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ゴミみたいな人生を終わらせ異世界転生してレベル1のヒーラーになったが、あえて地上戦闘に抗いダンジョンに光をともす
しおりを挟む序───────────
つくづく恥の多い人生をおくって来た。
太宰治を気取るつもりはないが、その通りなので俺はまさに人間失格だ。
今や過去やってきた仕事を網羅する気も、もはや無い。
途中ですぐやめるから、ワートやセクセルなど何のスキルも持ち合わせちゃいない。
酒は体が受け付けないので1滴も飲まないが、煙草中毒だ。今も吸っている。で、貯金もできやしない。
かと言って病気ではないので役所にご厄介になる事も出来ないでいた。
いわゆる【じり貧】ってやつだ。もうこの世に未練はない。もし。もし来世があるのなら、堅実に生きようと思う。
「これで終わりだ…」そう言ってサイトで調べた絞首刑結びのひもを頭に差し込むと。足場を外して7分後、俺の人生は終わった。
かに見えた。
刹那、広い街の入り口に俺は立っていた。服装も白地に赤字のフードと、いかにも安そうなおあつらえ向きな杖を持っている。
(戦士…ではないよな)
横から強い風が吹いている。でも春なのか秋なのか分からないが心地よく思えた。
足元に割れたガラスがあったので見てみると、ずいぶん童顔なフード姿の自分がいた。
(これが…俺?)
入り口の門番2人がやってきて、
「君、君!レベル低いんだから、こんな所にいないで街のギルドでもいきなさい」
「ギルド…」
ギルドに行くと何がわかるのか。町周辺のスライムを一緒に倒してくれる仲間が居るとでもいうのか。
ヨロヨロしながら、俺は訳も分からないまま、街の中の喧騒へと消えていった。
「あの――ギルドってどこにあるか分かります?」
八百屋をやっているお婆さんに恐る恐る聞いてみる俺。
「買うんなら教えるけども?」
「あ…」
転生したばかりでお金を持ってなかった。せめて周辺のスライムを何匹か倒しとけば良かった。
そこにいかにもベテラン風の職業不明の女性がやってきて半分咆哮のように言った。
「そこのトマト2つ頂戴!」
「はいよ!」
そしてトマトの1つを俺に出し、食べるよう勧められる。
新鮮なトマトでヘタ以外全部平らげてしまった。
「いい食いっぷりだねぇ~。ヒーラーならうちのパーティーに入れてあげてもいいわよ。なんでも教えてあげるから」
「本当ですか!俺…」
そうここでは優男少年なわけで…
「僕嬉しいです。まだレベル1なんですが、それでもいいんですか?」
「ヒーラーは大事なんでストックしとかないとね!レベルもすぐ上がるよ」
これはラッキーだ。突然すぎるがいい人と出会えた。
「ギルドはこっちだよ!ほかのメンバーちゃんと、そろってるかなぁ」
「そろってない場合もあるんですか?」
「まぁギルドの屋敷自体広いし、寝てるメンバーもいるかもね」
ギルドはわりかし中心街にあって、すぐに到着した。前世では不規則な生活がたたって、マラソンすらも困難だったが、今の僕は実に軽やかだ。子供は無駄に元気がいい。それを公園でよく見てたものだ。
「カッティング・エッジ隊集まれー‼」
とにかく声がデカいのでギルド内で悪目立ちしていた。
ギルドは1階がパーティマッチング場所、2階はより深いパーティ交渉や仮眠や食事を売っているらしかった。
「お、ヒーラー入ったか!…なんだレベル1じゃねーかよ…教育してくのか?」
2階からパンを食べながら戦士の恰好をした男がダルそうに降りてきた。
2階から階段を伝って降りてきた戦士だったが、屈強な体のように見えた。ただ装備が中途半端なものばかりで、いかにもダンジョンで拾った、装備を変えながら進んでいる感じにしか見えない。
「めんどくせぇなあ。いくヒーラー飢饉だからってよぉ」
「私がちゃんと見てるから。あ、ちなみに私は盗賊のアリンって言うの。君は?」
…自分の名前さえも考えてない。
「エット――」
エット君ね!了解。
え?
「他の人…忍者とマッパー君は?」
突如僕の前に何者か現れた。ナイフを突きつけられている。
「お主、どこぞのスパイじゃなかろうな?」
「街の門でぼーっとしてた子がスパイなわけないでしょ!」
盗賊アリンは2人の前で怒声を発した。
残りはマッパーと呼ばれる人物だけだ。アリンは叫んだ。
「ピピン!ピピン!ピピン!」
「1回言えばわかっるって」
パジャマ姿で現れたピピンと言う子は褐色肌の僕より小柄な少年のようだ。
「よーし!カッティングエッジ団ここに集合!」
盗賊アリンは嬉しそうにそう言った。
「どーでもいいけど、エットというヤツに説明したのか?俺たちがダンジョン専門だって事」
僕は盗賊アリンに聞いた。
「あの、その、確実完璧にダンジョンに潜るの?」
アリンから笑顔が消えた。
「そう。常にほの暗い|≪壇上≫だんじょんで敵と戦うの、下に行けば行くほどお宝が
1杯。敵倒してもドロップがでるわ」
「暗いのはこわいなぁ」
「その為のヒーラーじゃない!」周りを光で覆う|≪トーシ≫torchをレベル2から使えるから
忍者は嘆息まじに言った
「ステー経つのスキル振り分けは俺にまかせろ。でないとミッドレのように戦士のままになってしまうからな」
「俺はステータス振りわけについ失敗しれるんだ!でももうすぐ侍になれるから‼」
恐いアリンがソファから」スックと立ち上がり「今日の1回をうろつくわよ。エット君のためにね」
「お前が付いていけばいけないじゃないか。その方が…」
「何事も全員で協力は大事よ、あと敵が死ぬ前みエッド君に止めさせなさい。」
「ふぇーい」
戦士アドは固いパンをゴミにPCがしばらく見つけめて投げつける。
「それと目の前にお弁当の形を作ってみて」
「こうですか」
「最初にしては上出来~」
「このモニタにレベルとスキル振り分け、実際にとったアイテムが書いてあるから」
「すごい…」
「パジャマで言っちゃ駄目?」
ピピンが言うと
「だめだ!着替えて来い」
しゅんとしたピピンは部屋に戻って着替えてやってきた。
それにしてもパーティがダンジョン組とは知らなかった。つかれそうだが何とか最強のヒーラーの属性にあって、需要100%になるんだ。でも壇上よりもダンジョンの方が敵が強いとは聞く、こうなったら台度にあがった鯛となってやるしかない。
5 ダンジョン作打ち
「このダンジョンは人工的に作られたものなのよ」
盗賊アリンはココアを飲みながら言った。
「ダンジョンは必ずブロック12×12コマ。最深層10階。マップ書きがはかどる訳ね。いらない装備が出たら売ればいわけ」
「うん…」
僕はまだ全く理解できないでいた。パッとしないといえば、しない感覚…。
「僕を育てるほどヒーラーって大事なの?」
「当然だ」
忍者が応えた。
「敵もそうだが最下層に行けば行くほど罠・トラップが沢山ある。そしてギルドではヒ-ラー不足で全体的に困った状況になっておる。お前を1から育ててでも欲しい職業なんだ」
「普段はトーチをレベルマックスにしてもらう。転職には困らない振り方だから安心せよ」
忍者はほぼ真っ黒で目だけ隠さないでいるが、目と声を見る限り女性なのでは、と思った僕。
「もちろん忍者も必要よ。首を跳ねたら終わりだから」
「まあウチは5回までしか下がってないけど、勇敢なピピンがマッパーだから」
「マッパーだけなの?他に何かしなくてもいいの?」
「ピピンは魔法使いだから戦闘にはもちろん参加してるわ」
盗賊アリンは自慢気に言った。おそらくアリンがパーティーのリーダーなんだろう。
「現場を見れば分かるよ。さあ早速1階い行って狩りに行きましょう!」
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