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迷路

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ゆうは、ハンカチで手をぬぐった。

さて、大広間に戻るかなと思っていたが迷子になってしまった。

ゆうは、方向音痴なのである。

スマホをポケットから取り出して渚に電話した。

『どこにいるの?』

渚の第一声に

『分からない。』

とゆうは、答えた。

舞に代わってもらい何とか大広間に戻って着たら。

「ゆう君、方向音痴だね。」

「こんなバカデカイ屋敷で迷わない方がスゲーよ。」

みんな、笑った。

舞にみっちりと勉強をゆうは、教えてもらって舞の屋敷を後にした。

「ぶちゃけ、スゲー屋敷だったよな?」

ゆうは、松のトイレを忘れる事が出来なかった。

「うん。」

渚と誠が答えた。

「完全に舞にロックオンされたな、ゆう。」

「ロックオン?」

「将来、極道だな。」

「嫌だね。普通のサラリーマンになるのが俺の夢だ。」

「小さい夢だな。」

誠は鼻で笑った。

トイレを作ってる会社に入ろうかと本気で思っている、ゆうであった。
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