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学園【ゲーム開始】

38 東の塔の謎①

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「はぁ…まだか」
「あ、そう…ですね」


セバスさんが監視に東塔に入ってから3刻半(3時間半)が過ぎました。
たまにリオンには連絡がいくようで、やっぱりアッチの方が直ぐに始まったらしいのだけどまだ続いているらしい…
リオンは連絡が来るたび溜め息をついてる、それを監視するセバスさんも大変そうなんだけどね…
てか……どんだけ盛ってんの⁉️
まさかの朝までコースとかないよね⁉️
ラベノとかで出るみたいに絶倫なの⁉️

私はリオンが溜め息つくたびに強まる腕の力にドキドキしながら悶々している。
いや、悶々だからね‼️エロい方では…けして、けしてないからね‼️
あう~~~


東塔から少し離れた木の裏でリオンとマリアンはいた。
リオンは胡座をかきその上にマリアンをのせ後ろから抱き締めているのだ、そして溜め息をつく度に小さくうめきながらモゾモゾと動くマリアンを腕のなかに抱き締めながら見下ろしているリオンは1人口角を上げながらこのままマリアンに途中まで手を出そうかと考えていた、だが実行しようとする寸前にそのたびそのたびセバスから連絡が入り邪魔されているのだ。

リオンはマリアンを強く抱き締め旋毛に顎をのせ溜め息をつく、何故ああもマリアンと同じ年の二人が長々と事を致しているのに自分は我慢しなければならないのか…
確かに今は依頼の最中かもしれないがこう二人っきりなのだから少しくらいは自分も…そう思い手を動かし始めた時だった



『坊っちゃん』
『…なんだ』
『ようやく終わりなにやら動こうとしているようです』
『……そうか』
『どうなさいますか?』
『内容によるな』
『畏まりました』



リオンはタイミングがよすぎるのに苛立ちを感じセバスを相手するともう一度自分の膝にいるマリアンを見つめた後旋毛に口付けを落とした、その急な態度にマリアンは慌て始める。


「リ、リオン?どうかしましたか?」
「いや…先ほどセバスから連絡が来て何かしようと動き出したようだ」
「?か、帰るとかではなくてですか?」
「ああ…なにやら、結界の維持を…とか、魔族の襲撃対策等言ってるらしい」
「魔族の襲撃に結界の維持って…(確かにゲームの第二段の始まりで魔族の襲撃対策で学園にある塔の魔石を使うシーンがあるけど…今はまだその時じゃないはずなのに…)」
「ああ、リアはそれについては?」
「いいえ…(ゲームで知ってるけど、今現在の王子の態度もあるし未来が変わってるかもしれないから下手に第2段と3段関係は言わない方がいいよね)」
「そうか」
「あの2人が塔からでたら調べてみる」
「捕まえるのではなかったの?」
「いや、今はまだ様子を見た方がいいかもしれん」
「分かりました」



マリアンとリオンは頷き合い塔の方を見た暫くするとセルティックとナナミは塔からでて何事もなかったかのようにとうの扉を閉めると寮の方へと消えていった。



「行くか」
「はい」


塔の前につき扉にリオンが手を翳すと陣が現れる、それをリオンは粉々に崩していった。


「リオン⁉️」
「どうした?」
「今…良かったの?」
「ああ、どのみち書き直さなければいけないからな、が書き直した陣など今後他の奴も簡単に書き直せる可能性があるなら俺しか解けないように書き直せぬように新しく張った方が都合がいい」
「そう…よね、ここは結界を張るのに重要な場所だもの…確かにその方が安心できるわ」
「ああ、さてリア中に行こう」
「ええ」


私とリオンは東塔の中に入っていった、中は大きな塔、壁にそい螺旋階段になっており所々に扉が見える、足を進めていくとふと気づいた、足元の…床に絵と文字があるのだ、これはゲームにはなかったはず…私は足を止めまじまじと見ているとリオンが声をかけてきた。



「どうしたリア?」
「あ、リオン…この足元の絵と文字…って」
「ああ、この塔は賢者が建てた塔らしい、その賢者が書いた文字らしいが…この絵と文字は今の所俺とセバスの二人だけしか見えていないそして読めていないのだが…リアは見えるのか」
「ええ、絵は何もないのですが文字は淡く光って見えるわ」
「なに?」
「え?」
「リア、この絵と文字は色が違うように見えるのか?」
「え?ええ、絵は普通に壁画されたような感じで文字は青色かしら?少しだけどキラキラ淡く光って見えるけど?」
「リア…この文字は読めるか?」
「え?ぇっと…少し待って」


私は真顔で問いかけられ少し焦りながら床を見つめる、淡く光る文字を見ると、それは日本語でかかれた文字だった。


(えっと、【彼の者を守護せし東の塔 守護者は水の神 碧の宝玉とす】どう言うこと?これってゲームに一度も出てきたことないんだけど…?話した方がいいのかな?)


私はちらっとリオンを見るとリオンは真顔でじっと私を見ていた、右手を顎に当て左手は右肘を持っている、塔の小窓からこぼれ落ちる光がリオンの髪をキラキラ光らせ…ついつい見いってしまう…



「リア、なにかわかったことがあるか?」
「(は⁉️いけない見とれてる場合ではなかった‼️でもリオンには私が読めたことはばれてそうな感じだし…正直に話すか…)ええ」
「何てかいてあるんだ?」


そういうとリオンは私の目を覗きこむように見てきた、それにドキドキしながらも間違えぬように話す。



「【彼の者を守護せし東の塔 守護者は水の神 碧の宝玉とす】って書いてあります」
「…彼の者は勇者か?東の塔ということは他の塔にもあるのか?だがそんな文字は見たことがないが……碧の宝玉…は魔石この事か?…リア」
「は、はい?」
「このことは誰にも話すな」
「分かったわ」
「とりあえず碧の宝玉と言われる魔石のあるがある部屋に行くか、元よりそこが確認しにいかなければならない場所だからな」
「ええ(そういえばセバスさんは?)」
「セバスなら先に上にいる」
「そうなんですね」


私はゲームにもなかったこの展開に悩みつつ、もしかしてヒロインの彼女もこの文字を見つけ読んでいるかもしれない…と少しの恐怖を感じながら私はリオンと共に塔の最上階にある部屋まで足を進めた。








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