傷心少女の甘い恋

維織

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優しさの過去

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いじめを受けていた茜を救うために茜から情報を得ることにした
「それで茜、いじめられる原因になったのは何?」
「...言えません」
茜が何かを隠している事はすぐわかった
でも、絶対に知りたかった
彼女を救うために
「...俺の過去を話したら話してくれる?」
「...優希君がいじめられていた過去ですか?」
「...あぁ、俺だって話したくない でも、信じてくれるなら話したいんだ」
「分かりました、お聞かせください その後真実をお話しします」
「じゃあ話そう これは中学の時の話...」 

自分は小さいときから優しいことで評判だった
困った人がいたらすぐ相談に応じ親身に対応する そんなふうに
でも、自分は優しいことをしてる気なんてなかった
人を助けるのは当たり前だから、人が喜ぶことをするのは当たり前だから
そんな考えが間違っていたのかもしれない

自分はある日いじめられていた生徒を助けようとした
こうしてその生徒へのいじめはなくなっていた
...俺へのいじめが始まることによって
いじめを止めようとした人がいじめられる標的になる
そのこと自身は珍しくない話だった
一番ショックだったのはいじめから救った生徒が自分をいじめていたこと
人間不信に陥った
優しさ、親切、人を信じる
そんな事はこの世に無意味な気がしてならなかった
でも、信じたら救ってくれた
それが俺にとってのヒーローだった
こうしていじめがなくなったこと、人を助けることの意味、人を信じることの大切さを茜にすべて話した
「...そんな事が」
茜は少し涙を浮かべていた
「茜、話してくれるかい?」
「...はい その前に教えてください あなたはどうしてその人を信じることが出来たのですか?」
「そんな事簡単さ 人に助けて欲しかったら、救って欲しかったら多くの人に親切にすればいい 喜ばせればいい そうすると優しさはきっと帰ってくる」
そう言うと茜はもの不思議そうな顔をしていた
きっと今まで、誰かを信じることが出来なかったんだろう
「優希君は本当にお優しいんですね 私なんて優しくないから...」
「大丈夫、茜が優しいから今こうやって俺が助けようとしている そうだろ?」
そう言うと茜はぽろぽろと泣き出した
「ありがとうございます...ありがとうございます...」
「落ち着いたら話して欲しい、俺を信じて」
「もちろんです」
そしてしばらくして茜は落ち着いた
茜は過去を話し始めた
「私の過去をお話します あなたが話してくれたから」
俺は話に聞き入った
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