不死鳥契約 ~全能者の英雄伝~

足将軍

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第二章

大悪魔

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俺は今、やはりカシエル家はゴミの集まりだと改めて認識した。
何故なら、俺を捨てた挙げ句の果てに生きてると知れば暗殺者を出す。
本当にうんざりだ。

「クロード!早くしないと死ぬぞ!」
「お前達は自分の家に帰って寝てろ」

俺が言うとシャル・カシエルが怒り出した

「あなたねぇ!それは少し酷いんじゃない?話を聞いてるとレイン兄さんはあなたには何もしてないそうなのに!」
「何もしてない?逆だろ何もしなかったんだろ?」

俺は殺気を再び放った。

「確かにコイツは俺には何もしなかった。それは自分が俺の立場に晒されるのは怖かったからだろ?それが今になって逃げろだ?それはお前がただ単に自己満足で俺は守ってるんだってアピールしてるだけだろ?」
「で、でも!」

シャルが反論を言おうとするがシャルの前に手を出し、それを止めるレイン。

「いいんだ、確かに自己満足かもしれない……じゃあ僕達は帰るよ」

俺に背中を向けるレイン、そこに俺があるものが入っているバックを投げる。
とっても【いいもの】だ。

「おい、忘れ物だ、お前らの親に届けろ」
「ん?バック?中身は何だ?」
「それは向こうに行ってから開けろ」

そして、シャルとレインは帰って行った。
シャル達が見えなくなるとジルが聞いてきた。

「クロ、あれ中身なんだ?」

ジルが聞いてくるので俺は「暗殺者の首」と答えてジルと一緒に狩りに出た

◆◇◆◇◆ギルド◆◇◆◇◆

「あれ?ガルド先生、学校で教師やってるのかと思ったらギルドに何でいるの?」

俺が受付カウンターにいたガルドさんに声をかけた。
てっきり、学校で仕事でもしてるのかと思っていた。

「ん?あぁお前らか、いや~教師も楽しそうだなと思ってよ、でも、ギルド職員が辞めねーぞ?あ、ちなみにギルドではさんにしろ」

…ギルド職員と教師って両立出来るもんなのか?

「そういえば、クロ、お前Bランクだってよ」
「え?何でですか?」

俺はガルドさんに聞いた。

「何でっそりゃあおめぇBランクのクレイジー・ボアのクエストクリアしたろ?あれだけの依頼をこなしたんだ。ギルドに昇格させろって言われたんだよ。」

「えぇ~クレイジー・ボア程度がBランク?」

隣で聞いてたジルが驚いて言ってきた。

「お前なぁ、クレイジー・ボアって死の森にしかいなくて、その姿を見て帰って来た奴はメチャクチャ運が良くて大怪我で病院で一ヶ月安静を喰らったぐらいだぜ?Bランクでも低いほうだよ」

ぜ、全然知らなかった…

まぁとりあえず、Bランクで受けれる依頼増えたので依頼盤を見に行った。
ランクが高いだけ報酬は高いからな。

「お、これは俺がこの前やってたやつだ!面倒くさかったな~」

その依頼は『関所の門番』というやつだった。
ジルがやってたので覚えている。
一日中、鎧を着て突っ立ってる仕事だ。

「これなんかいいんじゃないか?」

俺が見せたのは『死の森の大蛇討伐』の依頼だった。

大蛇は美味しく無いのであまり狩らないが報酬が金貨三枚と多かったのでちょうどいいと思った。

「……お前なぁ、死の森とか普通に死ぬだろ!?しかも大蛇だよ!?わかる!?だ・い・じゃ!!」

「わ、わりぃ」

ジルの勢いに負けて依頼を戻した。
うーん、大蛇は頭を潰せば簡単なんだけどなー。
尻尾切ると生えるけど…
あの光景キモイんだよなー。
すると何か思い出した様子のガルドさんが俺達を呼んだ

