1 / 1
少年と海
しおりを挟む
私、しず子は息子が高熱を出した時に飲んだ風邪シロップのせいで、耳が聞こえなくなってしまった。
しばらくは悲しんだが、それからの私は忙しい日々を送った。
ご飯を作ったり、週3回の手話教室で手話を学び、紙も使って息子に教えた。今は大体覚えた感じだ。
スマホのネットトークで文字を送ってくれたりもした。それからは幸せな日々が続いた。
父はまだしばらく落ち込んでいたが、息子が笑うと、救われた気持ちになるのだった。
特別な小学校に入校して、しばらく経つと息子がの顔がぶんむくれた、目にアザもできた状況で帰ってきたのでびっくりする。
聞くと同じ生徒同士の喧嘩らしい。
これは黙っていてはいけないので、医師の診断書や写真を元に民事訴訟をおこした。
結果80万の罰金になり、使命は果たされた。医師のおかげでしばらくすると息子の顔も元に戻り、また普通の生活に戻っていった。
少年はいつも手にスマホを持っていた。ヤウチューブの動画が、テロップ付きなので面白いみたいだった。
18000円のスマホだが、キビキビ動いてるのでいい時代になった。
スマホを与えてからしばらく経ったある日、少年が(株ってなに?)と言ってきた。
慌てたが、ここは文章として綴った。
(株は企業の業績で株価を予想するゲームよ)
(やりたい!)
と手話で言ってきたので(ジュニアイーサ)という口座を作れるから、スキならやりなさい、と手話で応えた。
とりあえず10000円あげるから、やってみなさい。少年はすっかりご機嫌だった。
「子供にはまだ早いんじゃないか?」
父は母へ不満をぶちまけたが、母は
「いいじゃない。あの子のやりたい事をやらせるのが1番よ」
「そうかぁ…」
父はそう言ってお茶を飲んだ。
数日が経ったある日、買い出しを済ませた母が帰ってくると、少年の部屋へと足を運んだ。
「いるの?」
少年は机に突っ伏して寝ている。隣にあるスマホを見てみると、株の所持金額が23000円になっていて驚く。
2倍以上、株で稼いでいるのだ。
(この子、すごい才能を持ってるわ)
早速父に話題をふってゆく。
「あの子が?本当に?」
父は信じられない顔で私を見つめる。
少年は耳が聞こえていないだけで、頭脳は正常だ。
学校の先生が言った。
「貴方のお子さんは中学に飛び級すべきですわ」
私は思わず、
「そうですか…そのほうが彼のためになりますものね」
「ご了承頂けたという事でよろしいですね?」
先生はお茶に手も付けず帰っていった。
少年は学力テストが優秀だった。少年も別にいいよという感じで飛び級を受け入れてくれた。
そのような訳で、少年は4月から中学生になった。
普通の中学生が通うクラスでだったが、特にいじめもなく、昼食も仲良く食べているようだ。
「これからはお弁当作りね!」
料理好きの私は、腕が鳴った。
家族で食事中の時である。少年は持っていた株の額が20万円を突破したと告げた。
(1年で20倍…すごいじゃない)
父も母も驚きを隠せないでいた。少年の頭脳がメキメキ上昇してゆく。
(あともう少し稼いだら、家族でいきたい場所がある)
手話で少年がそう告げた。
(どこ?)
(まだ内緒)
そう言われると、どうしても気になってしまう。
(言いなさいよ、どこ?)
(内緒!)
父親は手話ができないので、無言のやりとりをぼーっと見ているだけだ。
(ごちそうさま)
少年は食事を終えると、スマホを持って自分の部屋へと向かっていった。
「何を言ってたんだ?」
父は訊ねた。
「行きたい所があるんだって」
吐き出すように返答する。
「ほう。有給休暇使わなくて良かった」
そう言うと父は、ご飯の残りを口に運んだ。
中学校では飛び級の話が話題になり、紙のやりとりで質疑応答している。ざわざわしているが、少年の耳はシーンとしたままだ。
中学の勉強も簡単すぎて本で身を隠しながら、スマホで株のチャートを見ていた。
株の上下には基本、理由がある。その点仮想通貨の上下には理由がない。かと言ってFXのチャートをずっと眺めている訳にはいかなかった。
少年には株が一番性に合っていた。目標としていた35万に到達した時、思わずガッツポーズをしてしまう。
すると本を上げて先生が紙に書いた文字で語ってくる。
(私の授業はそんなに退屈かね?)
