上 下
4 / 6

第3話

しおりを挟む
「わかりました。こっちもばあちゃんに話します!」

僕は振り返ると向う岸にいるばあちゃんに呼びかける。
「ごめん、ばあちゃん。まだ生きていたいからこの川わたれない。また死んだら絶対に會いに行くから」

ばあちゃんは、そう言われた瞬間なにか感際立ったような顔をし「わかったよー!またな!しろー!」 
そういいながら泣いていた。

「ありがとう!ばあちゃん。またね!」

僕は再び男の方をむくと。
「それでどうやったらよみがえられるんですが。」

「これをつけてくれないか。」

彼は手から金のペンダントを渡してくる。
それには赤い寶石がついている。

僕はそれをうけとる、

「それともし蘇ったあかつきには、私には力を貸してほしい。いろいろときつい依頼かもしれないが、」

「わかりました。ありがとうございます。」

「では。」

彼はパチンと指を鳴らす。

すると花畑から金色の扉が現れる。

「そのペンダントをしながら、これをググれば死ぬ直前にもどれる。その時こういってくれ。「來い!アークエル」と、そういうだけで、君の死はまぬがれる。」

「ありがとうございます。」

その瞬間扉が大きく開かれる

中は金色の光であふれている。

「蘇ったら必ずいえ。來いアークエルと」
僕はうなづき、扉の中に入っていく。
その瞬間、また僕の意識は真っ暗になった。

⭐️⭐️⭐️

またいしきがもどると目の前にはあのろーぷのおとこがたっていた、

霞む視界の中、再び喉がしめられているのがわかる。

僕は必死に抵抗する。

だがびくともしない。
その時あの時の騎士風のおとこの言っていた言葉を思い出す。
僕はカラカラとしたこえで、首を絞められながら、弱い聲でさけぶ。

「來い。アークエル」

その瞬間僕は自分を外からながめているような感覚に陥いる。

目の前で自分がかがやいているように見えた。
 
そしてあの騎士風の男があらわれる。

騎士は、もっていた剣で、ロープをきり、パッととんでみせた。

そして、剣をかまえると、おとこの胸をきる。

男はなだれ込むように倒れる。

僕はそれをただ呆然と眺める。

騎士の男は、ぼくのほうをみると
「よくやった」

という。

僕はただ騎士をみつめ、「どういうことですか?」ときく。

騎士はいう。

「君の肉體を一時的に借りた。今君は幽體だが、「戻れ、アークエル」といえば戻れる。」

「はあ。」

僕はうなづく。

「そういえば、私はまだ君になまえもなのっていなかったな。どうだ。さんぽでもしながらはなさないか。」



しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

ボケ老人なんてベッドに縛り付けろ!!

ホラー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

【完結】待ってください

恋愛 / 完結 24h.ポイント:2,868pt お気に入り:44

いずれ最強の錬金術師?

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:6,681pt お気に入り:35,342

転生幼女はお詫びチートで異世界ごーいんぐまいうぇい

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7,561pt お気に入り:23,938

最強ご主人様はスローライフを送りたい

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:1,776pt お気に入り:567

桜の季節

恋愛 / 完結 24h.ポイント:440pt お気に入り:7

魔拳のデイドリーマー

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:1,072pt お気に入り:8,522

処理中です...