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2年生での出来事
第51話 ギルドの、クエスト?3
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レックス達を追ってアッシュ達がブラックスコーピオン達と戦っている所へ向かっていたら、前方から「兄ちゃん、待ったぁーー!」(うわぁ!)レックスの大声が聞こえた。
その声が聞こえた辺りに着くと今度は「いきなり何を言い出すんだレックス! そっちはどうしたんだ!!」アッシュの大声が聞こえた。
(今の内だ!)そう思ったボクは、唯一生き残っていたブラックスコーピオンに近付いた。
そして(しろいおっちゃん、よろしく)と今度はボクからしろいおっちゃんに頼んだ。
「(分かった)」と受け入れてくれて意識を交代した。
「大丈夫か?」「い、一体何が?」「詳しい事はお主らが住みかにしておる洞窟近くに生き残っておるそなたの仲間に聞くと良いが、今回の事はそなたらが他の集団にされた事を、海人族がそうされるのではと不安になりヒト族にお主達の討伐を頼んで起きた悲劇的な出来事なんじゃよ」
「な!? ま、まさか」「事実じゃよ」「そ、そんな······」さすがにそこまで聞いて目の前のブラックスコーピオンは落ち込んでしまった。
「安心するがよい。こちらで殺されてしまった者達も、あの者達の手によって後々生き返らせてもらえるからのぉ」「え、えーーーっ!?」「(えーーーっ!?)」レックス達に生き返らせてもらえると聞き、さすがにボクもブラックスコーピオンも驚きの声を上げてしまった。
「そ、それはどういう······」「(ホントに、どういう事!?)」ふたりしてしろいおっちゃんに詰め寄った。
「お、落ち着くんじゃ。とりあえず、みんなと一緒に洞窟前に戻るぞ」「えっ?」「(え?)」「······あっ」「(あ)」みんなの方を見たら、もうさっきの洞窟の方に向かっていた。そのためボク達は急いで後を追った。
そうして洞窟前に着いたところで「ハウル様!」アッシュが洞窟前にいたハウルのおっちゃんに声をかけ、みんなで何か話し出した。
その間にボク達はこちらにいたブラックスコーピオン達の下に着いた。
そして、「リーダー!」いま一緒に来たブラックスコーピオンが、さっきまでボク達とやり取りをしていたブラックスコーピオンをリーダーと呼んで近付いた。
「おぉ······まさか、向こうで生き残ったのはお前だけか?」「は、はい」「そんな······」一緒に来たブラックスコーピオンだけが生き残ったと聞き、さすがにリーダーと呼ばれたブラックスコーピオンも物凄く落ち込んでしまった。
「ですが」「ですが?」「この者が死んだ者達も、あの者達の手によって後々生き返らせてもらえると言っておりまして」「「えぇっ!?」」さすがにリーダーともう1匹のブラックスコーピオンは同時に驚きの声を上げた。
「い、生き返らせてもらえるって、まさかさっき言っていた心配いらないというのは······」「それは、あれ次第じゃな」「「えっ?」」「(え?)」そう言ってしろいおっちゃんはレックス達がいる方を見だし、ボク達も見た。
「それで守備隊長殿。この一件どう対応なさるつもり何じゃ?」「事情が分かりましたので、残ったブラックスコーピオン達だけとでも共生する方法を考えさせてもらおうと考えています」
「つまり、ブラックスコーピオン達と共生する意思は海人族側にはあるんじゃな?」「もちろんです。今回もすぐ近くに大量発生したので心配したまでですので」
「そうか。なら儂らも色々と動くとしなければな、アッシュ?」「えっ?」「(え?)」「動くって、ハウル様?」
「守備隊長殿、国王に事情を説明してあれの錬成準備を頼んで下され。今回は少々多いと思われるがのぉ」「あれ? ······って、まさか!?」
「マール殿、街にいるメリッサ殿とアリス殿、お医者殿に事情を説明してブラックスコーピオンの怪我の治療を出来る物を持って砂浜に来てもらって下され」「わ、分かりました」
