【完結】夢魔の花嫁

月城砂雪

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第四章(挙式編)

4-13#

 性交を待ち侘びた身体にはもどかしいほど緩やかに始まった営みは、すぐに激しい抽挿へと形を変えた。二人は肌を汗に湿らせながら、結合部を擦り上げる摩擦の快感に酔い痴れる。しっとりと湿った髪をパタパタと振り乱しながら、ジュゼは惜しげもなく与えられる熱を喜んで、愛らしい声を上げて悶えた。

「あっ、あっ、あ、あんっ♡」

 ぐちゅぐちゅとした水音が耳を犯し、柔らかく蕩けた尻穴は肉槍に突かれる度に悦び収縮して絡みつく。折り曲げた足のほぼ真上から繰り出される重みのあるピストンに奥を突かれる度、快楽に蕩けた甘い声が裏返った。

「ぁ、あぅ、ぅっ♡ きも、ちぃ……ふぁ♡ あっ!」

 足を折り曲げられた不自然な体勢は苦しいはずなのに、蕩けるほどに気持ちがよくてたまらない。太い幹を奥まで飲み込む尻穴は天を向いて、浅ましいほどきゅうきゅうとペニスに吸い付いて収縮する有様を自らに見せつけた。

(こんな、こんな……♡)

 いやらしく変わり果てた身体に潤んだ瞳から滲んだ涙を舐め取られ、可愛いと囁かれてますます視界が滲む。好き、好き、と。ジュゼは回らない舌で、何度も繰り返してレーヴェの背に縋り付いた。
 頼りない指が、自分よりも何周りも大きな体を必死に抱き締めようとしてくるのが愛しくて、レーヴェも優しくその小さな背に腕を巻き付けた。

「私も愛していますよ、ジュゼ」
「あ♡ あぅ、うれ、し……ひゃっ、ぁあんっ‼」

 微笑んだジュゼは、愛しさに綻びぐずぐずに蕩ける奥を突かれて高い嬌声を上げた。愛していると言われると、歓喜で全身が震えてしまう。嬉しくて嬉しくて、言葉では言い表せないたくさんの思いを込めて縋り付けば、背に回された腕がジュゼを抱き起こして座位を取らせた。
 抉る場所を変えた肉棒の感触に喘ぎながら、美しい白絹に覆われた胸板に顔を埋めたジュゼは、艶めかしく立ち上る甘い香りをうっとりと吸い込んで陶酔する。奥がきゅうきゅうと収縮して亀頭に甘え、胎の最奥が蕩けるような熱を帯びながら綻び出す感触に感じ入って悶えた。

「あぁ、あ、あ、ああっ♡ あっ、だめ♡ そこ、まだだめ……♡」
「私は何もしていませんよ……♡」

 だめと口走るジュゼを見つめながら、レーヴェは甘い瞳で微笑んだ。突き込まれた男根の形に沿うように蕩けるジュゼの体は自ら結腸の入り口を降ろして、甘えるように性器に吸い付いてくる。
 腰にも足を巻き付けながら尻を押し付け、自ら望んで深い場所まで性器を咥え込みながらいやいやと喘ぐ混乱した姿が可愛くて、レーヴェは大きく腰を揺らして下から穴を突き上げた。

「ひゃんっ⁉ あ、あんっ♡ おく♡ きもち……きゃうぅっ! あうっ♡ ふあぁっ♡」

 ずちゅずちゅと水音を立てながら、肉膣の奥を何度も激しく叩き付ける。甘い蜜に満たされたジュゼの中は性器が溶けてしまうのではないかという程に気持ちよくて、レーヴェは熱い息を吐きながら腰を動かし続けた。
 ピクピクと痙攣しながら狭い窪みが綻び、愛する者を奥深くまで誘い込む。とろとろと溢れ出す愛液が導くままに、ズンと最奥を力強く突き上げた瞬間に、結腸のくびれをこじ開けて亀頭の先端がめり込んだ。

