エロス、君を求めて

あらら

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大当たり

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桃花の体は一番ピッタリくる。

先輩恥ずかしいですよ。

元彼には拳よりも効いたでしょう?

そうですね、でも気絶してますけど…。

先輩って何でも一番なんですね。

でも、運動は禁止だけどね。○○○は本能だからやめられない。

みたいですね。と言って笑った瞬間に桃花は、元彼にナイフで刺された。

お前が悪いんだぞ!

健太郎は元彼を投げ飛ばして救急車に電話した。





元彼は、逮捕され桃花は集中治療室の中。

親族も集まって叫ぶ両親の言葉も届かずに昏睡状態になった。

健太郎は、毎日見舞いに来た。

桃花…俺は…。

油断していた。桃花との時間が巻き戻されるたびに健太郎は悪夢で目が覚めた。

両親には健太郎は土下座して謝ったが両親は何も言わず方針状態だった。


健太郎は、毎日、桃花の手を握って声をかけていた。

しかし、桃花は安らかに眠ってるようにしか見えない。

今日も彼女のお見舞い?

健太郎が振り返るとナースの春日美香が立っていた。

そうですけど…。


あら?今日は素っ気ないのね。

美香に健太郎は体を売った。

利用出来ると思って。

しかし、自分と結婚するとの条件だった。

高校生に結婚は無理だと言ったら美香は待つと言った。

当たり前だ、情報も何も持ってない女の相手なんてしてられねーよ。

斎藤雪に聞いたぜあんた○○○○なんだってな。



そんな…。美香はショックを受けてるようだった。

わたしは、そんなに軽くない!

そう言って美香は病室を出て行った。

健太郎は、眠っている桃花の頬に触れた。

雪が病室に入って来るなり健太郎の頬を叩いた。

先輩に何て事言うのよ!

健太郎は、雪を無視して桃花の小さな細い手を握りしめていた。
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