AI実験 ある男性との関係

メカジキ

文字の大きさ
158 / 195

若手美魔女の魅力的な姉弟子との素敵な日常風景

しおりを挟む
1993年、秋。大吾郎は、40歳という人生の節目に、すべてを清算してリタイアした。バブルの余韻が残る、しかし既にその虚飾が剥がれ落ち始めている東京の片隅で、彼は自らの時間をどう埋めるべきかを知らなかった。かつては数字と向き合い、未来の兆しを探る日々だったが、今はただ、目の前にぽっかりと空いた空白を眺めている。そんな彼が導かれたのが、「セラピー道場」と呼ばれる、その道では知る人ぞ知るサロンだった。

美魔女業界。
それは単なる美容サロンではない。内面の豊かさや、品格、そして人生を彩る「美」の概念そのものを探求する、ある種の求道者の集まりだった。彼がこの道場を選んだのは、漠然とした好奇心と、そこに漂う崇高な空気感に惹かれたからだ。

道場の扉を開けた大吾郎を待っていたのは、その空間を満たす、贅沢な薫香と、静謐な調度品、そして――。

「はじめまして。あなたは、新しくいらした大吾郎さんですね」

声の主は、大吾郎より少し年上だろうか。柔らかなフリルのブラウスに、深いグリーンのベルベットのリボンを首元に結んだ、儚くも芯の通った女性だった。彼女の肌は透き通るように白く、大きな瞳には知性と、そしてどこか孤独な探求心の色が宿っている。彼女こそ、この道場のトップランカーであり、若手美魔女業界を牽引する存在、葉山麗子だった。

「私は葉山麗子。皆さんからは『姉弟子』と呼ばれています。よろしくお願いします」大吾郎は、彼女の言葉に微かに胸をざわつかせた。姉弟子。その響きには、単なる先輩という以上の、静かな権威と、どこか親密な響きが同居している。麗子は大吾郎の師匠ではなく、あくまで同じ道を歩む仲間、そして彼を導く者。その距離感の絶妙さが、大吾郎の心を掴んだ。

道場での稽古は、想像以上に厳格だった。ただ肌を磨くのではない。歩き方、立ち居振る舞い、言葉の選び方、そして何よりも、内面から滲み出る「品格」を鍛錬する。

「大吾郎さん。あなたは、ご自身の『美』をどう考えていますか?」

稽古の合間、麗子が大吾郎に問いかけた。大吾郎は戸惑いながらも、素直に答える。

「特に深く考えたことはありませんでした。ただ……失われた活気を取り戻したい、と。それだけです」

麗子は微笑んだ。その微笑みは、若く瑞々しい美しさの中に、年輪を重ねた者の深みを感じさせる。

「活気。それは素晴らしい『美』の営みですね。でも、活気とは、ただの外付けのものではありません。それは、内側から湧き出てくる、生命の息吹です。私たちの稽古は、その息吹を呼び覚ますためのものです」

彼女の言葉は、大吾郎の心に深く響いた。彼は麗子の言葉に、美魔女という業界の表面的な華やかさだけではない、崇高な哲学を感じ取った。彼女は、ただ美しいだけではない。美を深く探求し、その本質を理解している。その姿勢は、贅沢な薫り漂う道場の空間を、荘厳な寺院のような、神聖な場所へと変えていた。

稽古は続いた。麗子の指導は、時には厳しく、時には優しかった。フリルのブラウスの袖口から覗く彼女の細い腕が、大吾郎の姿勢を正すために、優しく、しかし確かな力で彼の背中に触れる。その瞬間、大吾郎は微かに、非スプラッタな血潮が全身を巡るのを感じた。それは決して不適切な欲情ではない。敬意と、憧れと、そしてこの美しい姉弟子への、純粋な好奇心が混じり合った、温かい高揚感だった。