「後の者は海底洞窟へあれを取りに行くぞ」「あれって、まさかハウル様」「そういう事じゃ。ほれ、行くぞ」ハウルのおっちゃんが色々みんなに言った後、レックス達を連れてどこかに向かい出した。
「どうやら、生き返らせる事にしたみたいじゃな」「ホ、ホントですか!?」「うむ。お主達のところにもその怪我を治しに来る者が現れるから、大人しくその者達に従うんじゃぞ」「「は、はい!」」そう言われブラックスコーピオン達は素直に返事をした。
「では儂らもレックス達に付いて行くぞ、ベアーズ」「(えっ、う、うん)」と返事した直後、意識を交代させられボクはレックス達の後を追った。
レックス達の所に追い付いたちょうどその時、「あの、ハウル様? これから何をするつもりなんですか?」アッシュがハウルのおっちゃんに尋ねていた。
すると代わりにレックスが、「この先の海底洞窟の中にある命の石の原石を取りに行くんだよ」と伝えた。
「命の石って······まさか、アリスを蘇らせたあの石か!?」「うん、そうだよ。その命の石を国王様に錬成してもらうために、その原石を取りに行くってわけだよ」(そうだったんだ)レックスの話を聞いてボクはもちろん、アッシュ達も納得してとても驚いていた。
それから少ししてレックスの言っていた海底洞窟に着いて中に入った。
少し進んだところで、「ハウル様、今回も結構いますね?」「その様じゃな」「いるって、何がだレックス?」「アイツらだよ」とレックスはアッシュに前方を見させた。
その前方には今まで見たこと無い似たような生き物が······けっこう大勢いた。
「な、何だアイツらは?」「シーハーフマンという半魚人の魔物の集団じゃよ」「そ、そうなんですか。なら······」「うむ。この人数ならあっという間に倒せるじゃろう」「分かりました。というわけだ、みんな」アッシュに言われ、後ろにいたみんなは黙って頷き、そのままシーハーフマンって魔物の集団に襲い掛かった。そして······。
(ホントにあっという間に終わっちゃった)レックス達がシーハーフマン達の所に着くや次々と倒していって、シーハーフマン達もただただ驚き混乱していただけだった。
少ししたら残っていたシーハーフマン達もあちこちへ逃げ出しちゃったし······。
「よっしゃあ!」「呆気なかったね」「まぁ仕方がなかろう。このメンバーであれば」確かにそうだね。
そんなわけでシーハーフマン達を何とかしてまた奥に進んだ。
それから大分歩き続け、ようやく「「おぉ!」」(うわぁ!)ボク達の目の前に赤く輝いている石がたくさん地面にある光景が見えた。
「あ、あれが?」「うん、命の石の原石だよ」「あ、あれ全部がですか?」「す、すごい」「ああ、確かに」アッシュ達がそれぞれ思った事を呟いたけど、何となく分かる気がした。
その時レックスはなぜか周りをキョロキョロと見渡した。
そして「ハウル様。今回アイツの姿が見当たりませんね?」「ん? 確かにそうじゃのぉ」ハウルのおっちゃんと2人で何か言い出した。
「アイツって?」「ビッグクラブっていう大きなカニの姿をした魔物なんだ。前に来た時にはこの辺りにいたんだけど······」そこでみんなして周りを見渡したけど、やっぱり何かいる気配はなかった。
「いない、みたいだな」「うん。そうだね」「ならば好都合じゃろう。今のうちに必要な分だけ石を持ち出して洞窟を抜けるぞ」「「はい!」」
ハウルのおっちゃんに言われてレックス達は必要な分の赤い石を取ってその場を離れ、そのまま洞窟の外に出たのだった。
外に着いたところでハウルのおっちゃんが「さて、お城には儂とレックスとアッシュで向かうから、お主らは浜に戻ってアッシュ達が戦っておった所のブラックスコーピオン達を洞窟前まで運んでおいてくれ」「「分かりました」」そう言ったのでレックス達とそこで別れ、ボク達は砂浜に戻り倒しちゃったブラックスコーピオンの1匹をみんなが持ち上げ、洞窟の方へ運び出した。
洞窟近くまで来たところで(あっ)目の前にメリッサやアリスを見かけ、ハウルのおっちゃんが言った通りブラックスコーピオン達のケガのちりょうをしていた。
その事にブラックスコーピオンを運んでいた1人も気付いて「あっ、メリッサさーん!」メリッサに声をかけた。
