アンタッチャブル・ツインズ ~転生したら双子の妹に魔力もってかれた~

歩楽 (ホラ)

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覚醒編

32話 ウルズ術式4面封印結界 (改)

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「・・・助けろ・・・・・この娘 (コ)を・・・・
 我を・・・・・・・・こわせ・・・・・・・
 ・・・・・全ては・・・・・・・・・・・」

そんな言葉が、何度も繰り返される


『意思?
 魔核に自我?だと・・・・
 俺と1000年近い時を共にした時には、そんな事はなかった
 鈴とたかが10年ほど共にいただけで?自我に目覚めたと?
 何があったんだ?いったい何が?・・・・・
 そうなんだ、オカシイんだ?
 きっかけは何であれ、全ては、魔核を中心に事が起こっていたはずだ
 そして、魔核に意思があるなら?あったなら?いや
 全ての根源は、鈴なのか?
 鈴に何かあるのか?
 鈴の母を救いたいと願う想いが、魔核から流れ出す魔素に回復効果を与えたんだ
 2人の使い魔に自我が覚醒したのは
 自我を持った魔核から吹き出す魔素を吸い込んだ為なのか?
 鈴と魔核の繋がりに何かあるのか?
 鈴と魔核だったからか?
 俺と魔核では、なかった何かが・・・・
 なら、俺が再び魔核を吸収するより
 鈴と共にあったほうが・・・・


 おもしろい? 


 だな・・・・・・

  (数千倍の意思加速の中、魔核に念話で語りかけるように)

 ククク、悪いな魔核、壊せと言う命令は聞けんな
 そして、もう一度、鈴の中に戻ってもらうぞ
 今まで鈴を助けるために、その力を抑えてたんだろ
 でなければ、すでに世界は終焉を迎えていただろう 
 なら、もう少し耐えろ、そして、俺様を舐めるな
 魔核お前が、いたから、あの世界で絶対的な力を得た事は間違いはない
 だがな、お前が居ようと居まいが、俺は俺だ
 お前を壊さずとも、全てを助けてやる
 鈴や、蘭さんだけでなく、お前もだ魔核
 そして、その力、いや、その意思がある限り
 鈴に力を貸してやれ、いや、鈴と共に生きろ』

そして、7割ほど、鈴の魔術回路を切断していた、右手を止め
魔核を押さえ込んでいた左腕も、引いた

そして、【西表山猫 (ヤマピカリャー)】に
再び戻って魔素を吸収しろと命令を下し
鈴の体を足場にして後ろに飛び退き、下で待つリルの左側に降り立った



心底楽しそうに、笑いながら

「ハッハッハ、なぁ、リル」

左腕を左腰に置き、右手を前に掲げ、世界を仰ぐ

「はい、なんでしょう」

「この世界は、本当に、おもしろいな
 信じられない事が、山ほど起こる
 知らない知識・・そう、知らない事が、まだ山ほど有るんだ
 そして、何かの悪戯 (イタズラ)か

 誰かの、思惑か、フッ・・・奇跡の大盤振る舞い
 
 楽しいな
 
 飽きないな

 ああ・・・なんだろうな

 あの世界には無い充実感が、ここにある

 あぁ、、よかった、この世界に来て、本当に楽しかった」

「それは、よろしかったです
 私も、その奇跡の片鱗を頂き
 こうやって世界の片隅に存在を許され
 シオン様と共に在れる事を心から嬉しく思っています」

「あぁ、ここにマリアが、居ないのが、少し残念なくらいだが
 俺の家族、リル、そしてマリア、だが今は、鈴や蘭さんもいる
 さっき、宿敵とか言っていたが、仲良くやれそうか?」

「はい、シオン様の命令とあらば」

「命令じゃなく、お願いだな、これから、一緒に居ることになるんだ
 仲良くやってくれ、それと、何かあったら、助けてやって欲しい」

「はい・・・・・・?」

リルは、返事をするも、首をかしげる

楽しそうに、クスクスと笑いながら会話をする、シオンに、違和感を感じるリル
だが、前の世界では、シオンは常にこんな感じであった
いや、言うならば、もっと適当で、いい加減であった
まだ、紫音とシオン様の記憶の融合が終わってないのだと
自身の違和感に疑問を持ちつつ、納得する

そんな、リルの動きを横に
意思加速した念話で、ある魔法を、リルに送り込み

『できるか?』

『はい、できると思います』

『おう、いけ、やってしまえ』

『はい』と言う返事と共に、リルは、一気に上空へと駆け上がる
鈴のより、10mほど上に位置し、鈴を見下ろす形で
小さな身体を、大きく広げ、シオンから送られた魔法を発動させる

「ウルズ術式封印結界陣」

正三角形の魔法陣を組み上げる

「カケル4」

そうして同じ魔方陣を、リルの上下左右に計4個作り上げた

「術式操作、展開」

リルは両手を巧みに動かし、魔方陣を操作し
空中に浮かぶ鈴を中心とするように、4つの魔方陣は飛び回り
鈴を中心に1つの面を上辺とする正4面体を作りだす

「完成、ウルズ術式4面封印結界 (改) 」



シオンは、リルが飛び上がると同時に
右手を頭上にかざし、手のひらを上に向け
ある力を集める

そして、意思加速の念話で、独り言を喋るかのように・・・

『なぁ、魔核よ、知っているか?
 この世界はな、科学魔法が発達したんだ
 ソレによって、もともと存在していた、幾つかの物が廃れて行った
 いや、それぞれの元となる物であったり、根本であったり、その本家は未だあるんだが
 その1つが、あの世界にもあった呪法、呪いと言う物だ
 人を妬む心や、恨む心、又は未だ世界各地の貧困や、争いによって生み出される力
 魔力でも無く、魔素でもない、まったく違う力
 【呪】ある意味、悪に近い力、負の思念だ
 それは、この世界では、使われる事もなく、消化されることも無い
 それは、空に溜まり、何百年の時間を掛け、徐々に宇宙へ溶け込んでいくんだ
 だが、ソレすら間に合わないほど、この世界では、ソノ力は生み出されている
 俺の考えと紫音の知識を合わせると
 今まさに、ソレは、地球を飲み込み犯している
 それは、今、オゾン層破壊という現象を起こしている
 まぁ、余談だがな
 そんな有り余った力を使える人間がいるとしたら?
 知っていると思うが、ソレを俺は使える
 ただあの世界では、ソノ力は弱くてな、使い勝手悪かったんだが
 この世界では、その力は、高密度の魔素に匹敵するんだよ』


シオンは大きく跳躍し
リルの魔法の完成と共に、その封印結界の上に降り立った
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