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裏切りと始まり・1
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「なぜ裏切った……」
轟然たる雷鳴が鳴り響く中、安倍晴明は自身の術で拘束している蘆屋道満に問いかけた。
「それはこっちが聞きたい。なぜ俺を拘束する?お前たちにいったい何をしたっていうんだ!」
晴明の強力な術から逃れようと抵抗するあまり、道満は自身の身体を傷つけてしまった。
「なぜだと?それは貴様が1番知っているのでは?」
「何だと?どういうことだ?俺は何も知らない」
「はっ、シラを切るのも大概にしろ」
晴明はそう言いながら拘束している術を強くした。
「うぐっ……、貴様!」
「晴明殿、そろそろ奴をお譲り頂きたい」
「……いいだろう」
晴明は術を解くことなく道満を他の陰陽師に渡した。
「ふざけるな晴明!」
「……本当のことを言えば、助けてやる……」
「ずっと否定しているだろう!これが俺の答えだ」
「……それが貴様の答えか。……奴を連れて行け」
連れていかれた道満を見ることなく、晴明は激しい雨に打たれながら一人その場に佇んでいた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
4月、それは新しい日々の始まり、そして出会い。
沖田桔壱は、京都市内にある私立藤豊岡高等学校の新二年生として学校へ登校していた。
前世、安倍晴明の記憶を持ちながら……
「桔壱、おはよう!」
友人である村上凌久が、今日も笑顔に挨拶をしてきた。
「おはよう!また同じクラスだね」
「それな!卒業するまで一緒だな」
この私立藤豊岡高等学校は、私立藤豊岡大学の付属高校であり、そのまま付属高生として進学を希望する進学クラスと他大学へと進学する特進クラスがある。そのため、勉強の難易度が違うので一年生から二年生に学年を上げる際にクラス替えを行う。2人は付属高校生として藤豊岡大学へと進学することを希望したので進学クラスへと進んだ。
「なあ、桔壱は神道学部のどっちの学科を希望してるの?」
「……俺は歴史学科かな」
私立藤豊岡大学には神、妖、日本の民間伝承、そして神職などを学べる神道学部があり、より専門的に学べるように文化学科と歴史学科の二つに分かれている。
神職養成課程という課程が設置され履修することが推奨されている文化学科は、将来神職になりたい人が希望し、それ以外の神、妖、日本の民間伝承を学びたい人は歴史学科を希望するのが一般的である。
「ふーん、歴史ね……」
「凌久は家業を継ぐから文化学科でしょ?」
「もちろん!父さんの後を継ぎたいからね。そうだ、話変わるけど俺らのクラスに転校生が来るみたいだよ」
「そうなの?」
「濱田先生が言ってた」
濱田先生は2人の担任の先生であり、日本史を専攻している。
「どんな人が来るんだろうね」
「可愛い女の子が来て欲しいな……」
「ふっ、凌久はいつもそればっかり」
「だって彼女欲しいんだもん!」
(暇さえあれば彼女、彼女って……騒がなければ凌久はモテるんだけどな……)
現に彼はこの学校で2位3位を争うイケメンである。しかし、暇さえあれば彼女、彼女と騒いでいるため、いつの間にか女の子達に引かれてしまった。でも、イケメンには変わりないのでランキングには入っている。
ちなみに、桔壱本人は全く気がついていないが、彼はこの学校でダントツの美貌の持ち主であり、イケメンランキングで圧倒的1位なのであった。
轟然たる雷鳴が鳴り響く中、安倍晴明は自身の術で拘束している蘆屋道満に問いかけた。
「それはこっちが聞きたい。なぜ俺を拘束する?お前たちにいったい何をしたっていうんだ!」
晴明の強力な術から逃れようと抵抗するあまり、道満は自身の身体を傷つけてしまった。
「なぜだと?それは貴様が1番知っているのでは?」
「何だと?どういうことだ?俺は何も知らない」
「はっ、シラを切るのも大概にしろ」
晴明はそう言いながら拘束している術を強くした。
「うぐっ……、貴様!」
「晴明殿、そろそろ奴をお譲り頂きたい」
「……いいだろう」
晴明は術を解くことなく道満を他の陰陽師に渡した。
「ふざけるな晴明!」
「……本当のことを言えば、助けてやる……」
「ずっと否定しているだろう!これが俺の答えだ」
「……それが貴様の答えか。……奴を連れて行け」
連れていかれた道満を見ることなく、晴明は激しい雨に打たれながら一人その場に佇んでいた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
4月、それは新しい日々の始まり、そして出会い。
沖田桔壱は、京都市内にある私立藤豊岡高等学校の新二年生として学校へ登校していた。
前世、安倍晴明の記憶を持ちながら……
「桔壱、おはよう!」
友人である村上凌久が、今日も笑顔に挨拶をしてきた。
「おはよう!また同じクラスだね」
「それな!卒業するまで一緒だな」
この私立藤豊岡高等学校は、私立藤豊岡大学の付属高校であり、そのまま付属高生として進学を希望する進学クラスと他大学へと進学する特進クラスがある。そのため、勉強の難易度が違うので一年生から二年生に学年を上げる際にクラス替えを行う。2人は付属高校生として藤豊岡大学へと進学することを希望したので進学クラスへと進んだ。
「なあ、桔壱は神道学部のどっちの学科を希望してるの?」
「……俺は歴史学科かな」
私立藤豊岡大学には神、妖、日本の民間伝承、そして神職などを学べる神道学部があり、より専門的に学べるように文化学科と歴史学科の二つに分かれている。
神職養成課程という課程が設置され履修することが推奨されている文化学科は、将来神職になりたい人が希望し、それ以外の神、妖、日本の民間伝承を学びたい人は歴史学科を希望するのが一般的である。
「ふーん、歴史ね……」
「凌久は家業を継ぐから文化学科でしょ?」
「もちろん!父さんの後を継ぎたいからね。そうだ、話変わるけど俺らのクラスに転校生が来るみたいだよ」
「そうなの?」
「濱田先生が言ってた」
濱田先生は2人の担任の先生であり、日本史を専攻している。
「どんな人が来るんだろうね」
「可愛い女の子が来て欲しいな……」
「ふっ、凌久はいつもそればっかり」
「だって彼女欲しいんだもん!」
(暇さえあれば彼女、彼女って……騒がなければ凌久はモテるんだけどな……)
現に彼はこの学校で2位3位を争うイケメンである。しかし、暇さえあれば彼女、彼女と騒いでいるため、いつの間にか女の子達に引かれてしまった。でも、イケメンには変わりないのでランキングには入っている。
ちなみに、桔壱本人は全く気がついていないが、彼はこの学校でダントツの美貌の持ち主であり、イケメンランキングで圧倒的1位なのであった。
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