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第3章 冒険 -グランツ編-
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しおりを挟む翌朝、俺は目覚めると2人はまだ寝ていた。
念のため、シェリルのスキルを確認したら、ちゃんと共有されていた。
・シェリル•••人間
・年齢•••15歳
・職業•••商人
・スキル•••暗殺術Lv.2、投擲術Lv.2、隠密Lv.1
・スキル共有中
んっ? ちょっと待てよ?
スキル共有でアイテムボックス使われたら、精力剤のことがバレるんじゃないか?
今のうちに隠蔽しておこう。
えーっと、丸薬【失敗作】...っと。
これで大丈夫だろう。まさか隠蔽してるとは思わないだろ笑
「うーん...」
ちょうど隠蔽し終えたタイミングで、シェリルが目を覚ました。
間に合ってよかったー。
「おはよう、シェリル」
「うん。おはよー、シーマ」
「朝早くに悪いんだけどさ、どうやらシェリルもアイテムボックスが使えるようになったっぽいんだ。この枕でいいから試してみてくれない?」
「えっ? ホントに?! やるやる!」
「この枕に手をかざして収納するように念じてみて」
シェリルはベッドから上体を起こして枕に手をかざすと枕が消えた。
よかった。
ちゃんと使えるようだ。
ふぅーっとひと息ついたと思ったらすぐに俺の身体から衝撃を感じた。
「ありがとう、シーマ。大好き!!」
それは、シェリルが不意に抱き着いてきた衝撃だった。
恥ずかしくなりつつも受け入れてシェリルの頭をポンポンしつつ、何となくセレナのほうを見ると、いつの間にか起きていて、ハッキリと俺のほうを目を細めながら見ていた。
あちゃー。
朝からめっちゃ不機嫌やん!!
どうしようかと思ってたら、
突然セレナは起き上がって両手を広げた。
あぁー。これは『私にも同じことをしなさい』という合図だな。。
これに従わないと後が怖い。
「そっかー。セレナも見てたかー。シェリルもアイテムボックス使えるようになったんだよー。よかったよねー」
俺も自分が何を言っているのかわからないのだが、とにかくテキトーなことを言って、シェリルをそっと剥がしてからセレナにハグをしつつ頭ポンポンした。
これでいいんだよね?
俺、間違ってないよね?
そんなこんなで何とか無事にアイテムボックスを使えるようになったシェリル。
よっぽど嬉しかったのか、いろんなものを出し入れしてる笑
「シェリル、分かってると思うけどアイテムボックスのことはこの3人だけの秘密にしてくれ」
「お父さんにも?」
「そうだな。いずれ話さなければならない時が来るとは思うけど、今は黙っておいてくれ」
「分かったよ。シーマがそう言うならそうする!」
「悪いな。下手したら国に連れて行かれちゃうかもしれないからさ」
「うん。確かにそうだよね...」
やっと事態の重さを感じ取ったのか、シェリルが黙り込んでしまった。でもこれは仕方のないことだ。従ってもらう他に自分たちを守る術がないのだ。
朝からバタバタとしたが、レシピも何とかなったので今日からグランツに向けて帰ることにした。
帰り道もたくさん狩れるといいな。
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