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veritas liberabit vos
viginti sex
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天弥らしいと言えばらしいが、なぜ今更そんな事を気にするのかと考える。天弥が望んだ関係を、斎自身も望んだ。その時から二人の関係は恋人だと思っていた。神楽との事といい、自分は天弥の恋人ではなかったのかと、少し苛立ちを覚えた。
「俺は女が好きだ」
少しやけくそ気味に斎が答える。
「そう、ですよね……」
天弥の声が、力なく響いた。斎が男を好きだというなら、期待は出来ると思った。だが、やはりそれは無理な事だったと、込み上げてくる涙を堪える。
斎に想いを告げたが、答えはなかった。それは仕方がない事だと思ったが、抱きしめられキスをされる度に、淡い期待を抱いてしまう。
「ごめんなさい……」
堪えていた涙が瞳から溢れ出し、何度も謝罪の言葉を紡ぐ。
「天弥?」
斎は、泣きながら謝罪を繰り返す天弥の顔を、無理やり自分へと向けた。涙で滲む斎の姿を天弥はジッと見つめる。
斎があの本を欲していることは、すぐに分かった。自分にとっては何の価値もないものであったが、本を手にしている限り斎は傍に居てくれると考えたのだ。そして想いを告げ、無理やり斎を自分に縛り付けたのだ。天弥の心は、斎への申し訳なさで押しつぶされそうになる。
斎の指が、次々と溢れてくる天弥の涙を拭う。先ほどから天弥は、自分が男であることを気にしている。それが、この涙と謝罪の理由なのだろうかと考える。
「泣くな」
メガネを外すと、泣き続ける天弥と唇を重ねた。少しためらいがちに、天弥は斎を受け入れる。斎が本のために自分を受け入れたのだとしても、この腕の中で唇を重ねる喜びに逆らう事が出来なかった。少しずつ、天弥は自ら斎を求め出す。気がつけば、自分でも驚くほど斎に惹かれていた。そして想いを抑える事が出来ず、何よりも、誰よりも、斎が欲しいと思った。
唇が離れると、斎は強く天弥を抱きしめる。
「男とか女とか関係なく、俺は天弥のことが好きだ」
耳元で囁かれた斎の告白に、天弥の治まり掛けていた涙が再びあふれ出す。
「泣くなって言っただろ」
斎は零れ落ちる天弥の涙を拭う。
「好きです」
想いを伝えはしたが、はっきりと口には出来なかった言葉を斎に告げる。
「僕、先生が好きです」
たとえ、本を手に入れるためであったとしても斎の言葉はとても嬉しく、感情を揺さぶり切なく胸を締め付けるものであった。
「そういえば、ちゃんと言ってなかったな」
強く天弥を抱きしめ、斎はその耳元に唇を寄せた。
「天弥、お前が好きだ」
然るべき返事をしなかった事に対して不安を抱いていたのだと、先ほどの天弥の言動をそう解釈した。
斎の声と言葉が甘く耳に響き、驚きの表情を斎に向けた。その言葉が嘘でも構わないと思い、斎の身体に強く抱きついた。斎はすぐに再び唇を重ね、今度は激しく天弥を求めだす。天弥は必死でそれに応えようとするが、斎を受け入れるだけで精一杯であり、応える余裕などなかった。
「俺は女が好きだ」
少しやけくそ気味に斎が答える。
「そう、ですよね……」
天弥の声が、力なく響いた。斎が男を好きだというなら、期待は出来ると思った。だが、やはりそれは無理な事だったと、込み上げてくる涙を堪える。
斎に想いを告げたが、答えはなかった。それは仕方がない事だと思ったが、抱きしめられキスをされる度に、淡い期待を抱いてしまう。
「ごめんなさい……」
堪えていた涙が瞳から溢れ出し、何度も謝罪の言葉を紡ぐ。
「天弥?」
斎は、泣きながら謝罪を繰り返す天弥の顔を、無理やり自分へと向けた。涙で滲む斎の姿を天弥はジッと見つめる。
斎があの本を欲していることは、すぐに分かった。自分にとっては何の価値もないものであったが、本を手にしている限り斎は傍に居てくれると考えたのだ。そして想いを告げ、無理やり斎を自分に縛り付けたのだ。天弥の心は、斎への申し訳なさで押しつぶされそうになる。
斎の指が、次々と溢れてくる天弥の涙を拭う。先ほどから天弥は、自分が男であることを気にしている。それが、この涙と謝罪の理由なのだろうかと考える。
「泣くな」
メガネを外すと、泣き続ける天弥と唇を重ねた。少しためらいがちに、天弥は斎を受け入れる。斎が本のために自分を受け入れたのだとしても、この腕の中で唇を重ねる喜びに逆らう事が出来なかった。少しずつ、天弥は自ら斎を求め出す。気がつけば、自分でも驚くほど斎に惹かれていた。そして想いを抑える事が出来ず、何よりも、誰よりも、斎が欲しいと思った。
唇が離れると、斎は強く天弥を抱きしめる。
「男とか女とか関係なく、俺は天弥のことが好きだ」
耳元で囁かれた斎の告白に、天弥の治まり掛けていた涙が再びあふれ出す。
「泣くなって言っただろ」
斎は零れ落ちる天弥の涙を拭う。
「好きです」
想いを伝えはしたが、はっきりと口には出来なかった言葉を斎に告げる。
「僕、先生が好きです」
たとえ、本を手に入れるためであったとしても斎の言葉はとても嬉しく、感情を揺さぶり切なく胸を締め付けるものであった。
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