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第6章 冒険 -帝国編-
対応策
しおりを挟む「それで、カノンはこれからどうしたいんだ?」
俺は率直にカノンに聞いてみた。
「...どういう意味ですか?」
「このまま帝国のスパイを続けるのかってことだ」
「...本当はスパイなんかしたくないです。でも、私がやらないとパパもママも殺されちゃうかもしれない...」
「帝国だもんね…。それが実際にあってもおかしくない」
カノンの言葉にシェリルが続いた。
さすがに商人だけあってシェリルはその辺についてはよく知っているようだ。
俺は噂程度にしか聞いてないが、絶対王政のカイゼル帝国なら十分に有り得る話だと思う。
オルティアの何が知りたいんだろう。
「ちなみに今はオルティアで何を探ってるんだ?」
「いや、それはちょっと…」
「カノンちゃん、私たちはあなたの味方ですよ。話してごらんなさい?」
「………オルティアの情勢を探ることです。あとは婚約破棄されたというフィリア王女についての情報を得ることです」
おい、カノンよ。
何でだ?
俺が聞いてもダメだったのに、クラリスに聞かれたらあっさり答えてるの?
乳姉妹の絆はそんなに強いの?
俺、何か悪いことしたかな…。
「あら、私のこと?何かしら?」
「「「「「「「「えっ?!」」」」」」」」
おいおい、フィリア。
何でお前まであっさり正体を明かしてるんだよ!! 一番隠さないとマズイやつだろー!! みんな呆気にとられてるじゃん。カノンだけはちょっと意味合いが違うんだろうけど…。
「フィリア王女がこんなところにいるわけない…」
「いるのよねー、それが笑」
「どうして?」
「あら、理由は簡単。シーマさんと結婚するためよ!!」
フィリア自信満々だな。
まぁ、婚約したも同然だからそうなるのかな…。
「一国の王女が冒険者と結婚なんて…」
「おそらく知らないだろうけど、シーマさんって一応貴族でもあるのよ。だから問題ないのよね」
「そんな…」
「私の言う事でも信じられない?」
「いえ、私が信じられないのは、何でシーマさんの嫁がそんなにいるのかなんです!!」
「えっ、そっちかよ!!」
俺のツッコミだけが食堂に情けなく響いていた。
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