チャラ男甲子園に行く

あらら

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嫌い

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「練習は?」

梨花子は、ウジ虫を見るような目で修吾を見ている。

「これから行く。」

「わたし、あんたみたいなチャラ男大嫌いなのよね。」

「俺もあんたが嫌いだね。高校入学してまで学級委員気取りかよ。」

「わたしは、正しい行動をしてるだけ、あんたは野球部でも社会に出てもお荷物なのよ。」

修吾は、ゲラゲラ笑った。

「メガネかけて正論説いてるあんたこそお荷物だろ?バットやグローブも使いこなせない女が文句言ってるな!」

いつも、修吾と梨花子はケンカになる。

「使いこなせないけど頭で勝負してるから安心して。」

梨花子は、微笑した。

「お前、本当は俺が好きなんだろ?」

「はぁ?何、勘違いしてんの?」

そこから少し沈黙が流れた。

梨花子は、本当は修吾が好きだった。

野性的で粗野な部分も好きだ。

でも、いつも学級委員体質で怒ってしまう。

修吾が、教室から出て行く後ろ姿もサイコーに好きである。
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