その声でメリッサやアリス、マールも気付いてボク達の方を見た。
「みんなー!」とメリッサがボク達に声をかけ、近くに着いたところで「アッシュ達は?」と尋ねてきた。
「アッシュさんやレックス君はハウル様と命の石の原石を持ってお城の方に向かいました」「ああ、国王様に命の石を錬成してもらいに行ったのね?」「そうみたいっす」メリッサは他のヒトの話から理解したみたいだ。
「それで俺達は向こうのブラックスコーピオン達をこちらへ運んでおいてくれと頼まれたんだ」「そうだったんだ」とボク達の事情も話して納得してくれた。
それからみんなは残りのブラックスコーピオン達を運ぶために向こうへ向かった。
その間ボクはメリッサやアリス達がちりょうしていたブラックスコーピオン達の方に近寄り、「どお、ケガの具合は?」とリーダーのブラックスコーピオンに尋ねた。
「ああ。このヒト達に治してもらって良くなったよ」「そっか。良かったね」「ああ」なんて会話をした。
それから暫く時間が過ぎてようやくみんながブラックスコーピオン達を全員運び終えた時、「おーい! みんなー!」(あっ)レックス達が帰って来た。
「お待たせ」「国王様に錬成して貰えたの?」メリッサが聞いたら「ああ、この通り」とアッシュとレックスは手に持っていたあの赤い石をみんなに見せた。
「「おぉ!」」「きれい」みんなやアリスはその石を見て驚き、思った事を言っていた。ボクも見てみたけど、確かにさっきより輝いているように見えたけど······そんなに驚きはしなかった。
その時「さてレックスよ。まずはそなたが使って見せてやるんじゃ」とハウルのおっちゃんに言われて「分かりました」レックスは倒れているブラックスコーピオンの1体に乗っかった。
そして手に持っていたあの石をブラックスコーピオンの体に当てて目をつぶった。
すると、ピカッ!(うわっ!)「「うわっ!」」「「きゃあっ!」」石がとてもまぶしい光を出したので、みんな視線をそらした。
少ししてからまたレックスの方を見だしたら、何と石がブラックスコーピオンの体の中に入り込んだのだ。
「「っ!?」」(っ!?)その光景にみんなが驚いた。
その直後、······ピクッ!「「えっ!?」」(えぇ!?)何と死んでいたはずのブラックスコーピオンが動き出したのだった······。
その声が聞こえた辺りに着くと今度は「いきなり何を言い出すんだレックス! そっちはどうしたんだ!!」アッシュの大声が聞こえた。
(今の内だ!)そう思ったボクは、唯一生き残っていたブラックスコーピオンに近付いた。
そして(しろいおっちゃん、よろしく)と今度はボクからしろいおっちゃんに頼んだ。
「(分かった)」と受け入れてくれて意識を交代した。
「大丈夫か?」「い、一体何が?」「詳しい事はお主らが住みかにしておる洞窟近くに生き残っておるそなたの仲間に聞くと良いが、今回の事はそなたらが他の集団にされた事を、海人族がそうされるのではと不安になりヒト族にお主達の討伐を頼んで起きた悲劇的な出来事なんじゃよ」
「な!? ま、まさか」「事実じゃよ」「そ、そんな······」さすがにそこまで聞いて目の前のブラックスコーピオンは落ち込んでしまった。
「安心するがよい。こちらで殺されてしまった者達も、あの者達の手によって後々生き返らせてもらえるからのぉ」「え、えーーーっ!?」「(えーーーっ!?)」レックス達に生き返らせてもらえると聞き、さすがにボクもブラックスコーピオンも驚きの声を上げてしまった。
「そ、それはどういう······」「(ホントに、どういう事!?)」ふたりしてしろいおっちゃんに詰め寄った。
「お、落ち着くんじゃ。とりあえず、みんなと一緒に洞窟前に戻るぞ」「えっ?」「(え?)」「······あっ」「(あ)」みんなの方を見たら、もうさっきの洞窟の方に向かっていた。そのためボク達は急いで後を追った。
そうして洞窟前に着いたところで「ハウル様!」アッシュが洞窟前にいたハウルのおっちゃんに声をかけ、みんなで何か話し出した。
その間にボク達はこちらにいたブラックスコーピオン達の下に着いた。
そして、「リーダー!」いま一緒に来たブラックスコーピオンが、さっきまでボク達とやり取りをしていたブラックスコーピオンをリーダーと呼んで近付いた。