「あ、んぐ……っ‼♡」

 青い瞳がこぼれてしまいそうなほど見開かれ、脚がぴぃんと伸びて身体が仰け反る。花嫁衣裳の下で、触れられてもいないペニスが弾けて潮を噴いた。
 そのまま倒れてしまいそうになったジュゼの背を支えながら再び寝台に身体を埋めると、レーヴェは動けないように体重をかけて腕の中に閉じ込める。こじ開けたばかりの結腸の入り口を何度も小刻みに出入りをして、絶頂に痙攣する身体を続けて責め立てた。
 たまらずにのたうちながら足を暴れさせたジュゼは、溢れた悲鳴をレーヴェの唇に飲み込まれて悶絶する。口の中もお腹の中もいっぱいで、多幸感で頭が解けてしまいそうだった。

「こんなに奥まで、自分から欲しがって……♡ 可愛い人」
「んあっ♡ おっ♡ あぉ♡ あ、あぁ……っ‼」

 亀頭で敏感な窪みを捏ね、飽きずに出し入れを繰り返されて、溢れ出る愛液は量を増すばかりだ。
 ジュゼは強すぎる快楽を処理できずあひあひと喘ぎながら、それでも腰を引こうとはしなかった。与えられる快楽を受け止め、繰り返される口付けに悦びながら、ふるふると身体を歓喜に震わせる。夢魔の花嫁としての己を理解させられた身体は、雄の愛を求めてとめどなく収縮した。
 ジュゼの尻穴は、すでに立派な性器であり、性感帯だった。少し触れられただけでも気持ちよくなってしまう敏感な肉壁を、勃起したペニスが容赦なく責め立て、最奥を突き上げる。くちゅくちゅと口の中を掻き回されながら、胎内から重く響くぶちゅんぶちゅんという淫らな性交の音に酔った瞳がとろりと蕩け、昂った身体がぶるりと震えた。

「ふぁっ♡ あぁっ、いい……♡ あっ! あっあっあっ♡」
「ジュゼ……!」

 レーヴェは何度も名前を呼びながら、本能のままに激しく腰を振った。摩擦で擦れた結合部は淫らな紅色に染まり、粘液と空気が混ざる音が耳を犯した。奥は強い突き上げのたびに結腸の入り口を越えて何度も亀頭を迎え入れ、ジュゼの下肢を強烈な快感が焼いた。

「ひぁ♡ あ、あ! あぁ~~~っ‼」

 涙に歪んだ視界に星が飛び、チカチカと白く瞬く。高みへと力ずくで引き上げられた身体をガクガクと痙攣させながら、熱く痺れる膣奥からの快楽に高い喘ぎ声が止まらず、開いたまま閉じられない唇からとろとろと唾液が垂れた。
 圧倒的な雄によって、一突きごとに全てを支配されるような気持ちになる。上から押さえ付けられながら、ジュゼは欲情に燃える伴侶の赤い瞳をうっとりと見上げた。

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ すきぃ……っ♡♡ あぁ、レーヴェっ……! ぼくっ、またいく、イっちゃ、あ♡ あっ……‼」

 絶頂の度にきゅうきゅうと収縮する肉膣の痙攣の間隔が狭まり、締め付け自体も強さを増して、ジュゼの嬌声が裏返る。
 レーヴェは本能のままに花嫁を求め、小柄な体を激しく揺さぶりながら、奥底から迫り上がる熱い奔流に身を任す。大きな絶頂がジュゼの脳を焼き、ピンと真っ直ぐに伸び上がった爪先が喘ぐように宙を掻いた。

「ぐ、う……っ」

 果てる瞬間、レーヴェは陰茎を深く押し込んだ。奥までしっかりと結合したまま、ジュゼの中に大量に射精する。
 レーヴェの体とベッドに挟まれたジュゼは仰け反ることも許されず、逞しい体に押さえ込まれるようにしながら種を付けられる。勢い良く噴射される精液はびしゃびしゃと内壁を白く染め、一噴きの度に脳まで精液に犯されるような快楽が全身を駆け巡って、甘ったるい喘ぎが次々に喉を焼いた。

