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第6章 冒険 -帝国編-
知らなかったよ
しおりを挟む「これはまた...シーマくんは変わった料理を作るのね?」
「そうだな。俺も初めてだ」
俺は食卓にルーチェさんご希望の『がいも料理』を用意した。最初にフライドポテトを置いた時の反応がこれだ。
そうは言いつつも、やはり興味があるのかすぐに手を伸ばしている。
「えぇー!! ホクホクしてて美味しいー!!」
「塩も絶妙だな。これは手が止まらない」
「...」
2人ともバクバク食べてる横で、カノンが少し恥ずかしそうに下を向いているのが何とも可愛い。
「ダメ!! これ以上はホントにダメ!! 私がどうにかなっちゃう...」
「それはマズいな...」
ルーチェさんならどうにかなっちゃってもいいのに笑笑
レーヴさんは…そのままでお願いします。
「そしたら、俺のもう1つの『がいも料理』でさっぱりしてください」
俺はそう言って、食卓にポテトサラダを出した。
「何かこう…見た目がぐちゃぐちゃなのね...」
「まさか...潰したのか?」
「そうですね。茹でて潰してからいろいろと和えてますけど」
見た目でわかりやすいフライドポテトに比べると、恐る恐る手に取ってる感じだ。見慣れない人にとっては当然の反応だろうなー。
「んんー!!」
「こうなるのか!!」
「ちょっと!! もう少し2人とも落ち着いて食べてよ!!」
これもまたバクバク食い始めたのを見て、さすがにカノンが落ち着いて食べるよう叱っていた。
どっちが親なのかわからんな笑笑
「まあまあ…カノンもそんなに怒らないであげて。シーマさんの料理を食べたらこうなっちゃうものよ笑」
そのカノンを制したのは、意外にもマナーに煩そうなフィリアだった。
「フィリアさんは王女様だからきちんとされてるじゃないですか...」
「ブフォッ!!」
「ヴッ!!」
「お父様もお母様も汚いです!!」
ん?
急にどうしたんだろ?
カノンがフィリアに答えたところで、レーヴさんとルーチェさんが吹き出した。カノンはそれを見て、当然のように怒っている。
「お、王女様?」
「フィリアちゃん、王女様なの?」
「あれ? 私、自己紹介してませんでしたっけ?」
「コクコク」×2
「ごめんなさい。改めまして、私はオルティア王国第3王女のフィリアです。よろしくお願いしますね」
「「...」」
「ちなみに言うと、シーマさんは準男爵の貴族ですし、クラリスはついこの前までエピリシア教国の聖女でした」
「俺の貴族なんて名ばかりのものですけどね笑」
「私も教国に聖女の地位を剥奪されちゃいましたー笑」
「「王女様...聖女様...貴族...」」
ダメだ。
2人とも肩書きだけしか頭に入ってないようだ笑
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