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第4章 冒険 -王都編-
報告
しおりを挟む「それでフィリア。私達だけをココに集めた理由を教えてもらえるかい?」
ゼット王子がフィリア王女に聞いた。
ゼット王子は何というか『 ザ・王子様』だ。背は高く、やや長めの金髪にイケメン。何の欠点も無さそうな感じだ。
「そうね。それは確かに気になるわね」
ソニア王妃も理由が気になっているようだ。何故自分の母親である第3王妃でなくて、第一王妃を呼んだんだろう。
ちなみにソニア王妃は見た感じでは清楚美人系だ。透明感が半端ない。だが、結構芯はしっかりしてそうだ。手強いかも。
「私達はエピリシア教国に行き、予定通りの公務を終えた帰りの道中、レッドボアの群れに襲われました。突然だったこともあって護衛の騎士は全て倒され、絶対絶命の時に、このディオランサの3人に助けていただいたのです。
その後、私達はこの方々に王都までの護衛を依頼しました。どこの街にも寄らずに王都までお願いしますと。
しかしながら、ポルテにスタンピードの予兆があったので街を守るために戦ってもらい、無事に沈静化した後で王都へ到着した次第です」
「確かにポルテからはスタンピードの報告があった。そこにお前達がいたとはな...」
「私はディオランサにもう一つのお願いをしました。王家の馬車で帰り、騎士の亡骸をご遺族にお返ししたいと」
「!!」×4
「お父様、お義母様、それにお義兄様と騎士団長も。これから目にすることはご内密にお願いします。これはディオランサとの約束なのです」
「わかった」
「わかったわ」
「いいよ」
「承知しました」
「それではシーマさん、まずは馬車を出して下さい」
「わかりました」
俺はそう言って、アイテムボックスから壊れた王家の馬車をみんなの前に出す。
「アイテムボックス!!」×4
王家の人がこれだけ驚くんだから、それだけ使える人が少ないってことなんだろうな。
参ったなー。
もう後には引けないもんな。
覚悟を決めるしかない。
「シーマさん、騎士の遺体を全部出して下さい」
「わかりました」
俺はフィリア王女に言われた通りに、アイテムボックスから全員分の遺体を出した。
「確かに全員です。まさかレッドボアに...全滅させられるなんて...」
騎士団長が泣いている。
大切な同僚だもんな無理もない。
「シーマくん。フィリアを助けてくれた上に、ポルテも守ってくれた。報酬はもちろん出すが、フィリアの父親として、オルティア王国の国王としてお礼を言わせてくれ。本当にありがとう」
「シーマ殿。私からもお礼を言わせて欲しい。騎士の遺体を届けてくれてありがとう。そして、騎士の代わりにフィリア王女様を守ってくれてありがとう」
アイテムボックスのことはバラしてしまったけど、この2人からお礼を言われるなんて思ってなかっただけに、そんなことどうでも良くなったな。
いい仕事出来たのかな、俺。
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