89 / 160
Vegetablesー3ー
ためらい 3
しおりを挟む
「昔の話、聞かせてやろうか?」
「……いりません」
こんなやつから聞くくらいなら律から聞きたい。腕を振りほどこうと力を入れるがビクともしなかった。
「強情なやつだな……どうせ、身体がイイから一緒にいるんだろ?」
「っふざけんな!」
なんでここまで侮辱されなきゃならないんだ。俺は営業用の自分をかなぐり捨てた。
「素がでたね。だってそうだろ? 堂々と関係も言えないような付き合いなんて、そんなもんじゃないか」
「…………」
言い返したいけど何もいえない。悔しい……。ここまで馬鹿にされているのに。
「身体がよけりゃその気になるなんて、男なら別に珍しいコトじゃないよ? 君だって男なんだからわかるだろ?」
「っうるせえよ! アンタ頭おかしいんじゃねぇの!?」
「じゃあ、試してみるかい?」
その瞬間、思い切りシートに押し倒された。腕を掴まれているうえに、馬乗りになられて、俺は全く身動きができない。
「暴れるなよ?」そういって、腕を一まとめにされ車内にあったタオルで固定された。
「離せっつってんだろが……!」
全身で抵抗するけれど全く歯が立たない。キスをされそうになり、必死で顔をそむけても、いとも簡単に振り向かされ強引に口づけられる。容赦なく掻き回されて目に涙がにじんでくるのがわかった。
そのまま躊躇うことなくジーンズを下げられる。木瀬は自身の指を俺の口に差し込むと、そのまま腰の下にまわし……ためらうことなく双丘の隙間に侵入した。
「……っひっ……あっ……」
予備動作なしの刺激に背筋が反り上がった。
「ほら、やっぱ、やってんじゃん」
そう笑うと木瀬は勝ち誇ったように俺の顔をのぞきこんできた。侵入者は動きをとめることなく、俺を苛んでいる。
「イイって言ったらやめてやるよ」
「……っざけん、な……」
誰がこいつなんかに屈してやるかよ。劣勢は明らかだったけど、俺は必死に耐えようと唇を噛んだ。口の中に血の味が広がる――。
「ホント、強情だね。なに? 最後までシテほしいわけ?」
頭の中が恐怖に支配されそうになっていた。それでも――これ以上情けない自分を認めるのは嫌だった。
「……いりません」
こんなやつから聞くくらいなら律から聞きたい。腕を振りほどこうと力を入れるがビクともしなかった。
「強情なやつだな……どうせ、身体がイイから一緒にいるんだろ?」
「っふざけんな!」
なんでここまで侮辱されなきゃならないんだ。俺は営業用の自分をかなぐり捨てた。
「素がでたね。だってそうだろ? 堂々と関係も言えないような付き合いなんて、そんなもんじゃないか」
「…………」
言い返したいけど何もいえない。悔しい……。ここまで馬鹿にされているのに。
「身体がよけりゃその気になるなんて、男なら別に珍しいコトじゃないよ? 君だって男なんだからわかるだろ?」
「っうるせえよ! アンタ頭おかしいんじゃねぇの!?」
「じゃあ、試してみるかい?」
その瞬間、思い切りシートに押し倒された。腕を掴まれているうえに、馬乗りになられて、俺は全く身動きができない。
「暴れるなよ?」そういって、腕を一まとめにされ車内にあったタオルで固定された。
「離せっつってんだろが……!」
全身で抵抗するけれど全く歯が立たない。キスをされそうになり、必死で顔をそむけても、いとも簡単に振り向かされ強引に口づけられる。容赦なく掻き回されて目に涙がにじんでくるのがわかった。
そのまま躊躇うことなくジーンズを下げられる。木瀬は自身の指を俺の口に差し込むと、そのまま腰の下にまわし……ためらうことなく双丘の隙間に侵入した。
「……っひっ……あっ……」
予備動作なしの刺激に背筋が反り上がった。
「ほら、やっぱ、やってんじゃん」
そう笑うと木瀬は勝ち誇ったように俺の顔をのぞきこんできた。侵入者は動きをとめることなく、俺を苛んでいる。
「イイって言ったらやめてやるよ」
「……っざけん、な……」
誰がこいつなんかに屈してやるかよ。劣勢は明らかだったけど、俺は必死に耐えようと唇を噛んだ。口の中に血の味が広がる――。
「ホント、強情だね。なに? 最後までシテほしいわけ?」
頭の中が恐怖に支配されそうになっていた。それでも――これ以上情けない自分を認めるのは嫌だった。
0
あなたにおすすめの小説
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。
陽七 葵
BL
主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。
しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。
蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。
だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。
そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。
そこから物語は始まるのだが——。
実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。
素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪
男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる