上 下
9 / 19

個室

しおりを挟む
「再教育には、2つ種類があります。」

ハットがあかねに言った。

「2つの種類?」

「ひとつは個別指導。もうひとつは全体授業になります。」

「そうなんだ。」

あかねは、頭の中が混乱していた。

「あなたには、最初、個別指導を受けてもらいます。」

ハットは、2階にある【個別指導室】と書かれた扉をノックしてあけた。

中は狭く机でヤギの頭をした偏屈そうな人間?妖怪?が書き物をしていた。


「ノルディシュさん、藤堂あかねさんです。」とハットがヤギに紹介した。

ノルディシュは、あかねを上目遣いで見ると舌打ちしながら席につくように促した。
しおりを挟む

処理中です...