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エピソード4 最初の街「ロルデン」なのです!
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私は今、ギルドの隣にある宿屋さんに来ています。お姉さんが事情を説明して、後払いで泊めてくれるようお願いをしてくれました。
「何から何まで、ありがとうございます!」
「ナタリー・ロウェルよ。こちらこそギルドマスターが帰ってくるまで待ってもらわないといけないから。困ったことがあったら何でも相談してね!」
「わかりました!ナタリーさんですね。これから、よろしくお願い致します!」
ナタリーさんに出会えた事がとても嬉しいです。
受付の方は、他にも何人かいて新米の冒険者には担当として数日間サポートをしてくれるみたいです。
「じゃあ、私はギルドに戻るわね。ミルティナちゃん用に、依頼を何個かリストアップしておくから明日また来てくれる?」
「わかりました!親切にして頂いて本当にありがとうございます!」
そう言って、深々とお辞儀をしました。
夜ご飯までに用事を済ませたいので、さっそくお部屋に行きます。荷物を下ろしたいのと、スライムさんを出してあげたいです。
ここのお部屋は少し狭いけど銅板2枚で1泊出来るそうです。1週間お願いしてくれたので、それまでに、宿代を用意しなきゃです。
お部屋に入ってみると、思ったよりも広く感じます。なにより今日はベッドで寝れるのが嬉しいです。
「スライムさん!お待たせしました、出てきて大丈夫ですよー。」
スライムさんは、ぴょんと勢いよく飛び出した後、ブルブルと大きく震えて、伸びーっとしました。やはりリュックの中は窮屈だったようです。
「我慢してくれて、ありがとうございます。私はこれからお買い物に行ってくるので、少しここで待っていて下さいね。夜ご飯までには戻ってきます。」
本当に賢い子です。
行ってくるね、と撫でてあげると嬉しそうにしています。可愛いです。
まずは図書館に向かおうと思います。
もうすぐ閉館の時間になってしまうので急ぎ足です。
図書館のある通りには教会があったり、孤児院があったりします。この街は、効率良く建物が建っていて、考えた人はすごいと思います。
「こんにちは。まだお時間大丈夫ですか?」
「こんにちは、少しなら大丈夫ですよ。身分証があったら貸し出しも出来るけど、どうする?」
メガネをかけたおばあ様です。小さい頃、1度訪れたことがありますが、その時からいらっしゃいます。今もお元気な姿に懐かしく嬉しい気持ちになりました。
「では、何冊か借りていきたいです!」
「わかったわ。じゃあ選び終わったら、こちらに持ってきてね。」
えーっと、必要なのは…。
スライムが載ってる本と。
冒険者の職業に関する本。
モンスターの本だけでも、地方や作者別でたくさんの種類があります。どれにしようか迷ってしまいますが…ゆっくり内容を確認している時間はなさそうなのでペラペラとめくって、それらしい本を選んでしまいましょう。
最後に目についた魔力についての本も手に取ります。
「この、3冊をお願いします!」
「じゃあ、これに名前と返却予定日を記入してね。後、身分を証明するものをお願いね。」
メガネのおばあ様が本とギルドカードを確認しています。
「これで大丈夫ですよ。じゃあ、また返済日にお待ちしてるわね。」
「はい!ありがとうございます!」
無事に借りることが出来て一安心です。
次は、あっちの通りにある武器を売ってるお店と…帰り道に美味しそうな屋台があったので、今日の夜ご飯も買って帰ります。
夜ご飯のことを考えてたらお腹が減ってきました。良い匂いが、あちらこちらから漂ってきます。
早く買って帰りたいです。
その時、目的の武器屋さんではありませんが、とても気になる短剣を売っているお店を見つけました。持ち手が、スライムさんの色と似ていてキラッと光る石がはめてあります。
「すいませーん!これはおいくらでしょうか?」
「はーい。それは…銀貨1枚です。見習いの鍛冶職人が作ったものですが、とても腕が良く将来有望です。一点物ですよ!」
銀貨1枚…ですか。どうしましょう。でもこれを買わないと後悔すると思います。
「これを下さい!」
とても良い買い物をしました。お財布の中は寂しくなりましたが、大満足です。
「さて!ご飯も買えたし帰りましょう!スライムさんが待っています!」
◆
夕食を終えた私とスライムさんはベッドの上で、くつろいでいます。先程シャワーも浴びてラクな服装にも着替えています。
「寝る前にどれか読もうと思うのですが、どれにしましょうか…。」
するとスライムさんが1冊取って渡してくれました。
「ふふっ、その本ですね。それは魔力の本。」
魔力には、属性があり人により得意とする魔法が違う。
氷・水・火・風・雷・土・緑
稀に闇や光
お家で出来る属性の調べ方
そのあとは簡単な初級魔法が載っています。
私は何度か自分の属性を調べてみたことがあります。ですが魔力に色がつかず…方法が間違っていたのか、それとも体質が理由で失敗してしまったのか。1度、きちんとした所で調べてみたいと思っていました。もしかしたら私にだって魔法が使える日が来るかもしれません。
ふと横を見るとスライムさんがウトウトしています。
おやすみなさいと軽いキスをして、私も寝ることにしました。
たくさん歩きました。
再会や出会い、新しい経験に。
魔力の供給…。
きっと疲れていたんでしょう。
気が付くと朝になっておりました。
雀さんが朝のご挨拶をしています。