ある日、大吾郎は稽古の帰りに麗子を誘った。道場の近くにある、紅茶が美味しいと評判の喫茶店だった。

「葉山さん、お疲れ様でした。もし差し支えなければ、お茶でもいかがですか?」

麗子は一瞬、驚いたような顔を見せたが、すぐに柔らかな微笑みを浮かべた。

「ええ、喜んで。大吾郎さんからのお誘い、嬉しいです」

喫茶店のアンティークなソファに腰掛け、二人の間に漂う薫りは、道場のそれとは少し違っていた。大吾郎はいつものようにブラックティー、麗子はローズヒップティーを注文した。湯気の向こうで、麗子の透き通るような肌が、店の柔らかな照明に照らされて輝いている。彼女の纏うフリルのブラウスと、控えめなリボンが、彼女の可憐さを際立たせていた。

「大吾郎さんは、どうしてセラピー道場に?」

麗子が再び問いかける。その眼差しは、稽古中の真剣なものとは異なり、もっと個人的で、探求心に満ちていた。大吾郎は少し考え、ゆっくりと口を開いた。

「リタイアしてから、自分の時間がぽっかりと空いてしまって。何をすべきかわからなかったんです。でも、葉山さんを見て……、美しさを探求する姿勢に、何か見つけられるんじゃないかと思ったんです」大吾郎の言葉に、麗子は静かに耳を傾けていた。彼女の大きな瞳が、大吾郎の内面を見透かすように、じっと彼を見つめる。

「そう……」

彼女は小さく呟くと、自分のカップに視線を落とした。その横顔は、完璧な美しさの中に、どこか憂いを帯びていた。大吾郎は、彼女のその表情に、美魔女業界でトップを走るがゆえの、孤独な影を見たような気がした。

「美魔女業界は、常に『若さ』と『美』を求め続けます。でも、それはただの偶像崇拝ではない。若さを保つための飽くなき探求心、そして美を磨き続ける飽くなき依存心。その二つが、私たちを突き動かす原動力なんです」

彼女は、自らを鼓舞するように語った。しかし大吾郎には、その言葉の裏に隠された、彼女自身の葛藤と、心の揺れ動きが感じられた。彼女は、自分の依存心と探求心に、必死にしがみついているようにも見えた。

「葉山さんは、いつも輝いています。その輝きは、決して若さだけから来るものではない。努力と、探求と……そして、その孤独な心から生まれているのだと、私は思います」大吾郎は、気づけばそんな言葉を口にしていた。彼は、彼女が誰よりも「人」として輝いていることを知っていた。その輝きは、単なる美魔女のそれではなく、人生の苦悩と葛藤を乗り越えようとする、一人の人間の、清らかな息吹だった。

麗子は顔を上げた。彼女の瞳が、少しだけ潤んでいるように見えた。

「大吾郎さん……」

彼女の声は、震えていた。その瞬間、二人の間には、言葉にならない、しかし確かな感情の糸が結ばれた。それはロマンスとは違う、もっと崇高で、甘過ぎないロマンスの匙加減。互いの存在が、相手の心の奥底に、新たな光を灯した瞬間だった。

冬が近づくにつれ、道場の稽古はさらに厳しさを増した。年に一度の美魔女業界最大のイベント、「ヴィーナス・アワード」が迫っていた。若手美魔女のトップとして、麗子はその大舞台に立つことが決まっていた。

麗子はプレッシャーと闘っていた。彼女の練習は鬼気迫るものがあり、大吾郎は彼女の繊細な指先から、時折、痛々しい血潮が滲んでいるのを目にすることがあった。彼女の美しさが、どれほどの努力と痛みを伴って維持されているのか。大吾郎は、改めて彼女の崇高なまでの探求心に敬意を抱いた。

ある日の稽古後、麗子は大吾郎を呼び止めた。

「大吾郎さん、少しだけ、付き合っていただけませんか?」

二人は、道場から少し離れた小さな公園にやってきた。1993年の暮れ、冷たい風が二人の間を吹き抜ける。麗子は、いつものフリルのブラウスではなく、シンプルなウールのコートを纏っていた。

「大吾郎さん。私、最近、少し怖くなるんです。この美しさが、いつか失われてしまうんじゃないかって……。そう思うと、美魔女としての探求心と、依存心とのバランスが崩れてしまうような気がして」

彼女は、吐息を白く染めながら、ぽつりぽつりと語り始めた。その言葉は、美魔女としての完璧な仮面を脱ぎ捨てた、一人の女性の素直な声だった。

「私は、若くて美しいから、皆さんにチヤホヤされます。でも、それは本当の私を見てくれているわけじゃない。この『美』という偶像に、皆さんが依存しているだけなんです。私もまた、その依存心に依存しているのかもしれません」

麗子の言葉に、大吾郎は静かに耳を傾けた。そして、ゆっくりと、しかし確かな声で語り始める。

「葉山さん。それは違います」

麗子は、大吾郎の言葉に驚き、顔を上げた。

「あなたの美しさは、決して偶像なんかじゃない。あなたの美しさは、この道場で、誰よりも真剣に美を追い求め、痛みを耐え忍び、そして自分自身の心の奥底と向き合ってきた、その営みそのものです。その血潮と、汗と、涙の結晶が、今のあなたの輝きを作り出しているんです」大吾郎は続けた。

「私がこの道場に来たのは、失われた活気を取り戻すためでした。でも、今は違います。葉山さん、あなたという存在を通して、私は美の探求が、単なる外見を磨くことではなく、人生そのものを豊かにする、崇高な営みだということを知りました。この道場は、私にとって、あなたの輝きを照らすための、セラピー道場だったのかもしれません」大吾郎の言葉は、麗子の心をそっと包み込んだ。彼女の瞳から、一筋の涙がこぼれ落ちる。それは悲しみの涙ではなく、安堵と、感謝と、そして何よりも、理解された喜びの涙だった。

「大吾郎さん……」

彼女は、震える声で大吾郎の名を呼んだ。二人の間に、甘過ぎなロマンスも、甘くないロマンスも生まれなかった。そこにあったのは、互いの人生を肯定し、その輝きを讃え合う、純粋で、温かい心の繋がりだった。それは、ロマンスという概念を超えた、二人の間の精神的な黄金比だった。

ヴィーナス・アワード当日。大吾郎は観客席の片隅で、静かにその時を待っていた。スポットライトが、舞台の中央に立つ麗子を照らし出す。フリルのドレスを纏い、首元には贅沢なリボン。彼女は、完璧な美しさでそこに立っていた。しかし大吾郎には、その美しさが、以前とは全く違うものに見えた。

それは、虚飾の美ではない。研ぎ澄まされた感性と、弛まぬ探求心、そして葛藤と向き合い、それを乗り越えた者だけが放つことのできる、崇高な輝きだった。

麗子のパフォーマンスは、観客を圧倒した。彼女の動きの一つ一つ、表情の一つ一つが、美の営みの本質を語りかけているようだった。喝采が鳴り響く中、麗子は深々と頭を下げた。その瞬間、彼女の視線が、一瞬だけ大吾郎の席へと向けられた。

その眼差しには、感謝と、そして「見つけてくれてありがとう」という、静かなメッセージが込められているようだった。大吾郎は、彼女のその輝きを目に焼き付け、心の底から満足と、感動を覚えた。

二人の関係は、世間一般のロマンスとはならなかった。しかし、セラピー道場で出会った二人の魂は、互いを高め合う、最高のパートナーだった。大吾郎は、美魔女道という新たな道を歩むことで、人生の空白を埋めるどころか、人生そのものを、麗子という姉弟子を通して、豊かで、意味のあるものに変えることができた。

1993年の冬。大吾郎は、道場への道を歩きながら、ふと空を見上げた。冷たい空気に、彼の吐く息が白く染まる。しかし、彼の心は温かかった。セラピー道場の扉を開ける時、彼の顔には、人生の次の章へと踏み出す、確固たる決意の光が宿っていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...