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第4章 冒険 -王都編-
行動と結果
しおりを挟む突然のスタンピードがあったその日。
陽が落ちてしばらくした頃、セレナとシェリルが宿に戻ってきた。
「あらシーマ、起きてて大丈夫なの?」
「そうだよー。あんな無茶したんだから休まないとダメだよー」
「2人とも心配かけて悪かった。あと、助けてくれてありがとな」
「「えへへっ」」
俺がこんな弱ってる状態だから思うのかもしれないが、やっぱり嫁ズの笑顔は俺を元気にさせてくれる。
「街はもう落ち着いたのかな?」
「そうねー。だいぶ落ち着いたんじゃないかしら。私たちもあまりやることがなくなっちゃったからね。何より疲れたのもあるし」
「ボクはちょいちょい戦ってただけだけど、セレナは怪我人にヒールかけたりしてたから女神様扱いされてたし笑
明日にはギルドから報酬が出るみたいだよ」
まぁ、俺からすれば女神みたいなもんだしな。
あー、それだとエルピスに悪いな。
あっちはホンマモンだし...。
「じゃあ、俺の体調さえ戻れば明日には出発できるな」
「えっ? もう出発するの? もう少し休んでればいいのに」
「フィリア王女様もいるからな。さっさと街を出れればそれに越したことはないよ。明日は少し買い出ししてからギルドに行って、報酬をもらったら出発しよう。フィリア王女様もそれでいいですか?」
「もちろん。私も本当はシーマさんにもう少し休んでもらいたいですけどね…」
「俺なら大丈夫ですから。ただの魔力切れですよ。一晩寝れば戻ります」
「それならいいけど...」
どうやら無事に話はまとまったみたいだ。
そして、女性陣が部屋を出ていった後、それを見計らったようなタイミングでアルテさんから声がかかった。
「シーマ殿、一度ならず二度までも姫様を助けていただきありがとうございました」
そう言ってアルテさんは俺に向かって頭を下げてきた。
「いやいやアルテさん頭を上げて下さい。俺はこの国の民として当然のことをしたまでですから」
「言葉では何とでも言えますが、実際に行動し結果を出しておられる。これがどんなに頼もしいことか。
どうか王都までよろしくお願いします」
「絶対とは言えませんが、何かあっても今日のように出来る限りのことはさせていただきます」
最後はお互いに握手をした。
ここ何日かのことでようやく俺たちも認めてもらえるようになったのかな...。
翌日。
俺たちは5人で宿屋を後にしたのだが、その後すぐにシェリルが声をかけてきた。
「ねぇシーマ、ここの宿屋はどうだった?」
「うーん、まぁ良くも悪くも普通なんじゃないか? セレナはどうだった?」
「そうね。私も同じかな」
「まぁそうだよね。ボクもそう思った。でもさ、そう考えると精龍亭ってヤバくない?」
「何で?」
「あのアイゼンの幻陽御用達だったんでしょ? ボクもシーマたちに出会う前に泊まってみたかったなー」
「婚約を破棄して泊まりに来る?笑」
「ちょっとセレナー!!」
「冗談よ、冗談。ちょっとイジワルしてみたかっただけよ笑」
「ホントかなー苦笑」
「うふふっ」
「じゃあ、私達は普通に泊まりに行ってもいいのよね?」
「「「えっ?」」」
今まで俺たちの会話を微笑みながら見ていたフィリア王女が、急に会話に参戦してきた。
「王女様が街の宿屋に泊まれるの?」
「何よシェリル、ダメなの?」
「ダメじゃないけど...いいのかなって」
「私が良ければいいんじゃない? ねぇアルテ?」
「シーマ殿の宿屋なら安心ですな。何かあってもバリアがありますし」
「でしょー笑」
「「「...」」」
「本当にコスタまで泊まりに来る気なんだ...」
「安心しなさいシェリル。あなたの分まで楽しんであげるから!」
「そんなぁぁー」
「「「「笑」」」」
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