33 / 103
Episode 5 【コンパスの示す先へ】
#33《アトリエにある遊具のお話》
しおりを挟む
藍凛が魔女のアトリエの仲間となって数週間が経った頃。
ルナは本館一階にあるワーキングスペースで準備を行っていた。
玄関から入って左側にあるワーキングスペースの奥にはコの字型の本棚が天井まで伸びており、分厚い本がぎっしりと詰まっている。
本棚に収まりきらない本達は手前のテーブルに何段も積み重なっていた。
ルナはその本棚の前で風魔法と唱え身体を宙に浮かせると、その状態のまま目当ての本を探している。
「えーっと、何処に置いてあったっけなぁ……あ、あった!」
本を探しておおよそ三分、梯子がないと取れない場所にある分厚い本を一冊取り出し、ゆっくり降りてくるとそれを作業台の上に置いた。
「うーん……こんなもんかなぁ。……あっ! 来た来た!!」
皆が時間差でリビングに集まってくる。
ルナがここに集まるように指示したのだ。
颯は来る気配がないので、彼以外の全員が揃ったのを確認すると皆の元へ向かうと話を始めた。
「えっとね、今日は伝え忘れていた事があって集まってもらったんだけど……」
そう言ってソファーの前に置かれているテレビの前に移動すると、しゃがみこんでテレビ台の中をゴソゴソと探っている。
そこから取り出したいくつもの機械と箱のような物を目の前のローテーブルに並べていった。
「これ、人間が作ったテレビゲー厶っていうやつなんだけど、いつでも使ってくれていいから遊びたくなったらテレビに繋げて使ってね!」
テレビゲーム。
それは画面の中に存在する、人間が作り出した架空のセカイ。
画面内に登場するキャラクターを操作しクリアへと導く、あっという間に時間が過ぎていく娯楽玩具のひとつだ。
ルナはそれぞれの機械……コンシューマーゲームのハードウェアとソフトを一通り説明し、それともう一つ、人が作った映像が見れる機械もあると皆に見せびらかした。
ハードウェアは黄ばみのある古そうな物から新品のように綺麗な物まで、テレビ台によく収まったなと思わせる程の種類が並んでいる。
「ババアの趣味で恋愛モノがやたらと多いけど、色んなジャンルの物があるから色々試しちゃって! ちなみにボクは戦略系のゲームが好き!!」
「……銃を撃つやつ、ある?」
「あるよー! 確かこのゲーム! ボクも好きなんだよね」
「おぉぉ……! やりたい!」
「藍凛ちゃんの後でいいからわたしもやってみたいな。恋愛モノのゲームが気になるの」
瑠璃は藍凛の頭を撫でながらニッコリと微笑んだ。
アトリエは物で溢れかえっているとはいえそれぞれやる事が限られていたので、新たな暇つぶしが出来た事でこの場にいる全員がテレビゲームに興味津々だ。
「つーか、電源を付けても真っ暗なまんまだからスルーしてたけどこれ用だったんだな」
「うん。本来は人が作った映像を専用の電波を通して見る事が出来る機械なんだけど、こんな森の奥にそんなモノないからさ」
「へぇ……」
黒斗がルナと会話をしている横で皆はそれぞれゲームソフトを取り上げ、ゲームの内容を確認している。
パッケージのある物から裸ソフトまで、たくさんのジャンルのゲームが隣の棚全てに埋まる程……というより既に溢れかえっているので、全てを確認するのは時間がかかりそうだ。
裸ソフトは竹籠の中にたんまりと無造作に入れられている。
映像ソフトはゲームソフトと比べて枚数は少なく、恋愛系とアクション系の二種類が複数枚棚に入れられてはいたが、皆の興味はゲームに向いているおかげで見向きもされていない。
「私、これが気になる!」
碧は一本のゲームソフトを取り出した。
パッケージの中にソフトが入っている、そこそこ新しいハードの物だ。
「へぇ、育成シミュレーション……ってなんだろう? 育てる以外にも何かあるのかな?」
瑠璃も興味津々でそのゲームソフトを覗き込んだ。
架空の動物が沢山描かれているこのパッケージによると、その動物と交流・育成し、コンテストに参加して優勝を目指すというものだと記載されている。
