エロス、君を求めて

あらら

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家庭教師

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親しくしている家族から息子の家庭教師をミキは頼まれた。

断ったのだけど、一度ミキを見かけてあの人が良いと息子は言ったらしい。

でも…会社が同じでお偉いさんの息子なので了解した。

波風は立てたくなかった。


仕事が終わった後、ミキはサキの誘いを断って家庭教師をするために早く歩いた

さすがに緊張した。

門構えが重役クラスだと思った。

インターホンを鳴らすとお手伝いさんが出てきてくれた。

あなたで五人目ですよと言われた。

中学二年生二階堂将生。

部屋に連れて行かれて彼の自室であろう扉をお手伝いさんが叩いた。

部屋から出て来たのは爽やかな優男だった。

将生は、ミキを見ると目を輝かせた。







将生君は好きな教科とかある?

日本史が好きです。

さっきまでキラキラしていた目を伏せていた。

あとは?

僕は国語も好きです。たまに小説を書いたり読んだりします。

スゴいね。わたしなんて本読んだ事ないんだよね。

じゃあ、と恋愛小説を貸してくれた。

スゴいじゃん、こんな難しい問題解けるなんて家庭教師いらないんじゃない?

いるんです。

え?

僕には先生が必要なんです!

将生は、ミキを見つめて死んだ母さんに似てるんですと言った。


先生、今度のテストで満点とったらセック○させて下さい。

え?

お願いします。

ミキは何も答えられなかった。

中学生とセックスか…。

じゃあ、全科目満点取ったらね。


先生は、彼氏いるんでしょう?

今はいないわよ。

みんな、わたしと付き合うと不幸になってしまうの…。

不幸?

転勤とか逮捕されちゃったりするんだよね。

だから、将生君も気を付けてね。

先生は可愛い小悪魔なんですね。

クラスで好きな女の子とかいないの?

いるけど…。

アタックしてみたら。

いいです、気まずくなるだけなんで。

その子とセック○したい?

それは…。したいです。

告白してセック○しちゃいなよ。

うーん、考えておきます。

頭で考えるんじゃなくて体で感じて行動すると良いよ。

じゃないとなかなか前には進めないよ。
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