少年はすばやく紙に書いて見せた。
(先生の言う事はすでに理解してるので、退屈です)
先生は飛び級してきた少年のその言葉に、うんともすんとも言えず、クラス中が爆笑する。
「なら高校生にでもなりたまえ!」
そう叫んで教壇の定位置につき、そのまま授業は続いた。
「ちょっとお宅の息子さんなんですが…」
「どうかなさいました?」
母はキョトンとしている。
「学力的にもう、中学生のレベルを超えているのです」
「まぁ…」
「更に飛び級をして高校に行かれた方が良いと思います」
「本気ですか?」
「本気です」
しばらく沈黙していたが、
「今夜、息子に話してみます。それで決めさせて下さい」
「了解いたしました。」
そして夜。
リビングにいた少年に声をかけようとすると、少年が振り返り、スマホを見せた。
私のあげた10000円が、350000円になっていた。
(これで家族全員で旅行できる!)
これには私も驚いたが、別件の話もある。
(飛び級して高校生になっても良い?)
(別にいいよ。それより旅行にいけるのが嬉しい!)
高校生になる事なんてどうでも良いらしい返しだった。それにしてもどこへいこうとしているのだろう?
(そろそろ行き場所を教えて)
(まだ秘密!)
(家族で行くから父も有給休暇を取らないといけないのよ!だから日にちだけでも…)
(じゃあ末日の3日間にしよう!あとは飛行機と宿は任せて!)
息子が踊りながら、
(楽しみだなぁ~♪)
次の日、中学校の先生がたに高校転入を伝えると、夫と私はふかぶかと頭を下げ、中学校を後にした。明後日からは高校生活が始まる
タクシーの中で父は呟いた。
「うちの息子はね、完璧すぎたから神は一つハンデを与えたのかもしれないと、つい最近そう思ってるんだよ」
私は涙をこらえながら、
「そうかもしれないわね」
と声を絞り出すように答えた。
家に戻ってくると、少年は叫びながら走ってやってくる。手にはチケットを持っている。
(航空チケット…)
末日3日分の往復便である。チケットをよく読むと…。
「那覇空港‼」
(泳ぎたいのと、有名な水族館に行ってみたいんだ)
私は手話で返した。
(あなたには、もっとお金を渡せばよかたわ)
そう言ってギュッと抱きしめる。明後日には高校が始まるが、体は12歳だった。
(僕は勉強が嫌いだ。それを言うにはトップを取ってから言いたいんだよ)
父もうなずいて、少年の肩にポンと手を置いた。
「私も行くが約束してほしい。もう株はやらないと」
(なぜ…?)
父は続けた。
「それはビギナーズラックだからだ。いつか大損する」
少年はうつむき加減で自分の部屋に戻っていった。
「あなた、それは旅行後に言っても良かったんじゃ…」
「いや、私はあの子の覚悟をみたい」
そして旅行当日ーーーー
少年は元気に早起きした。私も引きずるタイプのバックを持って、旦那を待っている。
「おいおい、たった3日なのになんでそんな大きいバッグ持っていくんだ⁉」
「全員分の下着も入ってるのよ?お父さんにも持ってもらうからね」
飛行機に初めて乗る少年は、空港内から飛行機に乗るまで、楽しそうにはしゃいでいた。
そして飛行機が地面から離れる瞬間が、少年にとっては最高の体験だったろう。
とにかく嬉しくてたまらない様子だ。
1日目は夕方着だったため、豚足やゴーヤチャンプルーを食べる少年の表情をスマホで撮影する。
2日目は念願の有名なツラウミ水族館にタクシーで行って、ジンベイザメのいる水槽のガラスに2時間以上はりついていた。
3日目は夕方の便まで海水浴を楽しんだ。
綺麗な海に向かう前に、少年は母親に手話で言った。
(おかあさん、産んでくれてありがとう)
海に入ろうとする少年をスマホで撮ろうとしたが、涙で撮れなかった。
しばらくは悲しんだが、それからの私は忙しい日々を送った。
ご飯を作ったり、週3回の手話教室で手話を学び、紙も使って息子に教えた。今は大体覚えた感じだ。
スマホのネットトークで文字を送ってくれたりもした。それからは幸せな日々が続いた。
父はまだしばらく落ち込んでいたが、息子が笑うと、救われた気持ちになるのだった。
特別な小学校に入校して、しばらく経つと息子がの顔がぶんむくれた、目にアザもできた状況で帰ってきたのでびっくりする。
聞くと同じ生徒同士の喧嘩らしい。
これは黙っていてはいけないので、医師の診断書や写真を元に民事訴訟をおこした。
結果80万の罰金になり、使命は果たされた。医師のおかげでしばらくすると息子の顔も元に戻り、また普通の生活に戻っていった。
少年はいつも手にスマホを持っていた。ヤウチューブの動画が、テロップ付きなので面白いみたいだった。
18000円のスマホだが、キビキビ動いてるのでいい時代になった。
スマホを与えてからしばらく経ったある日、少年が(株ってなに?)と言ってきた。
慌てたが、ここは文章として綴った。
(株は企業の業績で株価を予想するゲームよ)
(やりたい!)
と手話で言ってきたので(ジュニアイーサ)という口座を作れるから、スキならやりなさい、と手話で応えた。
とりあえず10000円あげるから、やってみなさい。少年はすっかりご機嫌だった。
「子供にはまだ早いんじゃないか?」
父は母へ不満をぶちまけたが、母は
「いいじゃない。あの子のやりたい事をやらせるのが1番よ」
「そうかぁ…」
父はそう言ってお茶を飲んだ。
数日が経ったある日、買い出しを済ませた母が帰ってくると、少年の部屋へと足を運んだ。
「いるの?」
少年は机に突っ伏して寝ている。隣にあるスマホを見てみると、株の所持金額が23000円になっていて驚く。
2倍以上、株で稼いでいるのだ。
(この子、すごい才能を持ってるわ)
早速父に話題をふってゆく。
「あの子が?本当に?」
父は信じられない顔で私を見つめる。
少年は耳が聞こえていないだけで、頭脳は正常だ。
学校の先生が言った。
「貴方のお子さんは中学に飛び級すべきですわ」
私は思わず、
「そうですか…そのほうが彼のためになりますものね」
「ご了承頂けたという事でよろしいですね?」
先生はお茶に手も付けず帰っていった。
少年は学力テストが優秀だった。少年も別にいいよという感じで飛び級を受け入れてくれた。
そのような訳で、少年は4月から中学生になった。
普通の中学生が通うクラスでだったが、特にいじめもなく、昼食も仲良く食べているようだ。
「これからはお弁当作りね!」
料理好きの私は、腕が鳴った。
家族で食事中の時である。少年は持っていた株の額が20万円を突破したと告げた。
(1年で20倍…すごいじゃない)
父も母も驚きを隠せないでいた。少年の頭脳がメキメキ上昇してゆく。
(あともう少し稼いだら、家族でいきたい場所がある)
手話で少年がそう告げた。
(どこ?)
(まだ内緒)
そう言われると、どうしても気になってしまう。
(言いなさいよ、どこ?)
(内緒!)
父親は手話ができないので、無言のやりとりをぼーっと見ているだけだ。
(ごちそうさま)
少年は食事を終えると、スマホを持って自分の部屋へと向かっていった。
「何を言ってたんだ?」
父は訊ねた。
「行きたい所があるんだって」
吐き出すように返答する。
「ほう。有給休暇使わなくて良かった」
そう言うと父は、ご飯の残りを口に運んだ。
中学校では飛び級の話が話題になり、紙のやりとりで質疑応答している。ざわざわしているが、少年の耳はシーンとしたままだ。
中学の勉強も簡単すぎて本で身を隠しながら、スマホで株のチャートを見ていた。
株の上下には基本、理由がある。その点仮想通貨の上下には理由がない。かと言ってFXのチャートをずっと眺めている訳にはいかなかった。
少年には株が一番性に合っていた。目標としていた35万に到達した時、思わずガッツポーズをしてしまう。
すると本を上げて先生が紙に書いた文字で語ってくる。
(私の授業はそんなに退屈かね?)