その動物達の最終進化する内の一種類はこのゲーム限定のシークレットキャラクターと書かれており、二人は今度一緒に遊ぼうと約束を交わしていた。
「へぇ……、アクションかぁ。面白そうだな」
一方、黒斗が手に取ったのはカセット式のゲームソフト。
所謂レトロゲームと呼ばれる物だ。
ボロ付き具合が垣間見える紙製の箱の中にはソフトと説明書が入っており、少し折り目が付き劣化している説明書を広げて内容を確認する。
移動とジャンプと攻撃だけのシンプルな操作で行う物らしい。
「ディフェンダーがファイターなゲームするの? 黒斗は逃げ足が速いんだからホラーゲームでもすればいいのに」
ルナにからかわれ、黒斗は少々不機嫌になる。
ニシシと笑う企み顔が怪しさを全開にさせているので、黒斗は益々不安になり、近くにいる瑠璃へ助けを求めるかのように視線を送った。
「瑠璃、ホラーって何?」
「怖いやつだよ。恐怖を楽しむものなの。小説にもそういうのあるよ」
怖がりな黒斗は全力で拒否したのだった。
まずは藍凛が遊びたがっているFPSゲームが遊べる最新ハードウェアをテレビに接続し起動させる。
現実に近いグラフィックにルナ以外の全員が驚きを隠せずにいた。
藍凛が魔法を発動させながらゲームを始めるのを見届けたルナは「話は以上だよ!」と言って解散させると、今度はワーキングスペースの作業台の前に向かい碧の名を呼んだ。
碧は私もゲームが見たいと言わんばかりの不満顔でワーキングスペースへ向かう。
作業台の上は先程置いた分厚い本と共に複数の素材とすくい網とすり鉢、少し大きめの壺とヘラのような物、そしてガラス製の水差しとピンク色のノートが置かれている。
「あのね、碧にはこれから錬金術で色んな物を作って欲しいんだ。このノートに書いてある物がメインなんだけど……」
碧は差し出されたノートを広げ内容を確認する。
道具の絵と共にメモ書きがされているが、初めて見る言葉や名前が多く表記されている。
錬金術とは数百年前から人間の世界に存在しているものだと伝えられているが、今から説明される錬金術は魔力を扱う者によって創り出せる特殊なもの。
《エンチャント》という特殊効果を合成品に付加する事により、効果の発揮を促進する事が出来るとルナは言う。
ここで言う特殊効果は宝石達の効能もとい魔法が関係しているのだろう。
人の扱う錬金術とは全くの別物らしい。
ルナが本棚から取り出していた分厚い本は、専門用語の横にその意味や素材の名前が書かれた、図鑑のような錬金術の専門書だった。
人のセカイの錬金術は素材名が専門用語で書かれており、専門書がなければ解読する事さえ難しい。
その反面、隣に置かれているピンク色のノートにはご丁寧にも専門用語と素材の名前の両方が書かれているので、素材を用意する手間が省けるのが幸いだ。
それほど合成する頻度が高いアイテムなのだろう。
「……何してんの?」
碧は背後から話しかけられ「ひゃあ!」と大声で叫ぶ。
視線を向けた先には悪戯な笑みを浮かべる黒斗の姿があった。
彼は「人の事言えねぇよな」とからかうと、そのまま右隣に座り、作業台に腕を置いて彼女を覗き込む。
碧は「むぅー」と言いながら頬を膨らましていた。
「ちょっと! ボク達の間に割り込んで勝手にイチャイチャしないでよっ!!」
「いっ!? し、してねぇよ!」
「してるじゃん! ……で、なんでこっち来たの? 向こうにゲームがあるでしょ?」
ルナはムスッとした顔で黒斗を睨みつけている。
碧との時間に割り込まれた事がよほど不満だったようで、いつもより少しだけ声が低い。
「や……その……なんつーか、幸せそうだったから……」
黒斗が指を差した先にはゲームに夢中になっている藍凛と、その様子を幸せそうに見つめている瑠璃の姿があり、二人はすぐに納得したのだった。
「ここに颯が居たらあの空気の中に居座っているか、こっちに来るかだろうけど、おそらくこっちに来てるだろうねぇ。アイツ、碧が大好きみたいだし?」
「わかりやすいよねぇ」と視線を黒斗へ向けとてつもなくいやらしい笑みを浮かべている。
黒斗が怪訝そうな顔をする隣りで碧は少し困惑した表情を見せていた。
