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第3章 冒険 -グランツ編-
ぺぺ風
しおりを挟む「次はこっちを食べてみて」
俺がペペロンチーノ風パスタを手渡すと、2人ともおもむろに食べ始めた。
もしかして、こっちのほうが効果ある?
「こっちは匂いがするだろ?」
「そうね。でも作ってる時も思ったけど、食欲をそそる匂いだよね」
「ボクもそう思う。お腹を空かせる匂いだよ」
どんどん2人は食べ進めて、あっという間に平らげてしまった。
「美味しかったわ」
「うん、美味しかった。まさか『バスタ』と『いんにく』を組み合わせるとは思ってなかったなー」
「フィデールならでは料理ね」
「商会で専売したいくらいだよ」
なるほどな。確かにフィデールで仕入れたものだからな。間違いなくココならではの料理だ。
「さっきの料理とこっちの料理、ステラさん達に売り込むならどっちだと思う?」
「...私は『バスタ』の料理かな」
「...うん。ボクも『バスタ』だね」
「その理由を聞いてもいいか?」
「今回は元気になれる料理でしょ? 食欲が増す匂いだしね、今回の依頼にピッタリなんじゃない?」
「ボクは美味しくて夢中で食べちゃったからね、それだけでも十分なんだけど、フィデールの店で出したいって思ったからだね」
「よし。それじゃあ、早速グランツに帰ったらステラさん達に作ってみることにするよ」
「シーマ? もしこれで良い反応だったら、レシピごと売る形になるけどいいの?」
「あぁ、そのことか。俺も作りながら思ったんだけどさ、匂いが結構するから、これはどっちかというと、宿ではなくて屋台向けの料理かなって思ったんだ」
「そう。シーマが良いならそれでいいわ」
ステラさん達が納得してくれるかどうかは別として、試食してもらえそうなものは出来た。
グランツに戻ったら早速作らないとな。
「それはそうと、シーマ?」
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