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四章.サロン・ルポゼは定休日

四章 サロン・ルポゼは定休日③

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「ウチの店のハーブティーって契約農家の茶葉を使っているんだけど、どうやら配送トラブルがあって、今日中に届かないみたいなのよ。火曜日ご予約のお客様にどうしても出したいんだけど……」

「大事なお客様ですもんね」

「そうなの、御贔屓にしてくれているリピーター様だからね。つい私も、オススメのハーブティーを取り寄せておきますって言っちゃったのよ」

 サロンでは、施術以外にもハーブティーやエッセンシャルオイルなどの商品販売もしている。
 みなみは今まで、店舗に置いてある商品をただ販売しているだけだったので、お取り寄せとか発注にはノータッチだった。

「お願いお願い! 私は明日協会でどうしても外せない用事があるからさ。井手っちだけが頼りなのよ! バイト代弾むからさっ」

 こんなに強くお願いされたら、断ることなんてできないだろう。
 明日はサロンの定休日で、みなみに予定は何もない。
 何より、バイト代が弾むと言われてしまったら、それはもう乗るしかないのだ。

「あ、オーナー、俺行きましょうか」

 YESの返事をしようとした瞬間、店前の掃き掃除をしていたスイに会話権を奪われた。
 ちょうど掃除が終わったタイミングで、事の内容を聞き取ったらしい。

「え、スイ君が?」
 
 急に参加してきたスイの声に、江頭オーナーの目が丸くなる。
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