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六章.サロン・ルポゼの新人ちゃん
六章 サロン・ルポゼの新人ちゃん①
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日がちょうど良く路地を照らしている。
こんなに晴れた日は、外に出ないともったいないだろう。
みなみはお客様の来店がないのを良いことに、店の前に出て大きな深呼吸をすることにした。
生暖かい風が心地良く、目一杯手を伸ばすと、体のエネルギーが湧いてくるような気になれる。
ウキウキした気持ちで、ポケットからついさっき届いたセラピストのプロライセンス認定証を取り出す。
それは運転免許証のようなカードタイプで、太陽にかざしてみると綺麗な表面が光を反射させ、よりキラキラ感を演出させている。
「井手っち、何嬉しそうにしてるのー?」
「オーナー、だって嬉しいんですもん。これで晴れて、プロのセラピストになれたわけですからね」
「そうだね、よく頑張りました。しばらく実務経験を積んで、慣れたら社員に昇格だからね」
「はい、今から施術が楽しみです!」
そう……みなみは見事、資格試験に合格したのだ。
それと同時に、セラピスト養成学校も卒業。
いわゆる首席卒業というやつで、スイもルポゼの誇りだよって言ってくれた。
みなみからしたら幸福極まりない言葉だったけど、それでもどこか喜べない自分がいた。
資格を取れたということは、コンペティションに参加することが、決まったということだから。
これからさらに試練が待っていると思うと、気が遠くなりそうなのだ。
とはいえ、挑戦したいと言ったのはみなみ自身なので、逃げるわけにはいかない。
みなみは改めて綺麗な空気を吸い込んで、気持ちを切り替えてサロンに戻った。
こんなに晴れた日は、外に出ないともったいないだろう。
みなみはお客様の来店がないのを良いことに、店の前に出て大きな深呼吸をすることにした。
生暖かい風が心地良く、目一杯手を伸ばすと、体のエネルギーが湧いてくるような気になれる。
ウキウキした気持ちで、ポケットからついさっき届いたセラピストのプロライセンス認定証を取り出す。
それは運転免許証のようなカードタイプで、太陽にかざしてみると綺麗な表面が光を反射させ、よりキラキラ感を演出させている。
「井手っち、何嬉しそうにしてるのー?」
「オーナー、だって嬉しいんですもん。これで晴れて、プロのセラピストになれたわけですからね」
「そうだね、よく頑張りました。しばらく実務経験を積んで、慣れたら社員に昇格だからね」
「はい、今から施術が楽しみです!」
そう……みなみは見事、資格試験に合格したのだ。
それと同時に、セラピスト養成学校も卒業。
いわゆる首席卒業というやつで、スイもルポゼの誇りだよって言ってくれた。
みなみからしたら幸福極まりない言葉だったけど、それでもどこか喜べない自分がいた。
資格を取れたということは、コンペティションに参加することが、決まったということだから。
これからさらに試練が待っていると思うと、気が遠くなりそうなのだ。
とはいえ、挑戦したいと言ったのはみなみ自身なので、逃げるわけにはいかない。
みなみは改めて綺麗な空気を吸い込んで、気持ちを切り替えてサロンに戻った。
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