【完結】夢魔の花嫁

月城砂雪

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第二章(受胎編)

2-9#

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 自らの蜜でしとどに濡れた淡い下生えを柔い玉と共に揉まれ、果実のように熟れて勃ち上がる乳首を意図的にかすめながらふにふにと乳輪を弄ばれて、怒張に貫かれたままの尻穴が甘えるように男に絡みつく。切なさに泣き濡れた雄膣がうねる感覚に耐え切れず、爛れた嬌声を上げて軽くイってしまったジュゼの爪先が伸びて、月明かりに艶めくシーツに波が打った。

「大事な大事な身体ですから。足りないときがあったら、たくさんおねだりしてくださいね」

 すぐにお腹いっぱいにして差し上げますから、と。脳を蕩かすような睦言の狭間に、優しく口付けを繰り返されて、どんどん間隔の短くなる絶頂が身体中を埋め尽くす。
 いや、とも、できない、とも。もう言えなくなってしまった。だって、入るはずがないと思った男のものを、ジュゼはもう根元まで咥え込んで善がっている。骨と皮ばかりだった平たい胸はなだらかな膨らみさえ帯びて、腫れ上がった先端を指先にかすめられるだけで淫らな疼きが止まらなかった。
 身体中のどこを触られても気持ちが良くて、蕩けた肉筒は精液をねだるように絶え間なくうねり、胎の奥がキュンキュンとときめくことを止められない。優しくキスをされる度に――目の前の悪魔を、好きになってしまう。

(やさしい、やさしい、あったかい……♡)

 過ぎる快楽に焼け爛れた理性が、もう我慢したくないとそう囁く。このまま、もう、何をされたっていい。だって――ジュゼは、誰からだって、こんなに求められたことはない。

「可愛い、愛しい、私の花嫁。この魂が尽きるその日まで、私はあなただけを十分に可愛がりますからね」

 甘く囁き、なおも愛撫を加えながら、妖魔がゆっくりと腰を引く。男に絡んで馴染み切った粘膜を引き摺り出される、突然の排泄の快楽に、とろりと惚けていたジュゼの瞳が引き攣れた。

「ふっ? ぅ……あっ! ぁ、」

 蓄積された快楽は、解放を待って未だジュゼの中にある。ともすれば絶頂の衝撃に絶叫してしまいそうな口を両手で塞ぎながら一生懸命に声を飲み込むが、抑え切れないか細い嬌声もまた、妖魔を興奮させる甘美な音色であることを、ジュゼはまだ知らない。
 むずがる両手を口元から引き剥がし、可憐な唇に唇を重ねながら、美しい指が膨れた乳首を可愛がる。くぅん、と。鼻に抜ける甘えた喘ぎに、妖魔の胸は愛しさに蕩けた。
 直接的な刺激を待ち侘びて震えていた乳首を存分に扱き上げながら小さな舌を吸い出し、長い舌を喉奥まで捻じ込んで咽頭を嬲る。深い口付けの狭間に切れ切れの悲鳴を零すジュゼの肌が真っ赤に染まり、視界には白い光がちかちかと飛んだ。

「ふぅっ♡ ふっ、んん♡ ぁうっ、ん♡ ~~~♡」

 ぴくぴくと小さな体が震え、腰がカクカクと痙攣する。乳首とディープキスの快楽だけで一つ目の頂点に辿り着いてしまったか細い身体の小刻みな痙攣をたっぷりと堪能した後、妖魔は抜けるギリギリまで引き摺り出したペニスを、強い力で再び根本付近まで押し込んだ。

「――あっ‼ あっ⁉ あっ♡ ああっ♡♡ あ~~~っ♡♡♡」

 逞しいその突き上げは快楽の雪崩を引き起こし、濁流となってジュゼの理性を押し流す。喉を反らして叫び上げた唇をすかさず塞ぐと、妖魔は激しく口中を舐り倒して犯しながら、再び下の粘膜を引き摺り出した。
 幾重にも張り出した、おぞましいほどの雄々しさを顕示するカリ首に、熟れて爛れた媚肉がはしたなく縋り付く。無意識に脚まで絡ませて、離れないでと懇願する雌の望みの通りに、抜けてしまう寸前に激しく突き込んだ亀頭が最奥を叩き付けた。
 ズバンッ‼ と。肉と肉が交わる壮絶な打突の音が鳴り響き、大型の獣の交尾にも似た猛々しさに、ジュゼの瞳が天を向く。肺から空気が押し出され、酸素を求めて開いた口を奥まで厚い舌に嬲られて、その息苦しさが更なる快楽を齎した。
 重く激しい一撃に突き抉られる度に、壮絶な快楽が足先から脳天までを突き抜ける。上からも下からもぐちゅぐちゅといやらしい水音が響き渡り、ぬめる淫液を撒き散らしながら繰り返される激しい交接に、ジュゼは楚々と愛らしい顔立ちをぐちゃぐちゃに崩して泣き叫んだ。

「ひっ、ひいぃ♡ あひっ♡ んひっ♡ んぉおおっ♡ おぅっ♡ おんっ♡ ぁんっ♡♡ ふぐぅ♡♡ ああぁあ~~~っ♡♡♡」

 突き込む度に、花嫁の反応を窺いながら角度を調節する肉槍が、特別に感じる場所を抉り抜きながら深いスラストを繰り返す。絡みつくしなやかな腕がジュゼのか細い身体を力強く拘束し、淫らに喘ぎ散らす唇を塞いではじゅるじゅると唾液を啜られる。強過ぎる雌の快楽を未成熟な身体にも脳にも叩き込まれて、幼いペニスからは断続的にぬるついた愛液が迸っていた。
 一際激しく奥を穿たれて、プシュッ、と。かつてない勢いで大量に吹き出た愛液に全身をぐしょ濡れにされて、いやらしい見た目に拍車がかかる。絶頂の余韻に明滅する光を散らす、今にも意識を飛ばしてしまいそうな青い涙目に妖魔は優しく口付けると、おもむろに膨れ切ったペニスを引き抜いた。じゅぽんっ、と。音を立てて振り切られた粘膜が尻の狭間に留まって蠢き、引き離された雄を恋しがってはしたなく悶えている。ソファの上から、あるいは、屋根裏の初夜から。有り得ないほどの長時間、激し過ぎる求愛を受け続けた尻穴はひくひくと自ら開閉を繰り返し、限界まで股関節を押し広げられた脚は咄嗟に閉じることができなくなっていた。
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