「おぉ······まさか、向こうで生き残ったのはお前だけか?」「は、はい」「そんな······」一緒に来たブラックスコーピオンだけが生き残ったと聞き、さすがにリーダーと呼ばれたブラックスコーピオンも物凄く落ち込んでしまった。
「ですが」「ですが?」「この者が死んだ者達も、あの者達の手によって後々生き返らせてもらえると言っておりまして」「「えぇっ!?」」さすがにリーダーともう1匹のブラックスコーピオンは同時に驚きの声を上げた。
「い、生き返らせてもらえるって、まさかさっき言っていた心配いらないというのは······」「それは、あれ次第じゃな」「「えっ?」」「(え?)」そう言ってしろいおっちゃんはレックス達がいる方を見だし、ボク達も見た。
「それで守備隊長殿。この一件どう対応なさるつもり何じゃ?」「事情が分かりましたので、残ったブラックスコーピオン達だけとでも共生する方法を考えさせてもらおうと考えています」
「つまり、ブラックスコーピオン達と共生する意思は海人族側にはあるんじゃな?」「もちろんです。今回もすぐ近くに大量発生したので心配したまでですので」
「そうか。なら儂らも色々と動くとしなければな、アッシュ?」「えっ?」「(え?)」「動くって、ハウル様?」
「守備隊長殿、国王に事情を説明してあれの錬成準備を頼んで下され。今回は少々多いと思われるがのぉ」「あれ? ······って、まさか!?」
「マール殿、街にいるメリッサ殿とアリス殿、お医者殿に事情を説明してブラックスコーピオンの怪我の治療を出来る物を持って砂浜に来てもらって下され」「わ、分かりました」
「後の者は海底洞窟へあれを取りに行くぞ」「あれって、まさかハウル様」「そういう事じゃ。ほれ、行くぞ」ハウルのおっちゃんが色々みんなに言った後、レックス達を連れてどこかに向かい出した。
「どうやら、生き返らせる事にしたみたいじゃな」「ホ、ホントですか!?」「うむ。お主達のところにもその怪我を治しに来る者が現れるから、大人しくその者達に従うんじゃぞ」「「は、はい!」」そう言われブラックスコーピオン達は素直に返事をした。
「では儂らもレックス達に付いて行くぞ、ベアーズ」「(えっ、う、うん)」と返事した直後、意識を交代させられボクはレックス達の後を追った。
レックス達の所に追い付いたちょうどその時、「あの、ハウル様? これから何をするつもりなんですか?」アッシュがハウルのおっちゃんに尋ねていた。
すると代わりにレックスが、「この先の海底洞窟の中にある命の石の原石を取りに行くんだよ」と伝えた。
「命の石って······まさか、アリスを蘇らせたあの石か!?」「うん、そうだよ。その命の石を国王様に錬成してもらうために、その原石を取りに行くってわけだよ」(そうだったんだ)レックスの話を聞いてボクはもちろん、アッシュ達も納得してとても驚いていた。
それから少ししてレックスの言っていた海底洞窟に着いて中に入った。
少し進んだところで、「ハウル様、今回も結構いますね?」「その様じゃな」「いるって、何がだレックス?」「アイツらだよ」とレックスはアッシュに前方を見させた。
その前方には今まで見たこと無い似たような生き物が······けっこう大勢いた。
「な、何だアイツらは?」「シーハーフマンという半魚人の魔物の集団じゃよ」「そ、そうなんですか。なら······」「うむ。この人数ならあっという間に倒せるじゃろう」「分かりました。というわけだ、みんな」アッシュに言われ、後ろにいたみんなは黙って頷き、そのままシーハーフマンって魔物の集団に襲い掛かった。そして······。
(ホントにあっという間に終わっちゃった)レックス達がシーハーフマン達の所に着くや次々と倒していって、シーハーフマン達もただただ驚き混乱していただけだった。
少ししたら残っていたシーハーフマン達もあちこちへ逃げ出しちゃったし······。
「よっしゃあ!」「呆気なかったね」「まぁ仕方がなかろう。このメンバーであれば」確かにそうだね。
そんなわけでシーハーフマン達を何とかしてまた奥に進んだ。