ルナは本館一階にあるワーキングスペースで準備を行っていた。
玄関から入って左側にあるワーキングスペースの奥にはコの字型の本棚が天井まで伸びており、分厚い本がぎっしりと詰まっている。
本棚に収まりきらない本達は手前のテーブルに何段も積み重なっていた。
ルナはその本棚の前で風魔法と唱え身体を宙に浮かせると、その状態のまま目当ての本を探している。
「えーっと、何処に置いてあったっけなぁ……あ、あった!」
本を探しておおよそ三分、梯子がないと取れない場所にある分厚い本を一冊取り出し、ゆっくり降りてくるとそれを作業台の上に置いた。
「うーん……こんなもんかなぁ。……あっ! 来た来た!!」
皆が時間差でリビングに集まってくる。
ルナがここに集まるように指示したのだ。
颯は来る気配がないので、彼以外の全員が揃ったのを確認すると皆の元へ向かうと話を始めた。
「えっとね、今日は伝え忘れていた事があって集まってもらったんだけど……」
そう言ってソファーの前に置かれているテレビの前に移動すると、しゃがみこんでテレビ台の中をゴソゴソと探っている。
そこから取り出したいくつもの機械と箱のような物を目の前のローテーブルに並べていった。
「これ、人間が作ったテレビゲー厶っていうやつなんだけど、いつでも使ってくれていいから遊びたくなったらテレビに繋げて使ってね!」
テレビゲーム。
それは画面の中に存在する、人間が作り出した架空のセカイ。
画面内に登場するキャラクターを操作しクリアへと導く、あっという間に時間が過ぎていく娯楽玩具のひとつだ。
ルナはそれぞれの機械……コンシューマーゲームのハードウェアとソフトを一通り説明し、それともう一つ、人が作った映像が見れる機械もあると皆に見せびらかした。
ハードウェアは黄ばみのある古そうな物から新品のように綺麗な物まで、テレビ台によく収まったなと思わせる程の種類が並んでいる。
「ババアの趣味で恋愛モノがやたらと多いけど、色んなジャンルの物があるから色々試しちゃって! ちなみにボクは戦略系のゲームが好き!!」
「……銃を撃つやつ、ある?」
「あるよー! 確かこのゲーム! ボクも好きなんだよね」
「おぉぉ……! やりたい!」
「藍凛ちゃんの後でいいからわたしもやってみたいな。恋愛モノのゲームが気になるの」
瑠璃は藍凛の頭を撫でながらニッコリと微笑んだ。
アトリエは物で溢れかえっているとはいえそれぞれやる事が限られていたので、新たな暇つぶしが出来た事でこの場にいる全員がテレビゲームに興味津々だ。
「つーか、電源を付けても真っ暗なまんまだからスルーしてたけどこれ用だったんだな」
「うん。本来は人が作った映像を専用の電波を通して見る事が出来る機械なんだけど、こんな森の奥にそんなモノないからさ」
「へぇ……」
黒斗がルナと会話をしている横で皆はそれぞれゲームソフトを取り上げ、ゲームの内容を確認している。
パッケージのある物から裸ソフトまで、たくさんのジャンルのゲームが隣の棚全てに埋まる程……というより既に溢れかえっているので、全てを確認するのは時間がかかりそうだ。
裸ソフトは竹籠の中にたんまりと無造作に入れられている。
映像ソフトはゲームソフトと比べて枚数は少なく、恋愛系とアクション系の二種類が複数枚棚に入れられてはいたが、皆の興味はゲームに向いているおかげで見向きもされていない。
「私、これが気になる!」
碧は一本のゲームソフトを取り出した。
パッケージの中にソフトが入っている、そこそこ新しいハードの物だ。
「へぇ、育成シミュレーション……ってなんだろう? 育てる以外にも何かあるのかな?」
瑠璃も興味津々でそのゲームソフトを覗き込んだ。
架空の動物が沢山描かれているこのパッケージによると、その動物と交流・育成し、コンテストに参加して優勝を目指すというものだと記載されている。
その動物達の最終進化する内の一種類はこのゲーム限定のシークレットキャラクターと書かれており、二人は今度一緒に遊ぼうと約束を交わしていた。
「へぇ……、アクションかぁ。面白そうだな」
