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学校での出来事

第37話 ハウルのおっちゃんの所へ

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 レックスからハウルのおっちゃんの所に行くと言われた次の日。ボクが朝ごはんを食べた後そのまま部屋を出てみんなと集まる場所に向かった。 

 場所に着いたけどまだ誰も来てはいなかった。少ししてから「あっ、レックスー!」アリスが、そして「よぉ、待たせたか?」「遅くなってごめん」アッシュとメリッサが来た。

「ううん。僕達も少し前に来たばかりだから」「そうそう」「そっか」(そうそう)「それじゃあ行こっか」とレックスが前にも使った赤い羽のような物を空に向けた。すると前にも来たハウルのおっちゃんの家の前に着いた。

(久しぶりだなぁ)と思っていたらレックスはボクを地面に放ち「ベアーズ。お前はここら辺で遊んでてくれ」と言ってきた。

(まぁいっか)と思ってコクと頷いた。そのまま4人はハウルのおっちゃんの家に向かった。


(さーてと)ボクは周りを見渡した。ここへはこれまで2回来たことがあったけど、最初はレックスと離れ離れになるって思ってたから周りなんて見てられなかったし、その次は雪が積もっていたからハウルのおっちゃんの家の周りがどうなっているのかよく分からなかった。

 そう思って改めて見渡したけど、ここは学校のスペース内と同じように原っぱが広がっているし、少し歩いた所には以前レックスと行った砂漠って所にあったのと同じような水がたまっている所があった。

 それに、ハウルのおっちゃんの家の裏の方にはこれまで見た事の無い食べ物が色々実っていた。

 それらを見て(お、美味しそう)と自然にヨダレが出てしまったが、(マ、マズイよね。勝手に食べたら)と思ってその場を離れた。

 そうしてハウルのおっちゃんの家の周りをひと通り見て(ハウルのおっちゃんの家の周りって、こうなってたんだぁ)と理解した。

 その時目の前を今まで見た事の無い(蜂か蝿のような)生き物が通り過ぎたので、(今の何だろう?)と思いその生き物を追い掛け出した(待ってー)。

 その際ハウルのおっちゃんの家の方が見え、レックス達がなぜかこっちの方をみんなで見ているのが見えたけど(まぁ良いや。待てー)と思ってそのままさっきの生き物を追い掛け続けた。

 少ししたらその生き物を見失ってしまった。(どこ行ったんだろう?)と周りを探したけど見つからなかった。

 その後、(······飽きてきちゃった)と思いだし(レックス達、まだかなぁ?)と思ってハウルのおっちゃんの家の中に向かった。


 そうして家の中に入ってすぐにレックスへ近付き、(レックスー。まだぁ?)と思いながらレックスの背中に登り、そのまま頭の上にまで登った。

「うわっ! べ、ベアーズ」「ホッホッホ、ベアーズもそうだそうだと言うとるぞ」とレックスやハウルのおっちゃんが何か言ってたが、(何か分かんないけど、まだぁ?)と改めてそう思った。

 そのすぐ後「分かったよ皆、これからもよろしくね」「「「うん!」」」と皆がそう言った後「それじゃあハウル様。僕達はこれで」「うむ。またな」(やっとかぁ)そうしてレックス達はハウルのおっちゃんの家を出て王都へ戻ることにした。



 レックス達が王都に戻った後、「レックスもとりあえずは無事に1年目を終えられたか。さて、これから先一体あ奴の周りで何が起こる事やら」と呟いたら、「確かにその通りじゃな」「ん? その声は?」

 突然ハウルの後ろに全身を光り輝かせたもう1人の老人が現れた。

「初代」「久しぶりじゃな、6代目」目の前に現れた人物をハウルは初代、その人物はハウルの事を6代目とそれぞれ呼び合った。

 しかも、その人物の姿は以前レックス達が雪かきをするために来た時、ベアーズが家の中の上の方に誰かの姿が書かれた何かを見つけていたが、そこに書かれていた姿そのものであった。

「お久しぶりです。ところで、今日は一体どのようなご用件で?」「うむ、実はのぉ。お主がさっき呟いておったレックスにこれから起こる事何じゃがなぁ」「え?」初代ハウルは6代目ハウルにこれからレックスに起こり得る出来事を伝えた。

「何と! その様な事が?」「うむ。恐らくこれがレックスへの次なる試練となるのであろう」「確かにそうかもしれませぬな」「6代目よ。これからもレックスの事を見守り続けてやっておくれよ」「畏まりました」

「ワシもこれからはより身近でレックスを見守って行くつもりじゃからのぉ」「より身近で? それは一体どういう意味で?」「なーに、それはいずれ分かる事じゃよ。ただし、分かったとしても知らぬ存ぜぬで通すようにな」「······畏まりました」

「うん。今回はその事と先ほど伝えた内容をお主に知らせるために来ただけじゃ」「左様でございましたか」「それではな」そう言って初代ハウルの姿は消えた。

 1人残されたハウルは「やれやれ。どうやらまだあ奴の周りでは色々大変な出来事が起きそうじゃのぉ」と呟いたのだった······。 
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