッチャブル・ツインズ ~転生したら双子の妹に魔力もってかれた~

歩楽 (ホラ)

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覚醒編

28話 魔を喰らい尽くす者 (マジック・イーター)

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現状でまともに動ける人物が、揃う

シオン、そして、15cmほどの宙に浮かぶ小人

そして、簡単な現状を聞いた、蘭そして、たまたま側に居た、井門

そして、虎亜達3人

合わして計7人である

シオンは空中20mほどの高さまで浮いた、黒い渦状の球体を指差し
その場に居る人間に話しかけた


「さて、簡単に説明するとだな、あの黒い渦なんだが
 あれが暴走すれば、まぁ軽く核弾頭クラスの爆発が起こるわけだ
 時間にして、まぁ・・・・あと数分ほどで、ドカーーーーンだ!
 でだ、俺と、この、ちっこいので、どうにかするから
 それまで、魔法で抑えてて欲しい」

「紫音、魔法で抑えると言っても
 そんな魔法を誰かもっているのか?」

シオンの言葉に、さすがの蘭も緊張を隠せず、紫音に聞きなおす
そう蘭の言葉も当たり前なのだ
この状況化で、誰もそんな魔法を、持っているわけがないのだ

この世界で人間の使える魔法は、基本デバイスに登録してある魔法であり
核弾頭クラスの魔法を封じ込める魔法を普段から持ち歩く人間など
軍事関係者、それも最前線で戦う軍人でも無い限りありえないのだ

いや、それ以前に、目の前にある核弾頭クラスの魔力
それを押さえ込む魔法を蘭は知りはしないのだ、あるのかも知れないが
それは蘭の専門外の魔法であり
あったとしても国家クラスの秘密事項
そして、それを個人で発動できる人間など居ないだろう

もしかしたら、ここに居る誰かが持っていることを願って紫音に聞いたのだ
それは、シオンとリル以外の全員の意見でもあったのだが
その問は、軽く返された

「あぁ、その魔法は、俺が発動させるから、気にしなくていいよ
 みんなは、ある魔法に、魔力を注いで出来るだけ維持してほしいだけだから
 みんな、今、溢れるほど魔力が湧いてきているはずだからさ
 俺の計算上は大丈夫のはずかな、さて、時間がないから
 みんな、しゃがんで地面に、両手を付けて
 あとは俺が魔法を発動させ合図すっから、そしたら両手に魔力を集中させれば、おk
 ただ、それだけ、簡単だろ」

そう言い、シオンは軽く笑う
その笑顔は、これから命を賭け、死地に向かう物ではない
屈託のない、笑顔
イタズラをした、小さな子供が母親に怒られ照れ隠しに笑うような
とても可愛らしい、9歳の子供の笑顔であった

その笑顔で、張り詰めた緊張がとけた
それを横目でチラリと見たシオン、鼻で笑いながら
作戦の開始を宣言する、そして虎亜に、アドバイス混じりの言葉を掛けた

「さて、やるかな・・・・おいデブ、よく見とけ
 これがお前の中途半端な魔法の数歩先の魔法だ
 その一生を使えば、もしかしたらこの魔法の断片くらいなら使えるかもな」


それぞれの、思いを胸に、しゃがみアスファルトに両手を付けた


シオンの言葉を聞いた虎亜は、、少年の動きに集中する
それは、少年の動き動作、魔法その全てを、脳裏に焼き付けるように
俺は、意の中のカワズだった、世界は広い
だが、この少年はきっと、世界の中でも特別だ
少しでも近づいてやる、この少年にと・・・

蘭は、紫音はやっぱり紫音だと
だが、紫音だが、どこかが違う
それは母親の勘としか言い様がない
そして願う、鈴を救ってくれと・・・・

井門は、頭を悩ませる
組織に命令された
三千風蘭の拉致・・・・
ただ、それだけだったハズ
それが、今や核弾頭クラスの爆発?何に巻き込まれたのか
いや、巻き込んだのか・・・
今は、あの少年と、妖精の女の子の言う事を信じて従うしか無いと


シオンは、しゃがみ右手を地面につけ小さく呟き
異世界の魔法を、この世に再現する

「【監獄領域 (プリズン・フィールド)】構築そして
 【時間凍結 (フリージング・ゼロ)】展開」

まず結界魔法の一種である【監獄領域 (プリズン・フィールド)】起動させる
それは、鈴である黒い渦の真下に、円形魔法陣を描き
黒い渦を包み込む円柱状の結界を作る
そしてその結界の表面は細かな六角形の網目模様が刻まれていた

この魔法は、その名の示す通り
基本用途は罪人の拘束、又は拷問に使われていた
その魔法は、中に居るモノを外に出さない魔法である
入るのは自由であるが、全身が一度でも結界内に入ると
魔法が解除されないかぎり出れない魔法である
それは、外から内には魔法が通過でき、攻撃できるが
中からは、外には魔法が通らず攻撃ができないからである
シオンの居た異世界では、その性質を利用して
あらゆる方面で、この系列魔法【拘束系結界魔法】は多く広まっていた


そして、その【監獄領域 (プリズン・フィールド)】に
もう1つの魔法を組み込む
【時間凍結 (フリージング・ゼロ)】これは
西神虎亜の使った時間制御魔法に近い物である
だが、根本が違うのだ、時間凍結、それは、時間停止を意味するのだ
魔力を込めれば、その対象となる物は時間を凍結させてゆく
だが、その対象が、抗えば停止しないし、打ち破る事も可能だが
それは、魔力の大きさ次第である
【ザ・ワールド】の結界内で、魔核にもその魔法の効果はあり
自衛処理が施されて無い、魔核に、時間操作系の魔法の効果は有効だとシオンは理解していた


そして2つの魔法の発動を確認したシオンは、指示を出す

「いまだ、魔力注入しろ」

その言葉を聞き、蘭達5人は地面に付けた両手に魔力を込める

そして円柱状の結界は、宙に浮かぶ黒い渦を、その内に包み込み
一旦は、完全に押さえ込むが、ただの渦ではない、元はシオンの魔核である
【フリージング・ゼロ】に抵抗し、結界内でその力は膨れ上がっていく

冷静に状況を確認していた人間の1人、蘭が口を開く

現状において、紫音に対して
対等以上の立場で話せる人間は蘭しか居ないのも確かである

「おい、紫音これは大丈夫なのか?」

「いやぁ~やっぱり無理だわな、ってことで、魔力追加するわ」

まるで判っていたかのように
軽く笑いながら、シオンは周りを確認する

目を付けたのは、地面に縛り付けられた、やまさん
そして、暴走した虎亜に倒された、魔法の使える男1人
そして、最初に紫音が行動不能にした2人の男性
使えそうに、思われる人間は、合わせて4人である

そして、虎亜の倒した男、紫音の倒した2人の男に
【ローズ・ウィップ】そして、【ロック・バインド】を使う

もし、気がついても、逃げれなくさせる為である
そして、やまさんを含む4人の【ローズ・ウィップ】に
追加効果を付着させる

それは、拘束した相手から、魔力を奪う物である

それは4人の魔力を、直接奪い、結界魔法に直接注ぎ込もんでいく

計9人の人間の魔力が、注ぎ込まれた
【プリズン・フィールド】【フリージング・ゼロ】
そして、やっと、黒い渦の魔核は、その活動は押さえ込まれていくが
完全停止には、至らない

魔核の吐きだす、魔素により、その魔力が尽きる事がない、9人の人間
その人間に押さえ込まれていく魔核
だが、回復効果を持つ魔素であっても
じょじょに蓄積されていく疲労は回復される事はなく
抑え込めるのも時間の問題であることは明確である
そのことは、額に汗を流す、蘭も虎亜も理解できていた

だが、シオンにとって
この魔法は時間稼ぎの為だけの魔法であり
軽い準備運動のような物であった

そして、シオンの顔の横に浮かび並ぶ、小さな少女リルは
楽しそうに笑う、シオンに意思加速し念話で語りかける

『シオンさま、これからどうなされますか?私は何をすればよろしいですか?』

『そうだな、とりあえず、魔核の周りの魔素を取り除きながら
 鈴の時間を奪う、そうすれば、結界の効果で、魔核の活動は停止する
 そしたら魔核を鈴から切り離し、俺が吸収する
 まぁできなきゃ魔核を消滅させるしかないかな
 そのために、リルは、最大魔力を瞬時に放出できるように準備だな』

『わかりました』

シオンは、頭を掻きながら、思い悩む

そうだよな、まず、あの黒い魔素を取り除かないとな
極悪クラスの高密度圧縮魔素、あれを、振り払うだけの、魔力は俺にはない
なら、リルの力を借りるか、いや、あれは最後の切り札
まだ何が起こるか解らないからな・・・
なら、いっそ、【魔力吸収 (マジック・ドレイン)】で吸うか?
いや、ただ吸うくらいなら・・・・
あの力を、利用できるようにするには・・・

考えのまとまった、シオンの口元が緩む

そして、シオンは、ある魔法を使う


イメージ・・・

使い魔制作・・・・

【魔を喰らい尽くす者 (マジック・イーター)】・・・・・・・・・・

そして、シオンの両脇に出てきたのは

2つの、丸い物体・・・・

それを的確に、表現するなら

琥珀色の饅頭と

白色の饅頭

であるだろう。


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