「そういえばよぉ、クロに指名依頼が届いてるんだよ」

指名依頼とは知名度が高い冒険者などに届く依頼の事、しかし俺はあんまり知名度高いというほど依頼こなして無いけどなぁ…
ってか一つしかしてないし。

「クロ!俺もいきてぇ!」
「ちょいまて、依頼の内容でどうするか決めよう」

依頼は『娘の恩人への頼み事』という奴だった。

あぁ多分あれですわ、クレイジー・ボアの頭で薬を作るとか言ってた依頼の人だ。
まぁ、依頼内容は娘に逢わせたいそうです
まぁそれだけならいいか。ん?追記で何か書いてある。
娘は病弱で外にはでれないので、楽しい人を出来たら呼んでほしい。

「ジル、お前の出番…あったぞ」
「まじで!?」

ジルはとても喜んでいた。これから羞恥地獄があるとも知らずに―――







ある買い物済ませて住宅が建ち並ぶ場所にきていた。それは指定された場所が依頼主の家だからである。


「ここが依頼主の家か~」
「でっけぇ~」

確かに出かかった。お屋敷と言っても納得出来るほどの大きさだ。

ピンポーン…

俺は呼び出しボタン押した。
すると中から綺麗な黒いショートヘアの女性が出て来た。

「はい、どちら様でしょう?」

俺は依頼書を見せて名乗った。

「あ!来てくれたんですね~そちらの方は?」
「コイツはジルです。面白い奴を書いてあったので呼んできました」
「俺その役割!?酷くね!?」
「何でもいいから仕事くれって言ったのお前だろ~」
「グハッ、そういえばそうだった……」
「フフ、面白い人ですね、じゃあ来てください部屋に案内します」

俺達は屋敷には入り、階段を上がり2階の部屋に来た。

「ここです。じゃあ遊んであげてくださいね~」

扉を開けると中には俺達と同じくらいの歳の女の子がいた。
女の子は黒髪ロングで、前髪は切りそろえており、何処か落ち着いた雰囲気の子だった。

「か、かわいい…」

部屋に入り、俺が始めに言った言葉だ。

「か、かわいいだなんてそんな…」

照れて頬を赤くしている…かわいいな…
手で顔を隠すような仕草も可愛い。
俺達はそのあとしばらく遊んだ。

ジルはお飯事でペット役をした。
ちなみに設定ではペットはメダカだそうです。
水槽から出てしまって呼吸が出来ないメダカの表現が上手くできていたのには思わず拍手をした。

女の子は落ち着いた雰囲気のせいか笑うと更に可愛い。

「そういえば、名前聞いてなかったね俺はクロ、君は?」

俺が聞くと少女は答えた。

「私はアスモデウスのメリィです♪」

アスモデウス!?確か大悪魔のクラスに君臨する存在…
でも、普通に人間の街にいるけど、正体とか隠さないのかな?普通に言ってるけど…

「へぇ、アスモデウスかぁ~、あ、それなら何でクレイジー・ボアの頭を?普通に倒せる気がするんだが…」
「俺はもう驚く事をやめたんだ…冷静になれ…」

何かジルがブツブツ言っているが気のせいだろう
するとメリィは暗い表情で言った。

「私は魔力が少ないんです…そのせいでお母さんが付きっ切りで魔力を注ぎ込んでいて…」

…なるほど、魔力が無いのか…

「……そうだったんだね……でも俺の中にもそういう奴いるから解決策はあるよ!」

でも、その解決策は…
そういうと俺の周りに魔方陣が現れ、そこからリンが出て来た。

「黙って聞いてれば酷くなーい?」
「うぉ!リンさん?」

急に現れるのでジルがびっくりしている。

「驚く事やめたんじゃないのか?」
「不意打ちには弱いんだよ!」
「あの……それで解決策って言うのは?」

さっきから気になっているメリィなので答えてあげた。

「あぁ、使い魔契約だよ」
「どういうことだクロ?」
「使い魔契約をすれば魔力が高い方に反映されるって知ってた?」
「あぁ、でもアスモデウスっつったら闇と水の融合体だぜ?そんなの普通はいないよ、…クロぐらいしか」

