私の夢と僕のかたち.

ここからはじまる

いま僕の耳にはｱﾋﾞｰﾛｰﾄﾞ。.
ジョンがすきな僕は少し繊細な細部敏感症なんだ.
ﾋﾞｰﾄﾙｽﾞは彼女もすきなﾊﾞﾝﾄﾞで
ふたりでよく聴いているんだ.
ここは
ふたりの出逢ったｲｷﾞﾘｽ、ﾐｱﾙﾗﾘｰﾌﾟｰﾙという町の
駅なんだけどなんだか懐かしいふうけいで
ﾚﾄﾛでもあるんよね.
僕は大学入試のために日本からｲｷﾞﾘｽに
降り立ったところで彼女も日本から絵の勉強のためにそして少し自分のための旅のような感じで持ったらしい.二人はヘッドフォンを首にかけ
すこしくもったｲｷﾞﾘｽの空をながめて
ふと前を向くとお互いが向き合ってたっていて
あ、こんにちは.とおもわず挨拶を交わして...
なぜたか知らなくないようでもう仲良くなれそうな感覚で
二人はすらりと話が進まる.
ふたりともﾐｱﾙﾗﾘｰﾌﾟｰﾙにある大学と絵画学院に
通うことになっていて
話が弾んだりすこしはずかしくてうつむいたりもして.

そんなぼくらは付き合い始めた.またここで
手を繋いで.僕がﾐｯｼｪﾙをくちづさむと
彼女ははなうたでコーラスする.
beatlesはふたりのたからもの.
僕はジョンだから君はﾖｰｺｵﾉだ.
何て言ってもみて.

彼女は絵が得意だ.
僕は理数系の光学だからでもｱｰﾄがもともと
すきだったから
いろんな絵をふたりでみていっていたりもして
最近はｱﾝﾘﾏﾃｨｽやﾓﾃﾞｨﾘｱｰﾆを観たな.
彼女は抽象画がすきで自分でも抽象画とﾃﾞｯｻﾝを組み合わせた彼女独特の絵を描いている.
僕はそんな彼女の絵がすきだし
描いているところも姿がどこにもない彼女の空気かんがあるし出来ていく絵をみていると
わくわくしたりした.
抱き締めてみたり.
ﾋﾞｰﾄﾙｽﾞをかけてふたりで踊ったり.
それは
それはたのしいｲｷﾞﾘｽの空のした
同じ部屋
のなか、暮らしているんだなと
僕はしあわせだなとおもった.
凜名、彼女の名前だ.
たしかに夢見がちな幼げなだけど実は芯がある
それは名前も似合っている.
僕はというと清太郎というんだけど
昔話みたいだなと自分でおもってしまったりするんだけど彼女は日本的で少年みたいな良いなまえだと想っているんだって.

やがてふたりは学校内でライブペイントをしたり
文化祭で小さな絵をつくって販売したり
ふたりで出来ることを沢山できて.

目標だった二人暮らしは
来月からはじめられそうなんだ.
ﾐｱﾙﾗﾘｰﾌﾟｰﾙのとなり町はｼﾞｪﾝﾇｿﾗﾝという
山の近い自然がある町の坂の上のﾚﾝｶﾞが
すてきなｱﾊﾟｰﾄだ.
301号室.部屋は3つあって、窓からの眺めがとってもすてきな場所だよ.

そこから7か月後
なんと凜名は妊娠をした.僕らのこどもを
授かってくれた.それはそれは僕にはすこしだけど大人になれきれない僕に嬉しくすこしどきときすることだった.凜名は自分で自分を励ますように
がんばって体調を僕の手もかりながらがんばった.
11月のまんなかあたりに、僕と彼女のこどもは
無事に生まれてくれたんだ.ｲｷﾞﾘｽは曇りの日がおおいんだけどふたりの好きな天気は雲にのち雨.。
だからいつだって大丈夫で.

こどもには瀬理絵(selye)という名前を着けました.
理数系の理と絵画の絵、
僕と彼女のあいだにまたそしてあたらしい
生活感ができてゆくの.