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第1章 旅立ちまで

5 デスティニについて

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この世界デスティニに来てから三年がたった。
この孤児院は地球とは違って先生達も優しく他の子達も面倒見もよくて優しくしてくれる。
地球では味わったことの無い生活と愛情?に混乱することもあるけどそれなりに穏やかに暮らしている。
3歳になった私はテゥト先生(56歳)とリズサ先生(19歳)の手伝いを率先してやっている。
そしてこの孤児院はここを成人して出ていった人達が食料や手伝い勉強など教えてくれる。

この世界…デスティニで分かったことがある

この世界は中世ヨーロッパ風で貴族体制政治でこの世界…デスティニでは、人族、魔族、竜族、獣族 とわかれており其々の種族で国を成している。
人族には人間、魔族には魔人、エルフ、ドワーフ、竜族には竜、獣族には獣人 となっている。
消して仲が悪いわけではなく、冒険者となりチームを作り共に冒険したり研究したりしている。

それからデスティニでは魔法を使うことができる。
基本誰にでも魔力は存在し使うことができるが魔力が凄く高い人(平民)や貴族は学院に通わなければならないらしい。
色々と大変そう
私は魔力湧きを持っている為確実に学院行き決定になりそう…


そういえばもう一つ……精霊魔法がある。
精霊魔法は精霊の力を借りて使う魔法
精霊は魔力を好み力を貸してくれるらしいけど邪な心を持つものには見えず近寄らないらしい、その為自然と共に生き清い心を持つと言われるエルフやドワーフは精霊魔法が使える。
普通の魔法とは違い精霊魔法は精霊が力を貸してくれる為魔法発動時自分の魔力量が少なくてすみ、そして契約する精霊を召喚することもできるという。

冒険者には10歳になるとなる事ができる。
そうして冒険者になって孤児院から出ていった人達や魔力が高かったり貴族に引き取られた人達が勉強を教えに週一から三回来てくれる。
中には以前関わりを持ったベテラン冒険者等も教えてくれたり
食べ物やお金を持ってきてくれる
そして今日も…
テゥト先生と知り合いというSランク冒険者の人達が来ている


前衛、剣術担当のメルディー
肩までの紅髪にルビーの瞳を持つ女性
前向きで明るく元気、血気盛んな騎士タイプ

後衛、魔術担当のキール・フェルト・ユグドラシル
うなじで1つに縛り流す銀の髪に翡翠の瞳のハーフエルフの男性
冷静で落ち着きがある博学な男性
※ハーフエルフとは
エルフと人間の混血でエルフ同様精霊魔法が使えるが「精霊魔法が使える人間」としてエルフから忌み嫌われている。 
また、エルフと同じく普通の人間よりも長寿命であるため、周りが先に死んで孤独になることもある。 


中衛、武術、調合解析担当のガッツォ・バークライズ
ツンツン頭の短髪茶色の髪にサファイアの瞳の男性
薬草や武術に心得があり極めている人。
優しく時には厳しく皆を纏め導く大人な男性


この三人が来て勉強を教えてくれる。
メルディーさんは剣術を、キールさんは魔法や精霊について、ガッツォさんは薬草や調合、学問について教えてくれる。
本来は六歳頃から出ていった元孤児院出の冒険者や学院の人に教えてもらいながら勉強をすることが出来るのだけど…
私は《身体は子供、頭脳は大人!》な訳で…
今日もこっそりと授業している部屋の窓の下盗み見…ゴホン…もとい盗み聞きをしている。


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