昇ったばかりの太陽がカーテンの隙間から、部屋を輝かせていて、起きたばかりだというのにワクワクが止まりません。
「スライムさん、朝ですよ!起きて下さい!今日も一日、張り切って頑張りましょう!」
「何から何まで、ありがとうございます!」
「ナタリー・ロウェルよ。こちらこそギルドマスターが帰ってくるまで待ってもらわないといけないから。困ったことがあったら何でも相談してね!」
「わかりました!ナタリーさんですね。これから、よろしくお願い致します!」
ナタリーさんに出会えた事がとても嬉しいです。
受付の方は、他にも何人かいて新米の冒険者には担当として数日間サポートをしてくれるみたいです。
「じゃあ、私はギルドに戻るわね。ミルティナちゃん用に、依頼を何個かリストアップしておくから明日また来てくれる?」
「わかりました!親切にして頂いて本当にありがとうございます!」
そう言って、深々とお辞儀をしました。
夜ご飯までに用事を済ませたいので、さっそくお部屋に行きます。荷物を下ろしたいのと、スライムさんを出してあげたいです。
ここのお部屋は少し狭いけど銅板2枚で1泊出来るそうです。1週間お願いしてくれたので、それまでに、宿代を用意しなきゃです。
お部屋に入ってみると、思ったよりも広く感じます。なにより今日はベッドで寝れるのが嬉しいです。
「スライムさん!お待たせしました、出てきて大丈夫ですよー。」
スライムさんは、ぴょんと勢いよく飛び出した後、ブルブルと大きく震えて、伸びーっとしました。やはりリュックの中は窮屈だったようです。
「我慢してくれて、ありがとうございます。私はこれからお買い物に行ってくるので、少しここで待っていて下さいね。夜ご飯までには戻ってきます。」
本当に賢い子です。
行ってくるね、と撫でてあげると嬉しそうにしています。可愛いです。
まずは図書館に向かおうと思います。
もうすぐ閉館の時間になってしまうので急ぎ足です。
図書館のある通りには教会があったり、孤児院があったりします。この街は、効率良く建物が建っていて、考えた人はすごいと思います。
「こんにちは。まだお時間大丈夫ですか?」
「こんにちは、少しなら大丈夫ですよ。身分証があったら貸し出しも出来るけど、どうする?」
メガネをかけたおばあ様です。小さい頃、1度訪れたことがありますが、その時からいらっしゃいます。今もお元気な姿に懐かしく嬉しい気持ちになりました。
「では、何冊か借りていきたいです!」
「わかったわ。じゃあ選び終わったら、こちらに持ってきてね。」
えーっと、必要なのは…。
スライムが載ってる本と。
冒険者の職業に関する本。
モンスターの本だけでも、地方や作者別でたくさんの種類があります。どれにしようか迷ってしまいますが…ゆっくり内容を確認している時間はなさそうなのでペラペラとめくって、それらしい本を選んでしまいましょう。
最後に目についた魔力についての本も手に取ります。
「この、3冊をお願いします!」
「じゃあ、これに名前と返却予定日を記入してね。後、身分を証明するものをお願いね。」
メガネのおばあ様が本とギルドカードを確認しています。
「これで大丈夫ですよ。じゃあ、また返済日にお待ちしてるわね。」
「はい!ありがとうございます!」
無事に借りることが出来て一安心です。
次は、あっちの通りにある武器を売ってるお店と…帰り道に美味しそうな屋台があったので、今日の夜ご飯も買って帰ります。
夜ご飯のことを考えてたらお腹が減ってきました。良い匂いが、あちらこちらから漂ってきます。
早く買って帰りたいです。
その時、目的の武器屋さんではありませんが、とても気になる短剣を売っているお店を見つけました。持ち手が、スライムさんの色と似ていてキラッと光る石がはめてあります。
「すいませーん!これはおいくらでしょうか?」
「はーい。それは…銀貨1枚です。見習いの鍛冶職人が作ったものですが、とても腕が良く将来有望です。一点物ですよ!」
銀貨1枚…ですか。どうしましょう。でもこれを買わないと後悔すると思います。
「これを下さい!」
とても良い買い物をしました。お財布の中は寂しくなりましたが、大満足です。
「さて!ご飯も買えたし帰りましょう!スライムさんが待っています!」
◆
夕食を終えた私とスライムさんはベッドの上で、くつろいでいます。先程シャワーも浴びてラクな服装にも着替えています。
「寝る前にどれか読もうと思うのですが、どれにしましょうか…。」
するとスライムさんが1冊取って渡してくれました。
「ふふっ、その本ですね。それは魔力の本。」
魔力には、属性があり人により得意とする魔法が違う。
氷・水・火・風・雷・土・緑
稀に闇や光
お家で出来る属性の調べ方
そのあとは簡単な初級魔法が載っています。
私は何度か自分の属性を調べてみたことがあります。ですが魔力に色がつかず…方法が間違っていたのか、それとも体質が理由で失敗してしまったのか。1度、きちんとした所で調べてみたいと思っていました。もしかしたら私にだって魔法が使える日が来るかもしれません。
ふと横を見るとスライムさんがウトウトしています。
おやすみなさいと軽いキスをして、私も寝ることにしました。
たくさん歩きました。
再会や出会い、新しい経験に。
魔力の供給…。
きっと疲れていたんでしょう。
気が付くと朝になっておりました。
雀さんが朝のご挨拶をしています。
昇ったばかりの太陽がカーテンの隙間から、部屋を輝かせていて、起きたばかりだというのにワクワクが止まりません。
「スライムさん、朝ですよ!起きて下さい!今日も一日、張り切って頑張りましょう!」
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