「あ、あぁん……っ♡ んひ、ひぅ♡ あぉん……♡」

 ジュゼは恍惚とした表情で、中出しの快楽を受け止めて悦んでいた。蠢く男根の脈動を感じ、尻の奥でイキ続けながら、人の身には過ぎた至高の快楽を堪能する。正しい用途で使われることのない前の性器は、何度も噴き上げた潮に濡れながら尚もたらたらと雫を垂らし、汗と潮でぐずぐずになった花嫁衣装により色濃いシミを作っていた。
 ふやけた頭で、あまりの歓喜に涙を垂らすジュゼの中をゆるゆると擦りながら、レーヴェはその全てを柔らかな肉の中に注ぎ込む。ぶるりと体を震わせて、はぁ、と深く息を吐きながら、己の番に種付ける快感に浸っていた。

「う、ぅ、あぅうんっ……♡ あ、なか、あつくて……♡ きもちぃ……んっ、ん……」
「ふふ。ふふ……ええ、気持ちいいですね」

 よしよしと頭と撫でられて、ビクビクと身体が反応してしまう。髪の毛先から、四肢の指先まで、体の全てが熱く甘く痺れていた。
 うっとりと可愛らしく感じながら、きゅうきゅうと粘つきながら絡みつく肉膣が、気持ちいいと素直に伝えてくる。真っ赤に染まりながらふるふると震え、健気に快楽を教えてくれるジュゼの頬にキスを落とすと、ジュゼがもどかしそうに身を捩った。
 あーん、と。雛鳥のように口を開けて、うるうると潤んだ瞳が声にならない声を補って訴えかけてくる。ちらちらと揺れる舌も可愛らしく、レーヴェは愛しさにこみ上げる衝動のままに、ぱくりとその舌を甘く食んだ。

「ふあ……♡」

 お互いの舌をぴとりと触れ合わせ、温かな心地よさに浸る。ちゅうちゅうと唇を吸い合い、夢中になって舌を絡ませていると、ぐしょぐしょに濡れた胸元に浮かんだ乳首を抓まれてピクンと足が跳ね上がった。

「ジュゼ、大丈夫ですか? ……ふふ、もっともっと、しましょうね」
「もっ、と♡ うれ、し……♡ あ……っ♡」

 ジュゼは涙に濡れた瞳を細め、心の底から喜んだ。微笑んだ口元からは、充血した薄い舌がちらちらと覗いている。
 大好きな相手に愛されて、唯一の存在として求めてもらえる。そんなことが奇跡のように嬉しくて、ジュゼはレーヴェに甘えるように腕を伸ばした。

「本当に、可愛い……」

 レーヴェはそう囁きながら、再びジュゼを抱き締める。悪魔に比べれば、あまりに小さく無防備な体が、必死に胸を高鳴らせているのがたまらなく愛しかった。
 優しくて、恥ずかしがり屋で、慎ましい花嫁が。閨ではこんなに淫らに無防備に、悪魔に足を開くこと。それを知るのは、生涯自分だけなのだと思えば、レーヴェは湧き上がる独占欲と興奮が抑えられなかった。

「可愛い人。私の花嫁。あなたが気絶をしても、もう嫌と泣いても、ずっと抱いていますからね」
「や……♡ 起こして、抱いて……♡」

 そんな淫らなお願いをされて、猛らずにいられる雄がどこにいるだろうか。
 美しく着付けられた花嫁衣装を爪で引き裂き、少しずつ露わになる白い肌をねっとりと撫でながら、次はどんな風に気持ちよくしてあげようかと物思う。可愛い伴侶は、背後から押さえつけられながら奥を突かれるのがたまらなく好きなようだ。ヴェールだけを残した状態で、上に自分で跨がってもらうのもきっと可愛い。儀式に使われたあの張型を、自分の手で、どんな顔で咥え込んだのか。他でもない本物で、じっくりと見せて欲しい思いもあった。
 楽しげに微笑むレーヴェに、身にまとった淫らな花嫁衣裳を引き裂かれ、肌を滑る布のなまめかしい感触にびくびくと軽い絶頂を迎えながら。露わになる花嫁の肌に昂る夫の瞳を甘く見つめて、ジュゼは両手両脚で縋り付きながら愛を囁いた。
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