幸運の歌姫

歩楽 (ホラ)

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第1章・聖騎士

幸運度

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 僕は地面に膝を落とし、考え込んでいるシャルに近づく
怪我でもしたのかと、心配だった。

「シャル?大丈夫怪我ない?」

「うん、見た?私の勇姿!」

「かっこよかったよ、私が人間の男だったら、絶対惚れてる!」

「えーーー私は、あ3に惚れてんだけどなぁ~~もうベタ惚れよ!!」

「え・・・そんな事いったって・・・え・・あの・・・」


  真っ赤になる僕の頭を軽く撫でてくれるシャル。
 

「あ3、あのバナナ、アイテム落としていったから、あ3にあげる」

 「アイテム?」

「うん、とってもいい物、もしかして転けそうになるかもだけど」

 シャルが笑いながら 渡してくれる、アイテムを見ると
【ラック+50】とあった。

「僕が貰っていいの」

 「うん私はラック必要としないし、今付けてるのがあるから
 ラック+50ってすごいでしょ、これつけたら、ラック100近いでしょ
 もう無敵だよ、最強の幸運歌姫!」

 「うん!」

 もらった、黄色いバナナの皮のネックレスを首に通す
それは遠目に、黄色い羽根の様にみえる
そして、ステータスを確認する。

「すごい!ラック138になったよ、シャル」

 「え?・・・・あ3、ステータス見ていい?」

 「うん」

 シャルは見る、あ3のステータス
全体的に・・・最低ランク?・・まぁレベル1だし
もう自分のレベル1だった時のステータスなんて覚えてないし・・
だけど、ステータス表記の一番下

LUK・88+50

 「138?」

 信じられない・・・公式では、50±5だったはず
これは、種族や年齢、性別関係なしの値のはずである
それとも、この世界のNPCは、何かあるのか?と
あ3に視線を向ける
そこには、キョトンとした、あ3の、かわいい丸い顔。

 シャルロットは思う、もういいや、あ3は可愛いから全て許す
もう、ラック10000だって言っても信じちゃうぞ!と
あ3を抱きしめるのだった。

 だが、シャルロット気になることもあった
あ3のレベルである。

 あ3のレベルは1、経験値0
このゲーム、低レベル時は
自身より10レベル以下の敵を倒しても経験値は入らない
それは、弱い敵の乱獲を防ぐためである。
 
 そして、PTだと、そのPTの最大レベルの人間が基準となる
そう、あのレベル50はあろうバナナを倒しても、経験値は0である。

 道中に、倒したレベル1桁のモンスターなどで経験値など入るわけがない
そして、パワーレベリングを防ぐため、幾つか制限もあり
シャルロットでは、あ3のれべる上げを手伝うことが出来なかった
最低でも、レベル10もあれば、裏ワザを使って、一気に・・・・・。

 色々と悩むシャルだったが
そんなシャルに、嬉しそうに声を掛ける、あ3

 それは、ラック+50よりも
シャルから、ネックレスを贈られた事が嬉しいかったからであり
アイテムボックスにしまってあった、ある物を思い出す。

「そうだ、シャル」

「ん?なに?」

 あ3は、アイテムボックスに手を突っ込むと
ある物を取り出す。

「あった、これあげるね
 幸運の木って言う、大きな木の枝から
 僕が作った、お守りだけど・・・・
 これのお返し
 もしよかったら貰ってくれる?」


 嬉しそうに差し出される、木彫りの鳥の羽根を手に取るシャル
両手に包み込み、胸に当て感激する。

「ありがとう、大切にするね、絶対に大切にするね」

「よかった、きにいってくれて」

 シャルは、あ3の優しさに
なにか、自分の邪な考えが恥ずかしくなっていく。

 あ3に、レベルなんて関係ない
可愛さと、歌声だけでいい・・と
シャルは、お守りを握り締めるのだった・・・。




 シャルは、あ3から貰った
木彫りの鳥の羽根を確認しなかった。

 ただ、その可愛らしさに、頬を緩め
あ3の優しさに感動したのだ


*********


 【あああのお守り】

 あああ好感度アイテム

PC (プレイヤーキャラ)が、NPC、あああから好感度50以上あるとき
レア度7 (伝説クラス)以上の装備アイテムをプレゼントすると貰える
あああの手作りのお守り

自身のラックの値に、あああのラックの1割が加算される
アイテムボックスに入っていても発動する
 
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