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第6章 冒険 -帝国編-
スパイ
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「おいおいカノン、そんなに早く食べなくたって無くならないから、ゆっくり食べなよ」
「...す、すみません!!」
夕食が始まった途端、カノンが夢中になってガツガツ食べ始めたので、みんなが引いてしまっていた。
たまらず俺がゆっくり食べるように促してみると多少は落ち着いたようだ。
「道中、あまり食べられなかったのかな?」
「いえ、そんなことはないんですけど…」
「けど?」
「シーマさんの料理が美味しすぎてつい...」
「あぁー、それわかるー!! 今は慣れちゃったけど、久しぶりに食べた時はそうなるもの‼️笑」
「「「「「笑」」」」」
カノンの言葉に、ノエルさんが激しく共感している。みんなも笑ってるところをみると同じような気持ちなんだろうなー。
まぁ、俺としては料理を褒められて嬉しいのだが。
しっかりとしている割にまだまだ愛くるしさが残るカノンが、食堂にほのぼのした空気を与えてくれている。
しかしながら、これから俺はそこに爆弾を放り込まなければならない。非常に心が痛むところではあるが仕方ない。こういうことは早めに対処しておくのがベターなのだ。
ある程度、食事が終わった頃を見計らって俺はみんなに話しかけた。
「みんなちょっといいかな? カノンのことで話があるんだ」
「!!」
「「「…」」」
「何かあったのかい?」
カノンは大袈裟にビクッと反応し、さすがの嫁ズはもう勘づいているようだが、クリスさんは何も知らないみたいだ...って、それは当たり前のことか。
「鑑定でわかったことなんだけど、カノンはカイゼル帝国のスパイなんだ。そうだな、カノン?」
「…うッ、そ、そうです」
「「「…」」」
「カイゼル帝国か...」
「「「えぇー!!」」」
カノンは気まずそうに、嫁ズはやはりの無反応、フィリアは意外と冷静に、エリシオンの3人は驚きの反応を見せた。
問題はここからなんだよなー。
上手く立ち回らないとカノンが危ない。
「でもカノン、まだ子供のお前がスパイをしているには、何か理由があるんじゃないのか?」
「それは…」
「カノンちゃん、ココにいる人はみんな信用出来ます。元エピリシア教国聖女の私が言うんですから間違いないって信じてみてはどうでしょう?」
「それじゃ、あなたはあの有名なクラリス様なの?」
「そうですよ」
「なぜオルティア王国にいるんですか?」
「ココにいるみんなに助けてもらったからです」
「えっ?!」
「エピリシアにはもう戻りません。愛しのシーマさんと婚約しちゃいましたしねー!!笑」
「はぁ?」
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