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第3章 冒険 -グランツ編-
グランツのギルド
しおりを挟む宿の部屋を確認してから、俺たちは冒険者ギルドに行くことにした。
グランツに来るまでに倒した魔物を報告して報酬をもらうためだ。
お金に余裕があるわけではないし、これからの宿代や食材を買うことを考えるとあるに越したことはない。
宿からほどなくして冒険者ギルドに到着した。コスタと違ってグランツのギルドは建物が大きい。街の規模の違いがそのまま反映されている感じだ。
扉を開けて中に入るとさらに驚く。受付や買取のカウンターはもちろん、掲示板に貼られた依頼の数もコスタに比べてかなり多い。これに慣れるのは時間がかかりそうだなーなんて思いながら、まずは受付へ行くことにする。
「冒険者ギルドへようこそ。今日はどのような用件ですか?」
新人なのかな?
ボブカットが似合う笑顔の受付嬢が元気な挨拶で迎えてくれた。
あのモニカにもこんな時期があったのかなー(笑)
「グランツに来る途中に狩った魔物の報告に来ました」
「わかりました。冒険者カードと討伐証明部位を見せていただけますか?」
俺は冒険者カードを渡してから、予めアイテムボックスから入れ直しておいたモノを普通の冒険者バッグから取り出す。
「こちらになります」
「Eランクのシーマさんとセレナさんですね。討伐はゴブリンが23、ホーンラビットが17、オークが5で間違いないでしょうか」
「恐らく」
「それでは、ゴブリンとホーンラビットが銅貨1枚、オークが銀貨1枚ですので、合わせて銀貨9枚の報酬になります。お確かめ下さい」
「ありがとうございます」
「他に何かご用件はございますか?」
「俺たちはグランツに初めて来たんですけど、この辺りはどんな魔物が多いんですか?」
「グランツは魔の森が近いということもあって様々な魔物がいますが、常設依頼が出ているようにフォレストウルフやブラックバードが多いですね。お2人であれば森の探索は浅いところから始めて、あまり深くまで行かないほうがいいでしょう」
「そうですね。最初のうちは様子を見ながら探索することにします。」
「他に聞きたいことはありますか?」
「ランクを上げるのに、手っ取り早い依頼はありますか?」
「お2人の場合ですと、Eランクになってからの討伐内容について問題ないので、護衛依頼を受けていただいて、無事に完了すればDランクに上がるかと思います」
「護衛依頼か…。セレナもいることなので、女性からの依頼があったら教えてもらってもいいですか?」
「わかりました。その時はお知らせしますので、定期的にギルドへお越し下さい」
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
「また何かございましたら冒険者ギルドにご相談下さい。私は受付嬢のアイラと申しますので、これからもよろしくお願いします」
「こちらこそ、いろいろ教えてください。それじゃ、また」
うん、可愛い感じの子だった。
応対も丁寧だし、今度来たらアイラを指名しようかな。
「何でシーマには、綺麗な人や可愛い子ばっかり来るのかなー? しかも女性からの護衛依頼なんて、嫌な予感しかしないよー」
「そうかな?」
「そうなの!」
いかん。
セレナさんがおかんむりだ。
どうしよう。
こんな時は…やっぱり甘い物かな?
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