チャラ男甲子園に行く

あらら

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練習試合

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他校との練習試合。

ブルペン、バッティングピッチャー、練習試合。

負ける訳にはいかない。

修吾は、初球、を投げた。

誰も修吾の球を打てなかった。

その日に、修吾は、1年生ながらエースになった。

「今日の修吾、カッコ良かったよ。」

里美は夕食を作りながら言ってきた。

「紛れだよ。」

「ふーん。」

「今日、カレー?」

「そうだよ。」

「やった!」

里美のカレーライスは絶品なのである。

「そういえば修吾のファンクラブが出来るって話だよ。」

「恐ろしい。」

修吾は、あくびをしながら言った。

「良いじゃない。」

「良くねぇよ。カレーうま!」

「今日、告白された。」

「また?学校中の男子から告白されてるな。」

里美は、いつもと違ってまんざらでもない顔をした。

「四番バッター。」

「ん?野球部の?」

「うん。二年生の武田翔太。」

「ふーん。良かったな。」

里美は笑うだけで何も言わなかった。

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