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再会

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前線で、一郎は戦い続けて一年が経過した。

いつの間にか将軍になっていた。


久しぶりに、名誉と再会した。


名誉も将軍になり前線に送られたのだ。


「お父様、お久しぶりです。」

「たくましくなったな。」


夜、焚き火をしながら二人で語り明かした。


それが名誉と会う最後になった。

名誉は、数日後に戦死した。


悲しみを振り払うように一郎は、敵に向かって行った。

阿修羅のごとく。

戦争は、二年が経過して終戦した。


一郎は、また小屋で暮らし始めた。

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