それから大分歩き続け、ようやく「「おぉ!」」(うわぁ!)ボク達の目の前に赤く輝いている石がたくさん地面にある光景が見えた。
「あ、あれが?」「うん、命の石の原石だよ」「あ、あれ全部がですか?」「す、すごい」「ああ、確かに」アッシュ達がそれぞれ思った事を呟いたけど、何となく分かる気がした。
その時レックスはなぜか周りをキョロキョロと見渡した。
そして「ハウル様。今回アイツの姿が見当たりませんね?」「ん? 確かにそうじゃのぉ」ハウルのおっちゃんと2人で何か言い出した。
「アイツって?」「ビッグクラブっていう大きなカニの姿をした魔物なんだ。前に来た時にはこの辺りにいたんだけど······」そこでみんなして周りを見渡したけど、やっぱり何かいる気配はなかった。
「いない、みたいだな」「うん。そうだね」「ならば好都合じゃろう。今のうちに必要な分だけ石を持ち出して洞窟を抜けるぞ」「「はい!」」
ハウルのおっちゃんに言われてレックス達は必要な分の赤い石を取ってその場を離れ、そのまま洞窟の外に出たのだった。
外に着いたところでハウルのおっちゃんが「さて、お城には儂とレックスとアッシュで向かうから、お主らは浜に戻ってアッシュ達が戦っておった所のブラックスコーピオン達を洞窟前まで運んでおいてくれ」「「分かりました」」そう言ったのでレックス達とそこで別れ、ボク達は砂浜に戻り倒しちゃったブラックスコーピオンの1匹をみんなが持ち上げ、洞窟の方へ運び出した。
洞窟近くまで来たところで(あっ)目の前にメリッサやアリスを見かけ、ハウルのおっちゃんが言った通りブラックスコーピオン達のケガのちりょうをしていた。
その事にブラックスコーピオンを運んでいた1人も気付いて「あっ、メリッサさーん!」メリッサに声をかけた。
その声でメリッサやアリス、マールも気付いてボク達の方を見た。
「みんなー!」とメリッサがボク達に声をかけ、近くに着いたところで「アッシュ達は?」と尋ねてきた。
「アッシュさんやレックス君はハウル様と命の石の原石を持ってお城の方に向かいました」「ああ、国王様に命の石を錬成してもらいに行ったのね?」「そうみたいっす」メリッサは他のヒトの話から理解したみたいだ。
「それで俺達は向こうのブラックスコーピオン達をこちらへ運んでおいてくれと頼まれたんだ」「そうだったんだ」とボク達の事情も話して納得してくれた。
それからみんなは残りのブラックスコーピオン達を運ぶために向こうへ向かった。
その間ボクはメリッサやアリス達がちりょうしていたブラックスコーピオン達の方に近寄り、「どお、ケガの具合は?」とリーダーのブラックスコーピオンに尋ねた。
「ああ。このヒト達に治してもらって良くなったよ」「そっか。良かったね」「ああ」なんて会話をした。
それから暫く時間が過ぎてようやくみんながブラックスコーピオン達を全員運び終えた時、「おーい! みんなー!」(あっ)レックス達が帰って来た。
「お待たせ」「国王様に錬成して貰えたの?」メリッサが聞いたら「ああ、この通り」とアッシュとレックスは手に持っていたあの赤い石をみんなに見せた。
「「おぉ!」」「きれい」みんなやアリスはその石を見て驚き、思った事を言っていた。ボクも見てみたけど、確かにさっきより輝いているように見えたけど······そんなに驚きはしなかった。
その時「さてレックスよ。まずはそなたが使って見せてやるんじゃ」とハウルのおっちゃんに言われて「分かりました」レックスは倒れているブラックスコーピオンの1体に乗っかった。
そして手に持っていたあの石をブラックスコーピオンの体に当てて目をつぶった。
すると、ピカッ!(うわっ!)「「うわっ!」」「「きゃあっ!」」石がとてもまぶしい光を出したので、みんな視線をそらした。
少ししてからまたレックスの方を見だしたら、何と石がブラックスコーピオンの体の中に入り込んだのだ。
「「っ!?」」(っ!?)その光景にみんなが驚いた。
その直後、······ピクッ!「「えっ!?」」(えぇ!?)何と死んでいたはずのブラックスコーピオンが動き出したのだった······。
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