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随筆三十四:ターゲットはひとつ!?
しおりを挟む七夏「どれがいいかな♪」
心桜「ん? お菓子のキャラクターチャームか・・・どれかって事は候補が複数あるって事!?」
七夏「はい☆ えっと、これとこれと、こっちと、あっ、これもいいな☆」
笹夜「七夏ちゃん楽しそう♪」
七夏「くすっ☆」
心桜「カタログパンフレットを見るのは楽しいからね!」
七夏「はい☆」
心桜「でも、全部揃えるのは結構大変だからね~」
笹夜「ええ♪」
心桜「笹夜先輩はフルコン派ですか?」
笹夜「フルコンって何かしら?」
心桜「フルコンプリート! 全種類集める事!」
笹夜「いえ、ほしいのがひとつあればいいかしら?」
心桜「あたしは全種類集めようとする派かも!?」
笹夜「ほしいのが当たるまで何回か買って、結果的に全て集まった事はあります♪」
心桜「おお! ほしいのが最後に当たるヤツですか!?」
笹夜「ええ♪」
心桜「それ、いいパターンだね!」
笹夜「出来れば、最初にほしいのが当たってほしいですけど・・・」
心桜「もし最初に当たったら、それ以降は買わなかったりします?」
笹夜「そうね♪ でも、ほしかったのと仲良しさんが他にあったら、それが当たるまで続けてしまうかも知れません」
心桜「どういう事です?」
笹夜「仲良しさん同士、チャームでも一緒の方がいいかなと思いまして♪」
心桜「なるほどね~。でも買えば買うほどダブる率も上がるからねぇ・・・」
笹夜「その問題がありますから、なかなか難しいですね」
心桜「福袋とか、元々何が入ってるか分からない物もあるけど、笹夜先輩はそういうの買わなさそうですね」
笹夜「確かに、福袋は買った事がありませんけど・・・」
心桜「けど?」
笹夜「美夜が・・・」
心桜「みやっちかー。なんとなく分かる!」
笹夜「それで、美夜ったら、要らないのを私にくれたりするのですけど・・・」
心桜「けど?」
笹夜「私が気に入ったと思ったら、おこずかいを要求してきたりします」
心桜「あはは! 売りに来るとは! 流石みやっち!」
笹夜「なんと言えばいいのかしら?」
心桜「でも、笹夜先輩の好みの物を、みやっちが見つけてくれたと考えればいいんじゃない?」
笹夜「まあ♪ 心桜さん!」
心桜「わわっ! すみませんっ!」
笹夜「どおして謝るのかしら?」
心桜「いや、みやっちサイドの意見だったから」
笹夜「私は、今の心桜さんの考え方、素敵だと思います♪」
心桜「え!?」
笹夜「確かに、私は福袋を買わないですから、美夜が居ないと福袋の中身を手にする機会も無いですので、素敵な出会いには感謝かしら?」
心桜「そうですね! でも福袋の中身の大半が要らない物だったりして」
笹夜「その辺りが問題なのです」
心桜「ま、選べるだけいいと思います!」
笹夜「ええ♪」
心桜「つっちゃーもそう思うよね!?」
七夏「え!?」
心桜「さっきから黙ってるけど、大丈夫!?」
七夏「はい☆ どれがいいかなぁって☆」
心桜「まだその事で悩んでたの?」
七夏「はい☆」
心桜「だったら、みんなで買ってみる?」
七夏「え!?」
心桜「笹夜先輩もどうですか!?」
笹夜「そうですね♪ せっかくの機会ですから買ってみるのもいいかしら?」
心桜「全10種かぁ。三人でひとつずつ買って、うまくそれぞれのターゲットが当たるといいけど」
七夏「くすっ☆」
心桜「お互いにトレードする事も出来るかもね!」
笹夜「ええ♪」
心桜「では早速! 買いに行きますか!」
笹夜「え!? 今からですか!?」
心桜「善は急げです!」
笹夜「そうですけど・・・」
心桜「笹夜先輩! 大丈夫! 買いに行かなくてもつっちゃーの家にあるから!」
笹夜「え!?」
七夏「これ、商品を仕入れた時の見本です☆」
心桜「つっちゃーの家は駄菓子も取り扱ってるからね! 笹夜先輩、忘れてました?」
笹夜「まあ♪ そうでした♪」
心桜「では改めて、つっちゃー! これくださいな!」
七夏「はい☆ ありがとうございます☆」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
七夏「あっ☆」
心桜「あら!?」
笹夜「まあ!」
七夏「えっと・・・」
心桜「見事にみんな同じのだねー」
笹夜「ええ♪」
七夏「お、お揃いです!」
心桜「そうなんだけど、あー! もひとつ買おうかなー」
笹夜「心桜さん・・・」
心桜「あたし、これが良かったんだけどなぁー。つっちゃーは?」
七夏「私は今のでいいなと思います☆」
笹夜「私も七夏ちゃんと同じかしら?」
心桜「まぁ、つっちゃーは守備範囲広かったから分かるけど、笹夜先輩は、こっちの方が好みだったりしませんか?」
笹夜「え!?」
七夏「私も、ここちゃーと同じように思いました☆」
笹夜「・・・・・」
心桜「その反応は---」
笹夜「確かに、心桜さん、七夏ちゃんの話す通りですけど、みんなお揃いっていうのは素敵だと思います♪」
心桜「そだねー! んじゃ、今日の所はこれでよしとしますか!」
七夏「くすっ☆」
笹夜「お目当てのチャームが当たるまで、のんびり楽しみましょう♪」
心桜「うんうん! 案外、当たらない時の方が燃えてると言えるし!」
七夏「まだ他にも可愛いのがあります☆」
心桜「よし! これからも少しずつ楽しもう!」
笹夜「ええ♪」
心桜「って事で、これからもつっちゃーが楽しむ『翠碧色の虹』本編はこちら!」
心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_frma_a.htm」
心桜「あたしたち『ココナッツ』宛ての、お手紙はこちらです!」
心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_suiheki_novel.htm#QUESTIONNAIRE」
心桜「でもさ、こういうお菓子って『おまけ』がメインだよね!」
笹夜「そうですね♪」
心桜「なんで『お菓子』として売るんだろ!?」
七夏「えっと、お菓子屋さんには毎日たくさんのお子様がいらしてくださるからって、お母さんが教えてくれました☆」
笹夜「確かにおもちゃ屋さんへは、毎日出掛ける事がないかも知れませんね」
心桜「なるほどねー。上手く販売戦略に乗せられているわけですか!」
七夏「くすっ☆」
心桜「ま、つっちゃー家の売り上げに協力しておくと、いい事あるよ!」
笹夜「ええ♪ たくさんいい事あります♪」
七夏「ありがとうございます☆」
心桜「という事で、つっちゃー!」
七夏「はい!?」
心桜「このチャームのお菓子、もっと仕入れといて~」
七夏「え!? えっと・・・」
笹夜「心桜さん・・・」
随筆三十四 完
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随筆三十四をお読みくださり、ありがとうございました!
本編の方も、どうぞよろしくお願い申しあげます!
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