生きた

しにたくない

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春の巻

春の巻4

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小学5年生おれは習字を4年の終わり頃から習っていた。親がなにか道のつくものをさせたかったらしいな。

小5もまだまだいたずら友達ともたくさん付き合ってバカやってたけど、突然、一人の友人ができた。

クラスメイトのKくんだ。Kくんはまさに優等生、俺はいたずら仲間と成績も底辺ってわけだから、まぁ勿論クラスメイトや学童の仲間とは、みんなそれなりにあつまってあそぶこともたまにある「友達」ではあったがいたずら仲間達とは絆の深さが違うというかそんな具合だったから、急にKくんが俺に接近してきて習字をならいはじめたのでおどろいた。

彼は俺の習字の授業で書いた文字をみて俺もこんな字が書きたいとおもったようだ。それからというものKくんとふたりきりであそぶことがふえた。おれは学校でふざけるのが少なくなった。

相変わらず新しい先生になっても、昔のイタズラ仲間達は学校でゲームをしたり漫画を読んだりしていたけど、俺はそういうのにはいらなくなった。特にそいつらから何も言われることもなかったし、お互い信頼していたのもあるだろう。

おれはKくんととにかくモンハンであそんだりとか良好な関係をきずいていった。先生も周りの先生達は俺のことを悪ガキと思って嫌っていたが、担任の先生は俺のことを認め始めてくれてKくんと良い友達付き合いをしなさいという感じであった。  

勿論、夏休みはいつもの友達(AくんとZくんと俺がいつものメンバーで、たまに他の奴らも呼ぶ感じで、小3くらいの夏休み頃、祖母が俺をその友達の家につれていってくれて、そっから毎回夏休みは溜まり場になってた)のところにあつまってスマブラやエアガンで戦争ごっことかであそんでたり、アイス食ったりしてた。

でも少しずつKくんも仲良くなるにつれて、前より、ほんの少し、そういう付き合いが希薄になっていった。
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