幸運の歌姫

歩楽 (ホラ)

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第1章・聖騎士

ビッグ・バナナ

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「見してあげる、あ3
  戦闘特化、女性限定ギルド【ヴァルキリア】副ギルドマスター
 シャルロット・ヒューリーのその力を」

 シャルはそう言うと
あ3に、魔法をかけていく

 よかったわ、サブジョブを、サポート系魔法の多いいジョブにしておいて
レベル100の物理防御の最大魔法のレベル5プロティクション
魔法防御の最大魔法のレベル5マジックシール・・・・だけど

 本当は効果時間、30分有るんだけど
レベル補正があって、レベル1の対象にかけても1分も持たなかったのよね

(昔、パワーレベリングと言う
 高レベル者が、低レベル者をサポートして、無理やりレベルを上げるという
 裏技的方法があった
 レベル1のキャラに、レベル5プロティクションや
 パワーポイント(STR増強)と言う強化系魔法を掛ければ
 レベル10に近い敵でも余裕で勝てる方法だったが
 今では補正がかかり、強力な強化系魔法は
 低レベルキャラに使っても、持続時間がほぼ無いのだ
 また、PT外からの、適正レベル以外の魔法をもらうと
 経験値が無くなる補正も入っている
 多少なり、効果時間があるのは
 緊急時のヘルプなど、特殊な状況化の為である
 だが、何事にも抜け穴と言うものがある事も確かであった)

 シャルは、レベル1のキャラでも
持続時間が10分は持つだろう魔法をかけていく。

 この10分というのは
シャルが、ザコモンスター相手に、10分以上かかる事は無いと思っているからであり
5分で倒せないのなら、それは、シャルが1人では勝てない相手と言う事でもある
いや、勝てるのかもしれないが、それば長期戦の上でであり
レベル1の、あ3の事を考えるなら
戦闘時間が5分以上かかる相手なら
逃げたほうが早いと判断したからだ
戦闘開始までの時間や、逃げる為の時間を考慮すると
全ての所要時間は、約10分程度と判断したのだ。


 あ3に掛ける魔法は、物理と魔法防御力が上がる魔法
そして、聖騎士である、ジョブ専用魔法
 守る対象に対し防御系のスタータスアップ
 ヘイトの減少、ダメージの肩代わりと
 
 聖騎士で使える、白魔法
聖騎士専用の、ジョブ専用魔法
サブジョブの、サポート系の魔法と

全部で10個ほどの魔法を使う。
それが何の役割を果たす魔法か、軽く説明をしながらである。

 それは、あ3の知らない魔法ばかりであった
あ3のステータス画面には、魔法効果が掛かった事を現すアイコンがいくつも並んでいく。

 そして、シャルは準備を終わらすと

「離れすぎると効果の切れる魔法があるから
  あまりその場所を動かないようね」とあ3に念を押す


 準備を終わらしたシャルは、あたりを見渡すのだった。


 バナナ平原
数キロ先まで見えるだろう、そのフィールド
ゲーム時代と比べると、倍以上は広く感じられた。

 実際には倍どころではない
ゲーム時代なら、歩いても
街から街までの移動に数時間あれば移動できたのに
この世界では2日以上かかると言うのだ。
村の広さも、村人の多さも、数倍であったのだ。

 そんな事を、今更ながら感じ取るシャル。

 そして、視線の先には
遠くにいる、黄色いモンスターである。

 シャルはまだ初心者だった頃の記憶を探る。

 バナナ平原、1日ポップ・フィールドボス【ビッグ・バナナ】
何度か見たことはあるわね。

 たしか、5メートル程度の
房が下になった一本だけのバナナだったけど・・?
なんだろう数年ぶりにみると、違和感があるわね・・・・。

 まぁいいわ
しょせん、レアモンスターって言っても
私にとっては、レベル20も無い、ザコモンスターだし
あ3に、かっこいい所見せたいし
一撃で決めてみせるわよ

 一匹だけデカイ、バナナに距離感がいまいち掴めないが
シャルは、右肩に何かを担ぐように右手を動かすと。

「投擲スキル、スカイランス」

 念じれば、スキルは発動するのだが
カッコ付けたいがために、あ3に聞こえるように、スキルの名前を口にしたのだった。

 そして、右手の上に現れたのは、3メートルを超えるランスである
それを、遠くてカーソルは出ないが
狙いを定めるように

 「どっこいしょーーーーーー」

 おっさんクサイ掛け声と共一気に、黄色いモンスターに投げつける

 一直線に飛んでいくスカイランス







 
 本来なら、すでにモンスターにhitしてもおかしくは無いだろう時間がすぎる
たった、1秒にも満たない時間ではあるが

頭で感じていた、さっきまでの違和感が現実の物となって見えてくる





 一撃で倒せると思っていた、シャル・・・




その余裕と、あ3に良い所を見せたいと思う心が
シャルの感覚を鈍らせていた
そう、ゲーム時代の、聖騎士シャルロットなら
絶対見逃さなかったであろう違和感・・・

 それを気ずかせたのは、ゲームで培って体に染みこませた
スカイランスと言うスキルの感覚
それは、嘘を付かなかった・・・

遥か彼方まで飛んでいく、スカイランス
その大きささえ見えなくなるほど
小さく霞んでいく・・・・・
そして、目標であった黄色い物体が反応した・・・・・



バナナを見た時の違和感
5メートル程度の大きさのモンスターと
周りのフィールドとの、大きさ・・・・・


バナナの房の向き
いや、それ以上に皮が剥かれているか
向かれていないか・・・・・・


自分と魔物までの距離・・・・



 シャルは、静かに剣を抜く



 アレは【ビッグ・バナナ】ではない・・・・・

 推定でも、10メートル以上の・・・

 巨大なモンスター・・・・・・
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