確かに使い魔はその属性にあった人間にしか契約出来ない…

「え?クロさん闇と水の二つ持ちなんですか?」

メリィが聞いてくるので俺は全魔法属性適性があることを伝える。

「じゃあさ!メリィちゃんもクロと使い魔契約しちゃいなよ!」

リンが凄い提案をだした。

「リンさん、二人も使い魔を契約するなんて魔術師ぐらいしか出来ないんですよ?」

確かに魔術師ぐらいしか、二人も契約するなんて無理だ。
しかも両方が高位の使い魔ならさらに魔力が必要になる。
しかし…俺の魔力量は…もう熟練の魔術師の五百倍は軽くある…

ジルとメリィにそのことを説明すると、二人とも見つめ合ってしばらくしたら歓喜の声を上げていた。

「やったな!メリィちゃんも使い魔契約出来るってよ!」
「はい!やりました!」

二人が喜んでいるところに俺が口を挟む。
ここからが重要な事だ。

「でも、メリィはいいのか?今日出会ったばかりの人間と使い魔契約なんかして…」

使い魔契約とは使い魔が心を開いた相手にするものだ、それを今日出会った俺に心を開いてるとは思えない。

「いいんです……今まで外に出たことないから、来てくれる人もいなかったのでクロさん、ジルさん、リンさんとの出会いが始めてなのです!」

そこへ扉が開き、メリィの母が出て来た。

「メリィ、冒険者さんと遊べて楽しかった?お菓子持ってきたわよ~」
「お母さん!私使い魔契約したい!」
「え?」

俺達はメリィの母にあらかた状況を説明した。今知ったがメリィの母はルビーという名前らしい

「いいわよ!使い魔契約してらっしゃい!」

嬉しそうに言うルビーさん。
すごいな…使い魔契約って結構重要な事なのに…それを簡単に承認するとは…

「え!?いいの?」

承認するのに驚くメリィ。まぁそうだよね。
普通は反対の一つはすると思うけどすんなり承認してくれるんだもんね。

「だって、メリィが初めて自分でやりたい事を言ったんですもの、これを応援せずにいられるものですか!」

ルビーさんいいのかな?子供を嫁がせるぐらいの気持ちのはずなのに…

「じゃあクロくん、娘をよろしくね♪」
「はい!」

…あれ?娘をよろしくってあれだよな?
きっと恋愛的な意味は無いよな?
俺はさっそくメリィと使い魔契約をした。

「わわわっ!?何これ!魔力が上がっていくよ!?」
「使い魔になったから俺の魔力量が反映されたんだな」
「あれ?私、他の属性も使えるみたい?」

わからない表情で聞いてくるので俺は答えてあげた。

「使い魔になったから俺の能力が少しだが反映されたんだよ、でも水や闇の方が元々あって強いからそっちの方を使ってくれ」

俺が言うとはーいと元気よく返事をする。

「クロ、そういえばリンさんは何属性なんだ?」

そういえば言ってなかったか。
出来れば言いたくないんだが…

「私?私は火と風と光だよ?」

…言っちゃったよ。

「え?その属性は不死鳥フェニックスと同じ属性だけど?」

……はいもうごまかせません。
お疲れ様でした。
俺は心の中で「ばかやろーーー!」と叫び、隠すことを諦める。

「正直に言おう、リンはフェニックスの子供だ」

その場にいる誰もが理解出来なかった。ジルは腰を抜かし、ルビーさんは口を開いて驚き、メリィは手で口を抑えている。
そのあとめちゃくちゃ驚かれたので、華麗にスルーした。
まぁ、国の象徴が目の前にいたら驚くよね…
それと、アスモデウスだと言うことはルビーさんは隠してたらしいが、メリィはその事を知らなかったらしい。

あれ?てか全属性揃ってね?
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