一方、黒斗が手に取ったのはカセット式のゲームソフト。
所謂レトロゲームと呼ばれる物だ。
ボロ付き具合が垣間見える紙製の箱の中にはソフトと説明書が入っており、少し折り目が付き劣化している説明書を広げて内容を確認する。
移動とジャンプと攻撃だけのシンプルな操作で行う物らしい。
「ディフェンダーがファイターなゲームするの? 黒斗は逃げ足が速いんだからホラーゲームでもすればいいのに」
ルナにからかわれ、黒斗は少々不機嫌になる。
ニシシと笑う企み顔が怪しさを全開にさせているので、黒斗は益々不安になり、近くにいる瑠璃へ助けを求めるかのように視線を送った。
「瑠璃、ホラーって何?」
「怖いやつだよ。恐怖を楽しむものなの。小説にもそういうのあるよ」
怖がりな黒斗は全力で拒否したのだった。
まずは藍凛が遊びたがっているFPSゲームが遊べる最新ハードウェアをテレビに接続し起動させる。
現実に近いグラフィックにルナ以外の全員が驚きを隠せずにいた。
藍凛が魔法を発動させながらゲームを始めるのを見届けたルナは「話は以上だよ!」と言って解散させると、今度はワーキングスペースの作業台の前に向かい碧の名を呼んだ。
碧は私もゲームが見たいと言わんばかりの不満顔でワーキングスペースへ向かう。
作業台の上は先程置いた分厚い本と共に複数の素材とすくい網とすり鉢、少し大きめの壺とヘラのような物、そしてガラス製の水差しとピンク色のノートが置かれている。
「あのね、碧にはこれから錬金術で色んな物を作って欲しいんだ。このノートに書いてある物がメインなんだけど……」
碧は差し出されたノートを広げ内容を確認する。
道具の絵と共にメモ書きがされているが、初めて見る言葉や名前が多く表記されている。
錬金術とは数百年前から人間の世界に存在しているものだと伝えられているが、今から説明される錬金術は魔力を扱う者によって創り出せる特殊なもの。
《エンチャント》という特殊効果を合成品に付加する事により、効果の発揮を促進する事が出来るとルナは言う。
ここで言う特殊効果は宝石達の効能もとい魔法が関係しているのだろう。
人の扱う錬金術とは全くの別物らしい。
ルナが本棚から取り出していた分厚い本は、専門用語の横にその意味や素材の名前が書かれた、図鑑のような錬金術の専門書だった。
人のセカイの錬金術は素材名が専門用語で書かれており、専門書がなければ解読する事さえ難しい。
その反面、隣に置かれているピンク色のノートにはご丁寧にも専門用語と素材の名前の両方が書かれているので、素材を用意する手間が省けるのが幸いだ。
それほど合成する頻度が高いアイテムなのだろう。
「……何してんの?」
碧は背後から話しかけられ「ひゃあ!」と大声で叫ぶ。
視線を向けた先には悪戯な笑みを浮かべる黒斗の姿があった。
彼は「人の事言えねぇよな」とからかうと、そのまま右隣に座り、作業台に腕を置いて彼女を覗き込む。
碧は「むぅー」と言いながら頬を膨らましていた。
「ちょっと! ボク達の間に割り込んで勝手にイチャイチャしないでよっ!!」
「いっ!? し、してねぇよ!」
「してるじゃん! ……で、なんでこっち来たの? 向こうにゲームがあるでしょ?」
ルナはムスッとした顔で黒斗を睨みつけている。
碧との時間に割り込まれた事がよほど不満だったようで、いつもより少しだけ声が低い。
「や……その……なんつーか、幸せそうだったから……」
黒斗が指を差した先にはゲームに夢中になっている藍凛と、その様子を幸せそうに見つめている瑠璃の姿があり、二人はすぐに納得したのだった。
「ここに颯が居たらあの空気の中に居座っているか、こっちに来るかだろうけど、おそらくこっちに来てるだろうねぇ。アイツ、碧が大好きみたいだし?」
「わかりやすいよねぇ」と視線を黒斗へ向けとてつもなくいやらしい笑みを浮かべている。
黒斗が怪訝そうな顔をする隣りで碧は少し困惑した表情を見せていた。
2
あなたにおすすめの小説
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる