続・思わぬ収穫? ~見聞録~

七月 優

文字の大きさ
60 / 69
見聞録

嘘つきさんは甘い蜜を吸っていたい ⑨

しおりを挟む
「ということで、慣れないだろうけど、しばらく我が家で過ごしてください。あ、紹介が遅れましたが、私はリアトリスです。こちらは夫のイグナシオ」

 馬鹿馬鹿しい口論をやっと終えたリアトリスが、努めてにこやかにトリクシーに話しかけた。
 リースはリアトリスの愛称であることが、そこでようやく判明する。

「は、はぃっ! 存じ上げています」

 トリクシーは緊張と恐怖のあまり、呂律の回らない口でなんとか返事をした。
 そんなトリクシーの様子に、リアトリスは気持ち多めに瞬きする。

「今更だけど、イオの認知度ってすごいね。まんま有名人」
「好きで有名になったわけじゃない」

 ありのままを述べるリアトリスに、イグナシオはむっとなる。
 リアトリスの常識が欠如している発言に、周囲はこっそり苦笑したり、忍び笑いしていた。リアトリスの世間知らずを知らないトリクシーだけが、頭に疑問符を浮かべている。

「はいはい。で、彼女はトリクシーよ。ほら、しばらく世話になるんだから、しゃんとしなさい」
「よ、よろしくお願いしますっ」

 会話の流れを本流に戻し、ソランジュがトリクシーに助け舟も出す。内心ソランジュに感謝しながら、トリクシーは勢いよく頭を下げた。

「こちらこそよろしくお願いします」

 代表でリアトリスも丁寧にお辞儀を返す。
 その対応には、トリクシーはますます混乱が増すかのようだった。
 今厨房内には、トリクシーにとって錚々たる顔ぶれが揃っている。リアトリスとて、その例外ではない。
 偽りの身分しか持たないトリクシーに、リアトリスがこれほど寛大な対応を取るなど、トリクシーは未だ信じられない気分だった。

「そろそろ帰ろうなの~。ヤナが一人で寂しがってるはずなの~」
「そうですね。お暇しましょうか」
「だな」

 フデリンドウの提案に、リアトリスとイグナシオはこくり頷く。
 厨房内にいる面々に別れの言葉を告げて、フデリンドウ・リアトリス・イグナシオ・トリクシーの四人は帰宅すべく外に出ようとした。

「ちょっと」

 おっかなびっくりで最後尾をついていくトリクシーを、ソランジュが例の魔法・・・・をかけて呼び止める。トリクシーとソランジュの二人だけに、例の魔法・・・・が展開される中で、ソランジュは真顔で告げた。

「リースに少しでも変なことしたら容赦しないから」

 それは、暗に命はないと脅迫しているに他ならない。
 ソランジュの単なる脅しではない本気に、トリクシーの両腕が一気に粟立つ。

「し、しないわよっ!」

 カチカチと歯を鳴らせながらも、トリクシーは自分の意思をはっきり告げた。
 ともすれば、ソランジュはあっという間に母性溢れる慈愛の顔になる。どうやら、トリクシーの返事は及第点だったようだ。

「賢明な判断ね」

 それでも、わざとらしい善人の表情と声色とは裏腹に、ソランジュはどす黒いオーラを漂わせていた。それにトリクシーは小さく「ひぃ」と悲鳴を上げる。
 魔法が解除されるな否や、トリクシーは転がるようにリアトリスたちの後を追った。
 リアトリスだけが何も知らないまま、四人は家路を歩いて行く。
 一行の姿が暗闇に完全に溶け込むと、ソランジュとエリーとテネヴも、【ムーンダスト】にいた面々に別れを告げた。ソランジュたちは、【ムーンダスト】の向かいにある家に、ゆったりした足取りで帰る。

「ったく。ど~して本物が偽物を匿うんだか。おかしいったらありゃしない」
「だね」

 ソランジュの呆れに、エリーもテネヴも首をがくがく振って同意した。


 * * *


「おばあちゃんもイオも、転移陣で先に帰っていても良かったんですよ」

 シェンの村の南の出入り口から歩いて少ししたところで、リアトリスがぽつり呟く。

「そんなことできるか。何かあったらと思うと心配でたまらない」
「こんな短い距離で一体何があるってんですか」

 夫の過保護ぶりに、リアトリスはほとほと呆れた。

「私も一応トリクシーが(結界を)通れるかどうか、この目で見たいの~」
「さいですか」

 好奇心を露わにするフデリンドウに、リアトリスは眉を下げるばかり。
 トリクシーはといえば、これから待ち構えているであろうなんらかの試練を、まだかまだかと緊張しながら窺っていた。

 シェンの村から歩いて約五分かそこら。
 四人の目の前には、二件の家が立っていた。
 トリクシーが緊張の糸をずっと張り詰めたまま、まさかまさかで目的地に到着してしまう。知らず知らずのうちに、トリクシーに課せられた試練は無事終了していた。

「大丈夫だと思ってたけど、無事悪人除けの結界を通り抜けられたね」
「なの~」
「え・・・・・・」

 トリクシーが無事結界を通過できた時点でいう会話を、家のまでリアトリスとフデリンドウがのほほんとする。
 あっけなくもすでに試練を終えた事実を知らされ、トリクシーは緊張の糸がぷつり切れた。ただただ呆然とする。
 そんなトリクシーを尻目に、リアトリスは何やら考え込む。

「これから何かと顔を合わせるだろうから、おじいちゃんとも顔合わせした方がいいですよね? 家族モンスターたちは明日でいっか」

 リアトリスの意見に、フデリンドウとイグナシオが軽く頷く。
 フデリンドウがたったか右側の家の玄関のドアに向かい、すぐさま取っ手を掴んだ。
 ようやく我に返ったトリクシーが、「心の準備がまだっ!」と胸の内で叫んでももう遅い。

「ヤナ~。ただいまなの~」

 ドアを開けたフデリンドウが、ルンルン気分で帰宅を報告する。

「おかえり。・・・・・・だいぶ遅かったな」

 家の方から、不機嫌な老人の声が飛んで来た。声の主が誰だか予想がつき、トリクシーの心臓はバクバクし始める。

「ただいま」
「ただいまです、遅くなりました」

 とっとと家の中に消えていったフデリンドウとは違い、イグナシオとリアトリスは玄関前で挨拶した。

「あ~、ヤナ~。外ににせ~じょがいるの~。しばらくリースとイオの家で匿うの~」
「・・・・・・は?」

 家の中で、フデリンドウなりに簡潔な説明をしていた。
 それを聞いた老人が、あまりにも間抜けな声を出している。

「そのですね、おじいちゃん。実は ―― 」

 フデリンドウの説明を補足すべく、リアトリスが一生懸命事のあらましを老人に伝えた。
 ときおり、フデリンドウとイグナシオも口を挟み、説明は数分で終わる。

「で、こちらにいるのが、その彼女なんです」

 リアトリスにおいでおいでされ、トリクシーは己を奮い立たせて、玄関前に向かった。玄関前に立てば、トリクシーの眼前に老人が待ち構えている。
 少し地黒な肌をした老人だ。まっすぐ伸びている髪は、後ろになでつけるように一つに結われている。長めに伸ばし整えられた髭は、髪と一緒で赤茶色だ。
 老人の紺色の瞳に値踏みされるように一瞥される中、トリクシーはぺちっと己の右太ももを右手で叩く。

「と、トリクシーと申します。不束者ではございますが、何卒よろしくお願い申し上げます」

 やや早口で言い終わるなり、トリクシーはまたもや深々と頭を下げた。本日一番、トリクシーの心臓が早鐘を打っている。

「ふんっ。リースたちが決めたことなら致し方あるまい。好きにしろ。ただし、くれぐれも俺たちの手を煩わせるな」
「は、はいっ!」

 不承不承ながら、老人はトリクシーの滞在許可を認めたようだ。
 最悪の展開にならなかったことに、頭を下げっぱなしのまま、トリクシーは安堵する。

「夜も遅い。リンは早く風呂に入れ。リースたちも早く寝ろ」
「はいなの~」
「はい。おじいちゃんとおばあちゃんへのお土産は、明日の朝渡しますね。では、おやすみなさい」
「おやすみなさい」
「ああ」

 リアトリスにイグナシオが続き、ヤナギが最後に締めくくれば、一家の寝る前の挨拶も一通り済んだ。
 トリクシーが再度ぺこぺこ頭を下げれば、フデリンドウの夫への挨拶も無事終了。
 三人は左に佇む家に、ようやく入る。

「う~ん。やっと帰って来れた~」

 家の中に入り、リアトリスは思い切り伸びをした。実に開放感を滲ませている。
 一方、トリクシーは違和感を覚えていた。どうしても耐えられなくなり、トリクシーはおずおずと口を開く。
 
「あのう。使用人の方はいらっしゃらないんですか?」

 トリクシーの質問に、リアトリスとイグナシオは顔を見合わせた。それが解除されると、リアトリスが質問の答えをようやく述べる。

「いないよ。え~と、もしかして、トリクシーもお嬢様だったりする?」
「いえっ! 先に述べたように、私は戦争孤児ですし、なんの身分も持っていません」

 不安そうに見つめるリアトリスに、トリクシーは両手と首をぶんぶん動かす。正確には偽物の聖女という肩書は持っているが、トリクシーは自分の身の回りの世話を自身でできないわけではない。

「そう? ならいいんだけど。一応我が家は、自分のことはなるべく自分でって方針なんだ。だから悪いけど、そうしてもらえると助かります」
「はい、もちろんです」

 リアトリスには威圧感がないからか、トリクシーは打てば響くような受け答えをした。
 そんなトリクシーに気をよくしたのか、リアトリスがにこやかな顔になる。

「今日はもう遅いし、また明日以降うちのことはいろいろ教えるね」
「はい」
「今日のところは、ゆっくりお風呂に浸かって、疲れを癒してくれればいいかな。客室は二階、しばらくはそこを使ってね。えっと、まずはお風呂にする? それとも先に部屋を見る?」
「じゃ、じゃあ、先に部屋に案内してもらってもいいでしょうか?」
「分かった。着いてきて」

 そうして、リアトリスに先導され、トリクシーは二階の客室に案内された。
 無言のイグナシオも、二人に付き添っている。

「本当に一部屋、お借りしていいんですか?」
「うん。何部屋かあるから、気に入った部屋を使ってね」
「じゃあ、ここにしますっ!」

 試しに一番最初に案内された部屋が、トリクシーは気に入ったらしい。
 家具も一通り揃った、埃一つない客室。貧困を知って育ったトリクシーには、十分すぎるほどだった。
 偽物の聖女として今までも様々な宿に泊まったが、トリクシーにはどこだって文句や不満を漏らしたことなどない。
 
「気に入ってもらえて良かった」
「はい。故郷では孤児のみんなとぎゅうぎゅう詰めで暮らしてたから、一人部屋って未だに憧れてて。だけど、ここまで誰かがいた気配がないと、ちょっと落ち着かないですね・・・・・・」

 テンションが上がったからか、トリクシーの口も円滑になる。
 しかしながら、数秒後、トリクシーはバツが悪い顔になった。

「すみません、つい口が滑って・・・・・・」
「いいんだよ、それくらい。それに、私も前世自分の部屋って呼べるものがなかったから、気持ちは分かるかな」

 リアトリスが目を細めて小さく言った。

「え? 前世って・・・・・・」
「あれ? 言ってなかったけ? 私、転生者なんだ。前世の記憶があるの」
「そう、なんですね」

 リアトリスの語る真実に、トリクシーはなるほどと納得する。
 二人の中々途切れそうにない会話を見越して、イグナシオが口を挟んだ。

「おじいさんも言ってたが、もう夜遅い。早く風呂に入って寝ないか?」
「そうだね。すぐお湯溜めるから、トリクシーが先に入って」
「いえ、その、私は最後で構いません」
「そう? じゃあ、先に私たちが入っちゃうね」

 一番最初に湯浴みするのに反対の意を唱えるトリクシーに、リアトリスは何かしら事情があるのだろうと察した。
 一方、イグナシオはリアトリスとは異なる事情を察する。トリクシーが自分からそう切り出したがゆえに、イグナシオは余計なことを言わなくて済んだと、ホッとしていた。

 それからイグナシオとリアトリスが湯浴みを済ませ、トリクシーがお風呂に入る番となる。 
 入浴剤を入れられた気持ちぬるめのお湯に浸かれば、トリクシーの身も心もほぐれていく。
 風呂場は一階にあり、二階へ戻るにも一階の居間を横切る必要がある。
 風呂上がりのトリクシーを、リアトリスとイグナシオが居間で待ち構えていた。

「温かい飲み物を作ったんだけど、飲まない?」
「あ、えと、では、お言葉に甘えて」

 無下に誘いを断ることもできず、トリクシーはお風呂上りに飲み物を振る舞われることになる。
 マグカップに入っている飲み物は、ホットミルクのようだった。
 一口飲んで、トリクシーは首を傾げる。
 その疑問に、リアトリスがすぐに気づいた。

「これね、少しだけ豆で作られた飲み物を入れてるの。体にいいし、寝る前に飲むとよく眠れる効果があるんだ」
「そうなんですね。道理で少しだけ、癖があると思いました」
「うん。もし苦手だったから、無理して飲まなくていいから」
「いえ、そこまでではないです」

 初めて口にするホット豆乳ミルクは、トリクシーにそこまで敬遠されることなく、喉を通っていく。
 お風呂上り、熱すぎないホットドリンクを口にしたこともあってか、トリクシーはすっかり癒された。
 マグカップをリアトリスと一緒に片付け、トリクシーは二階の部屋のベッドに直行する。ベッドの中に身を置けば、すぐに睡魔がやって来た。
 怒涛の一日の疲れを消し去るように、トリクシーはこんこんと眠り続けたのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。 すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。 だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。 イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。 変わり果てた現実を前に、 夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。 深い後悔と悲しみに苛まれながら、 失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。 しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。 贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。 そして、母の心を知っていく子供たち。 イネスが求める愛とは、 そして、幸せとは――。

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

処理中です...