少年はすばやく紙に書いて見せた。
(先生の言う事はすでに理解してるので、退屈です)
先生は飛び級してきた少年のその言葉に、うんともすんとも言えず、クラス中が爆笑する。
「なら高校生にでもなりたまえ!」
そう叫んで教壇の定位置につき、そのまま授業は続いた。
「ちょっとお宅の息子さんなんですが…」
「どうかなさいました?」
母はキョトンとしている。
「学力的にもう、中学生のレベルを超えているのです」
「まぁ…」
「更に飛び級をして高校に行かれた方が良いと思います」
「本気ですか?」
「本気です」
しばらく沈黙していたが、
「今夜、息子に話してみます。それで決めさせて下さい」
「了解いたしました。」
そして夜。
リビングにいた少年に声をかけようとすると、少年が振り返り、スマホを見せた。
私のあげた10000円が、350000円になっていた。
(これで家族全員で旅行できる!)
これには私も驚いたが、別件の話もある。
(飛び級して高校生になっても良い?)
(別にいいよ。それより旅行にいけるのが嬉しい!)
高校生になる事なんてどうでも良いらしい返しだった。それにしてもどこへいこうとしているのだろう?
(そろそろ行き場所を教えて)
(まだ秘密!)
(家族で行くから父も有給休暇を取らないといけないのよ!だから日にちだけでも…)
(じゃあ末日の3日間にしよう!あとは飛行機と宿は任せて!)
息子が踊りながら、
(楽しみだなぁ~♪)
次の日、中学校の先生がたに高校転入を伝えると、夫と私はふかぶかと頭を下げ、中学校を後にした。明後日からは高校生活が始まる
タクシーの中で父は呟いた。
「うちの息子はね、完璧すぎたから神は一つハンデを与えたのかもしれないと、つい最近そう思ってるんだよ」
私は涙をこらえながら、
「そうかもしれないわね」
と声を絞り出すように答えた。
家に戻ってくると、少年は叫びながら走ってやってくる。手にはチケットを持っている。
(航空チケット…)
末日3日分の往復便である。チケットをよく読むと…。
「那覇空港‼」
(泳ぎたいのと、有名な水族館に行ってみたいんだ)
私は手話で返した。
(あなたには、もっとお金を渡せばよかたわ)
そう言ってギュッと抱きしめる。明後日には高校が始まるが、体は12歳だった。
(僕は勉強が嫌いだ。それを言うにはトップを取ってから言いたいんだよ)
父もうなずいて、少年の肩にポンと手を置いた。
「私も行くが約束してほしい。もう株はやらないと」
(なぜ…?)
父は続けた。
「それはビギナーズラックだからだ。いつか大損する」
少年はうつむき加減で自分の部屋に戻っていった。
「あなた、それは旅行後に言っても良かったんじゃ…」
「いや、私はあの子の覚悟をみたい」
そして旅行当日ーーーー
少年は元気に早起きした。私も引きずるタイプのバックを持って、旦那を待っている。
「おいおい、たった3日なのになんでそんな大きいバッグ持っていくんだ⁉」
「全員分の下着も入ってるのよ?お父さんにも持ってもらうからね」
飛行機に初めて乗る少年は、空港内から飛行機に乗るまで、楽しそうにはしゃいでいた。
そして飛行機が地面から離れる瞬間が、少年にとっては最高の体験だったろう。
とにかく嬉しくてたまらない様子だ。
1日目は夕方着だったため、豚足やゴーヤチャンプルーを食べる少年の表情をスマホで撮影する。
2日目は念願の有名なツラウミ水族館にタクシーで行って、ジンベイザメのいる水槽のガラスに2時間以上はりついていた。
3日目は夕方の便まで海水浴を楽しんだ。
綺麗な海に向かう前に、少年は母親に手話で言った。
(おかあさん、産んでくれてありがとう)
海に入ろうとする少年をスマホで撮ろうとしたが、涙で撮れなかった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
✿ 私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい
設楽理沙
ライト文芸
累計ポイント110万ポイント超えました。皆さま、ありがとうございます。❀
結婚後、2か月足らずで夫の心変わりを知ることに。
結婚前から他の女性と付き合っていたんだって。
それならそうと、ちゃんと話してくれていれば、結婚なんて
しなかった。
呆れた私はすぐに家を出て自立の道を探すことにした。
それなのに、私と別れたくないなんて信じられない
世迷言を言ってくる夫。
だめだめ、信用できないからね~。
さようなら。
*******.✿..✿.*******
◇|日比野滉星《ひびのこうせい》32才 会社員
◇ 日比野ひまり 32才
◇ 石田唯 29才 滉星の同僚
◇新堂冬也 25才 ひまりの転職先の先輩(鉄道会社)
2025.4.11 完結 25649字
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる